この素晴らしい天才物理学者に祝福を!!   作:血の一族

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この再会した魔剣の勇者に祝福を!!

 

キャベツ狩りのイベントから2日経った俺は復元しようとしていたベルトの作業が思うように進んでいなくイラついていた

 

 

「クソ、また失敗か…どうしてもこのベルトを稼働させる為の魔力回路と稼働させるだけの魔力が溜められない…どうすればいいんだ」

 

 

俺は色々な設備に繋がれている台の上に乗せられているレバーのついた青いベルトを見つめながら唸っているとボトル浄化装置からボトルの浄化の終わりを知らせるアラームが聞こえて来た

 

 

「漸く終わったか…さて、今回のボトルは何かな?」

 

 

そう言いながら浄化の終わったボトルを取り出してそのボトルを見る

 

 

「このボトルは…」

 

 

そのボトルを見た俺は息を飲んだそのボトルはかつて俺と一緒に戦いそして最後は仲間の為に世界の為に心火を燃やして命が散る瞬間まで戦い続けたある男が使っていたボトルだった

 

 

「これは何かの巡り合わせなのか?」

 

 

俺があるベルトの復元を始めたのと同時にこのボトルが生成されたのを考えると思わずそう考えてしまった

 

 

「気分転換に外でも出るか…」

 

 

上手く行かない事に疲れているのか色々と暗い事を考えてしまう。俺はそんな暗い考えを振り払う為に2日ぶりにウィズの店に出て来るとウィズと商人の男性が会話をしているのを見つけた

 

 

「ウィズさん商談中ですか?」

 

 

「はい!実はこの方は王家からお客様でウチの商品の噂を聞いてわざわざやって来てくれたそうなんですよ!」

 

 

王族からの客?何故そんなところから客が来たんだ?そう俺が不審に思っているとその男は

 

 

「貴女がめぐみん様ですね?貴女の噂は我が王家の耳にも届いていますよ貴女の発明品は大変素晴らしく我が国において絶大な支持を受けていると」

 

 

「御託は良いからさっさと本来の目的を言ってくれないか?悪いがあんたみたいな人間はこの2年の間に沢山いたんでね…俺が単なる小娘だと思って良いように利用しようとする輩はな」

 

 

「ほう…どうやら噂通り単なる小娘ではないようですな」

 

 

そう言うと王家からの客は紳士的な雰囲気を消すとこちらを見下した表情で本来の目的を話し始めた

 

 

「貴女が開発しているライダーシステムを我々に提供して頂きたいあんな素晴らしいシステムをこんな辺境の街で埋もれさせて良いものでは無い」

 

 

「やはりあんたらの目的は俺が開発したライダーシステムだったんだな」

 

 

「貴女方にも知っての通り現在我々は魔王軍と熾烈な戦いを繰り広げておりその戦況は拮抗している。しかし貴女方がライダーシステムを提供してくれればこの戦況をひっくり返す事が出来る大人しく提供してくれればその分報酬も弾みますし貴女方にも悪い話ではない筈だ。何よりもこれはアイリス様のご意思でもあります」

 

 

アイリス?それは確かエリスが言っていた…

 

 

「その通りこの提案を蹴る事は私を王家を敵に回すのと同じです。その意味はいくら馬鹿でも分かりますよね?」

 

 

そう言ってひとりの金髪の少女が配下である金髪の女騎士と共に店へと入ってくるその高貴なオーラで彼女が先程の話に出ていたアイリス王女だというのが分かった

 

 

「魔王軍との戦いではライダーシステムの力が絶対的に必要なのですこれは大変名誉な事なのですよ?下々のものが我が国の力になれるのです其れを断るおつもりですか?」

 

 

「当たり前だ悪いが俺達は誰か手先となって戦うつもりはない何よりもいきなりやって来た上から目線でそんな事を言ってくる奴を信頼するつもりはない」

 

 

「め、めぐみんさん!」

 

 

ウィズが俺の言葉に真っ青になって慌てた

 

 

「俺達のライダーシステムはこの世界を魔王軍と戦う為のものだ力を履き違えているあんたに協力なんかしない世間を知らないお嬢さんは大人しく城にでもこもっているのがお似合いだ」

 

 

俺の言葉にアイリスは顔を真っ赤にして詰め寄ろうとするが近くに居た女騎士に制止されるとため息を吐きこれ以上の議論が無駄だと判断したのか踵を返して店から出て行こうとするその途中で俺の方向を向くと

 

 

「この私を王家を敵に回して無事で済むと思いませんように」

 

 

アイリスは俺に敵意に満ちた目でそう言うと配下の女騎士を連れて店から出て行くその姿を見て俺はエリスから聞いていたとある事を思い出しているとウィズがこちらを不安そうに見つめていた

 

 

「すいません…色々と不安にさせてしまってでもこのボーダーラインだけは絶対に譲れないんです」

 

 

「いえ、気にしなくても大丈夫ですよ私にもめぐみんさんの気持ちはとても分かりますから絶対に譲る事の出来ない部分があるというのは」

 

 

「そう言ってくれると助かります…ところでカズマ達の姿が見えませんがもしかしてクエストに行ったんですか?」

 

 

「はい。何でもギルドの方からアクア様に直接依頼があったようでゆんゆんさんとカズマさん、アクア様の3人でクエストに向かいましたよ」

 

 

それならばカズマ達が帰って来るまではギルドで待つかその前にギルドの大浴場に行くのも悪くないなと考えていると緑の服を来た少女がウィズの店へとやって来た

 

 

「良かった此処に居たのねめぐみん」

 

 

「貴女はリーンさん?珍しいですねどうしたんですか?」

 

 

緑の服を来た少女はリーンといい俺と同じくアクセルの街を拠点にして活躍している冒険者のひとりである。普段はパーティが別の為あまり行動を共にする事はないが俺の方が年下な事もあってかギルドでは何かと気を使ってくれていたのだ

 

 

「あんたのところのパーティのリーダーが兵士達に捕まりそうなんだけど何か知ってる?」

 

 

俺はリーンの言葉に自分の耳を疑った

 

 

「カズマが逮捕!?何かの間違いですよね?」

 

 

「いや、結構な騒ぎになっているから間違いではなさそうよ」

 

 

「と、兎に角今すぐにその場所まで案内して下さい」

 

 

「分かったわカズマは大広場の方にいるから付いて来て」

 

 

俺がリーンと共に大広場に向かうとカズマが兵士達に連行されそうになっており慌ててカズマの元へと走り寄る

 

 

「ちょっと待って下さい!この人は私のパーティのリーダーで警察のお世話になる様な事をする人じゃないです!」

 

 

「めぐみん…」

 

 

俺の言葉に涙を浮かべているカズマ。きっと何か誤解がある筈だ俺が詳しい事情を兵士達に聞こうとすると

 

 

「それは僕が説明するよめぐみんさん」

 

 

俺の耳に聞き覚えのある声が聞こえ声のした方向を見ると

 

 

「貴方はミツルギさん?」

 

 

其処にはこの間王都へと旅立ったミツルギが居た

 

 

「この男は泣いている少女を檻に入れて運んでいたんだ!しかもその少女は僕の大切な恩人でね魔剣を授かった者として男として見逃す訳には行かなくこうして兵士達を呼ばせて貰ったんだ」

 

 

「だから!アレはアクアが自分から入ったんだって言ってんだろ!」

 

 

「か弱い少女を檻に入れて運ぶ奴の言う事なんて信じる訳ないだろ大人しく兵士達の世話になるんだ」

 

 

そう言って言い争いをするカズマとミツルギの姿を見て俺は事情を理解した…説明するの面倒だなぁと内心思いながらも放っておく事も出来ずに取り敢えず誤解を解く事にした

 

 

「ミツルギさんカズマはどうしようもなくヘタレで変態的な所が有りますが犯罪行為は絶対にできはしない人ですよ」

 

 

「めぐみんそれは俺の事褒めてんのか?それとも貶してんのか?」

 

 

カズマがとても複雑そうな表情で俺を見るが其れをスルーし

 

 

「カズマ誤解を解く為にも詳しく私に説明して下さい」

 

 

「あ、ああ、分かったぜ」

 

 

カズマの説明によるとゆんゆんとアクア共にとあるクエストに向かった際にアクアが怯えて檻の中から出てこなくなってしまい仕方なくそのまま街中へと運んでいたらミツルギが兵士達を連れて自分達に絡んで来たという話らしかった

 

 

「カズマ…貴方という人は…」

 

 

俺は頭を抱えた大方カズマ達がやらかしたのだろうと考えていたのか見事に当たっていたからだ

 

 

「前にも言いましたよね?事案になる行為をしないか心配だと…ホントに予想を裏切りませんよねカズマって」

 

 

俺が冷たい目をカズマはうぐっと声を上げる

 

 

「そもそもそんな事をしていたら普通に通報されると考えなかったんですか?ここがアクセルの街で良かったもののアクセル以外ならば間違いなく捕まりますよ?」

 

 

「そんな事を言うけどよぉ一応は俺だって説明はしたんだぜ?ちっとも聞いてはくれなかったけどな」

 

 

「状況的に聞いて貰える訳ないでしょう!例えアクア本人からの説明したとしても庇っているぐらいしか思われませんよ」

 

 

カズマは肩を落とすと何も言えなくなってしまった。正直言い過ぎたかと思ったがカズマを誤解で犯罪者にさせない為にもはっきりと言っておいた良いと思い直した

 

 

「ミツルギさんこの人は私のパーティのリーダーで私が信頼している人物ですここは私の顔にめんじてこれで終わりにしてくれませんか?」

 

 

「君がそう言うならば彼の言っていた事は本当だろうしそこまで信頼しているならば何も問題はないだろう…佐藤和真と言ったね」

 

 

ミツルギは肩を落としているカズマに話かけると

 

 

「アクア様もめぐみんさんも僕にとっての大切な恩人だ。彼女達が信頼しているならば僕も君の事を信じる事にしよう…でもひとつだけ確かめさせてくれないか?」

 

 

ミツルギの言葉に顔をあげたカズマは

 

 

「確かめたい事?それって何だよ?」

 

 

「これも誤解なんだろうが…噂によると君は女性の下着を強奪した事があるとか…他にも年下の少女に養って貰っているという話も聞いたのだがこれも誤解なんだよね?」

 

 

カズマはミツルギの言葉にしばらく無言になると静かにその場で正座すると

 

 

「すいませんでした!!」

 

 

それは見事な土下座をした

 

 

「それは否定できねぇしするつもりもねぇが言い方に気をつけてくれ結構傷つく!!」

 

 

カズマは呻き声をあげながらその場でゴロゴロと転がるその様子を見たミツルギは苦笑しながら

 

 

「確かにめぐみんさんの言う通り色々と問題があるとは思うが悪い人ではなさそうだ一応は今までの無礼は謝る事にするよ」

 

 

ミツルギの言葉にカズマは転がるのをやめると泥だらけの状態で立ち上がり

 

 

「いや、誤解が解けたらばそれで良いんだ。…その代わりって言ったらあれだがひとつ頼みを聞いてくれないか?…俺と一対一の勝負をしてもらいたい」

 

 

「君と?…失礼だか僕は高レベルのソードマスターだ。アクセルの街を拠点にしている君のレベルでは相手にならないと思うが?」

 

 

「そいつはどうかな?こう見えても結構戦いには自信があるし別に直接戦うだけが戦いじゃない。弱いなら弱いなりの戦い方ってのがあるんだよそれに俺だって男の端くれだプライドぐらいはあるさ」

 

 

「わかった。そこまで言うならば相手をしよう」

 

 

そう言うとふたりは広場の中央へと向かいその間に俺はアクアを檻から出すとアクアにミツルギの事を訪ねた

 

 

「アクアあの人も貴女がこの世界に転生させた人ですよね?

 

 

「確かそうだったわよ?魔剣の人…カララキの事は会うまでは完全に忘れてたけどね」

 

 

「カララキじゃなくてミツルギな…ていうか自分が転生させた人間を忘れてんじゃねぇよ」

 

 

もしかしてこいつが忘れているだけで他にも色々とやらかしてるんじゃないか?そんな不安が脳裏に浮かんだが其れを押し殺しそんなアクアを特典として選んでしまったカズマに内心同情しているとカズマとミツルギの決闘が始まった

 

 

「先手は君に譲るよ何処からでもかかって来ると良い」

 

 

そんなミツルギの余裕とも取れる態度にカズマは

 

 

「馬鹿にしやがって!!あまり俺の事を舐めるなよ!『スティール』!!」

 

 

カズマはそう言うと盗賊スキルのひとつであるスティールをミツルギに使用した

 

 

「良し!やったぜ!!」

 

 

スティールが成功しカズマの手には魔剣が握られていた

 

 

「ミツルギ覚悟!!」

 

 

カズマがそのまま魔剣でミツルギに攻撃しようとしたがミツルギは軽くカズマの攻撃を横に避けると足払いをした転ばせそのまま隠し持っていた短剣をカズマの喉元に突きつけた

 

 

「勝負ありだな佐藤和真」

 

 

不敵な笑みを浮かべたミツルギは短剣をしまうとカズマに手を差し伸べた

 

 

「スティールで僕の武器を奪う…良い戦法だ少し前の僕だったらばなす術なく君にやられていただろうけど今の僕は違うよ武器を失った時の為の対策はしてあるしいざという時の為に格闘スキルは取得しているんだ。こちらの世界に来る前には護身術は嗜んでいたしね」

 

 

「チキショウ…イケメンでしかもケンカが強いってとんだけチートスペック何だよお前は!」

 

 

「ははは。僕だって色々と苦労はしていたしみんなに少しでも好かれるように努力はしていたからね」

 

 

多少のしこりはあるだろうが一応は和解に成功したようだ俺は安心するとふたりに話掛けた

 

 

「ミツルギさん貴方がここに来たのには何か理由があるのでしょう?」

 

 

「実は最近この辺りに魔王軍の幹部が住み着いたという話を聞いてね王都の依頼を受けて調査に来たんだ」

 

 

「魔王軍の幹部が?一体どんな奴が分かりますか?」

 

 

「住み着いている幹部は首無し騎士のデュラハン…ベルディアだ」

 

 

まさかこんなにも早くに魔王軍幹部と戦う機会に恵まれるとは…俺がそう考えているとカズマが親しそうに話す俺達を不思議に感じたのか

 

 

「めぐみんお前はミツルギと知り合いだったのか?」

 

 

「はい一年前に紅魔の里で会った事があるんですその時にちょっとした事件が起こりましてね」

 

 

「色々と危なかったがあの事件があったから僕は自分の事を見直す機会を得られたと考えているんだ。だからそういった意味でも彼女は僕の恩人なのさ」

 

 

ミツルギの言う通りにあの時は色々とあった…あの事件を乗り越えられたのは様々な偶然が重なったおかげだと思っている初めは出会いが最悪だったミツルギともこうして良い関係を結べたのだから運命というのは分からないものだ

 

 

「なんかそういうの羨ましいぜ…ホントの事を言うけどさお前の事いけ好かない奴だと思ってたんだ魔剣だよりの苦労知らずの嫌な奴ってな前の世界にあったライトノベルや小説サイトにあった作品ではイケメンはハーレムになっているだけの只の無能な奴で底辺な奴にあっさりやられてハーレムも崩壊して全てを失って自滅するだけの奴だと思ってたがそういうのはやっぱりフィクションだけの話なんだなと思ったよ」

 

 

確かにカズマの言う通りそういう作品は前の世界にあったし俺も読んだあるが流石に失笑してしまった物だ何故元の世界では人気者であった人間が異世界では役立たずになり落ちぶれ逆に引きこもりがいじめられっ子がぼっちだった人間が異世界で大活躍をして大逆転するのか理解出来なかった。

 

 

そんな事が出来るならば元の世界でも活躍しているだろうし何より人間ってのは人間関係ってのは環境や世界が変わったぐらいで簡単に変わるものじゃない。ぼっちや引きこもりはどこまで行っても変わらないしイケメンな奴ってのは何処に行ってもイケメンなものだそしていきなりそんな環境に追いやられたら大抵はそういった連中から自滅していくのが普通だからな

 

 

「めぐみん一体何を考え込んでるのよ?」

 

 

急に黙ってしまった俺の事が気になったのかゆんゆんが話しかけてくる

 

 

「いや、何でもないです。気にしないで良いですよ」

 

 

俺はゆんゆんにそう言うとゆんゆんもそれ以上は聞く事もなくあれから立ち話に花を咲かし始めているカズマとミツルギの元に歩いて行くと突然街中に緊急放送が鳴り響いた

 

 

『魔王軍襲来!魔王軍襲来!冒険者の皆さんは大至急正門前へと集まって下さい!!』

 

 

ギルドからの緊急放送を聞いた俺達は正門へと移動すると其処には先程ミツルギカ話していた魔王軍幹部ベルディアがそこに居た

 

 

「我が名はベルディア魔王軍幹部である!!アクセルの街にいるという仮面ライダーという戦士と戦いに来た!さぁ、仮面ライダーよ俺と戦え!!」

 

 

ベルディアは剣を天に掲げると声高かにそう叫んでいた




今回はここまでです。次回はベルディアとの戦いになりますがライダー無双にはならないように気をつけます。


そして今回のミツルギ編に関しては個人的な考えを反映させて頂きました。ミツルギは二次では必要以上にデスられたりするのが大変多くその癖カズマの肩を一方的に持つという展開がやたらと鼻につきました。


その為この作品ではそんな展開を否定する意味合いもあってこのような形にしましたしかしカズマをアンチする様な意味合いは一切ありませんのでご安心下さい。因みにミツルギが言っていた自分の身を振り返る事となった事件に関してはその内描くつもりなので気長に待っていて下さい。


最後に感想と評価をお待ちしてます。

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