この素晴らしい天才物理学者に祝福を!!   作:血の一族

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第三章この素晴らしい世界に祝福を!!2
この理不尽な逮捕に祝福を!!


 

「めぐみん!貴様には現在、国家転覆罪の容疑が掛かっている!自分と共に来てもらおうか!」

 

…はぁ?何言ってんだ?国家転覆罪って、アレだろ?クーデターとかそんな感じの事をやった人に掛けられる罪の事だよな?そんな事をした覚えはないし、やった事と言えばデストロイヤーをぶっ壊したぐらいだぞ?

でも、俺の目の前に居る、二人の騎士を従えた女性は俺を親の仇を見るかのような、敵意に満ちた目で睨みつけているし…一体何が起きているんだ?

 

 

「国家転覆罪ってのは何かの間違いではありませんか?身に覚えは全くないのですが…」

 

俺が戸惑いながらも質問をすると目の前の女性は冷たい眼差しで俺を睨みつけたまま俺の質問に答えた。

 

 

「自分は、王国検察官のセナと言う者だ。国家転覆罪とはその名の通り国家を揺るがすような犯罪をしでかした者が問われる罪、貴様は現在国の最重要指名手配犯とされている。貴様が犯人である事は調査によって裏付けされている。人違いなどと、とぼけても無駄だ」

 

 

……本当に覚えがないのだが、自分でも言うのはアレだが俺の発明品のおかげでアクセルの街のレベルはかなり上がったと思うし、仕事の取引先も沢山出来ている。とても国家転覆罪にましてや最重要指名手配にされる理由なんて見当たらない。

 

 

「おい、どういう事だよ!?めぐみんが国家転覆罪って一体何なんだよ!めぐみんは命をかけて魔王軍からデストロイヤーからアクセルの街を守ったんだぞ!!」

 

 

「そうよ!!めぐみんが国家転覆罪なんて一体何の根拠があってそんな事を言っているのよ!!私の大切な親友を冒涜するのは絶対に許さないんだから!!」

 

 

ゆんゆんとカズマがセナに対しそう声を荒げてそう言った

 

 

「カズマさんとゆんゆんの言う通りよ。めぐみんはそんな大それた事をやらかすような人じゃないわ。確かに色々と怖いところはあるけれど基本的には私にもセシリーにも優しくしてくれるわよ?」

 

 

「私もみんなと同意見だ。めぐみんの実績は勿論、このアクセルの町で起こした功績や戦績などを見れば彼女がそんな事をしない人物だと思う分かるはずだ」

 

 

アクアもダクネスもカズマ達に同意するように声を上げる

 

 

「そういう訳なのでめぐみんを逮捕するつもりならばもう少しちゃんとした証拠や容疑を持ってからにしてくれませんかね?」

 

カズマ達はそう言うと俺を守るかの様に前へと躍り出る。しかしセナはたじろぎもせずに依然として冷静な体勢なまま口を開いた。

 

 

「分かりました。そこまで言うならばちゃんとした根拠と容疑についての説明をしましょう。つい先日、この地の領主アルダープ家の屋敷が跡形もなく吹き飛びました。爆発の原因はコロナタイトです。調査の結果そのコロナタイトは機動要塞デストロイヤーの動力源であることが判明しました。そしてそのコロナタイトをテレポートをさせるような命じたのはめぐみんだという我々はわかっています!これがめぐみんを国家転覆犯と判断する容疑と根拠!何か申し開きがあるならば聞こうではないが!」

 

 

セナの言った一言でカズマ達は静まりかえってしまった。

 

カズマだけではない。その場に居るカズマ達以外の全員が俯いて黙り込んでしまっている。

 

 

 

ランダムテレポートを使ったのは事実だがまさかそんなところにテレポートするとは…

確かにその話が本当ならば疑われるのは一応納得はできる。納得は出来るが何か釈然としなかった

 

 

「それで?屋敷にいた人達はどうなったんですか?無事だったんですか?それとも…」

 

 

「いや、不幸中の幸いか死者は勿論怪我人も出てはいない。その時アルターブ様は地下へと居た為に難を逃れていたのだ」

 

 

そうか、死者と怪我人は出てはいないのか、その事実にホッとしていると

 

 

「屋敷が吹き飛んだ事に対しては災難だったとしか言えないが、でも、めぐみんがテレポートを命じなかったらこのアクセルの街は吹き飛んで死者も沢山出ていたかもしれないんだぞ?」

 

 

「そもそもめぐみんが使わせたのはランダムテレポートなのよ?故意的に領主の館に送るなんて不可能よ。普通に考えたら不幸な事故だと分からないの?」

 

 

カズマとゆんゆんの言う通り俺が釈然としていないのはその部分だ。ランダムテレポートはその名の通りテレポート先がランダムになっている魔法の事だ、そんな魔法で領主の館を狙ってコロナタイトをテレポートさせるのはほぼ不可能と言っても良いし、何よりも調査をしているならばこちら側の事情もわかっている筈。それなのにこうも一方的な話になるとは…

 

 

「アレクセイ・ バーネス・アルダープか…奴の権力はここまで巣食っているのか?」

 

 

しかし、それだけだとは思えない。こんな横暴に近い行いが許される筈がない、きっと何かがある筈だ、それこそ好きな風に物事を捻じ曲げる事が出来る奴が…この世界には悪魔やら天使やら女神やらが存在しているんだ、そんな奴が居たとしても不思議ではない。

そして俺の沈黙を肯定と取ったのかセナが周りに目配せをするとセナの左右にいた騎士が俺の両側に移動し両腕を掴んで逃げられないようにする

 

 

「「めぐみん!!!」」

 

 

ゆんゆんとカズマ俺を助ける為に騎士に走り寄ろうとすると

 

 

「ちなみに国家転覆罪は犯行を行なった主犯以外の者にも適用される場合がある。この女と一緒に牢屋に入りたいのなら止めはしないが、発言は気をつけた方がいいぞ」

 

 

セナのその言葉にゆんゆんとカズマは固まるがそれはほんの一瞬の事で再び動き出そうするところに

 

 

「ふたりとも落ち着いて下さい。私なんかの為にふたりが捕まる必要なんか無いですよ、直ぐに戻ってくるので安心していて下さい」

 

 

「そんな事をする必要はないぞ、めぐみん」

 

 

俺がふたりを制止する為にそう言っているとダクネスがセナとカズマ達の間に立った

まさか、ダクネスの奴…俺を庇うつもりなのか?そんな事をしたら俺は二度と彼女を変態などと言えないかもしれないな。

 

 

「主犯はめぐみんではなくこの私だ。私がやれと指示した。だからぜひとも、めぐみんの代わりに私を牢屋に連れて行け、そこで監獄プレイを……ではなく。私に激しい、身悶えるような拷問……では無くて尋問をするが良い、たとえどんな尋問が来ようとも私は耐えてみせるぞ」

 

 

どうしてそこで性癖を押えられないんだよ!?途中までかっこよかったのに台無しじゃないか、見ろ!周りにいる騎士の連中も困惑してるだろ!!

 

 

 

「あなた、デストロイヤー戦の時には何の役に立たなかったそうじゃないですか」

 

 

「!?」

 

 

や、やめてあげて!!確かにダクネスの奴身体は硬いが心の方は以外と繊細なんだよ。ついさっきそれで弄った時に顔を真っ赤して震えて動けなくなったからそういった事には滅法弱いんだよ!

と、言っても役に立たなかったのは事実である為否定は出来ないが……

 

 

「下らん邪魔が入ったが大人しく署まで来てもらうか。一応言っておくが無駄な抵抗するなよ?」

 

 

セナのその言葉を最後に俺は騎士達より連行される。取り敢えず事態を少しでも打開するチャンスを掴むの為、俺は大人しく連行されたのことにした。

 

 

********************

 

 

デストロイヤー討伐の指揮した上にアクセルの街を救った最大の功労者と言ってもいいめぐみんが捕まるなんて…一体どうなってんだよ!セナと王国の騎士達にめぐみんが連れ去られてから1時間が過ぎた。ギルドの冒険者達もセナが居なくなったからか怒り心頭な様子を見せている

 

 

「ふざけんなよ!何でめぐみんが捕まらないとならないんだ!!」

 

 

「めぐみんちゃんは何時も色々な発明品で俺達冒険者を助けてくれてたんだぞ!!あいつらはその辺りをちゃんと調べたのかよ!!」

 

 

「そうよ!こんなの横暴よ!!めぐみんちゃんが可愛そうよ!!」

 

 

その様子を見た俺は内心嬉しくなった。ギルドの冒険者達はめぐみんを見捨てた訳ではない事が分かったからだ。確かによくよく考えればセナと呼ばれた奴のやり方は余りにも横暴で周りの反感を買わない方が可笑しい。

そう考えていると人混みの中からリーンが現れる。現れたリーンの姿は服装は乱れており疲れた何やら表情をみせていた。

 

 

「リーンじゃないか、何だが疲れてるみたいだしダストはいったいどうしたんだよ?」

 

 

「ダストの奴は騎士達に逮捕されたわ」

 

 

「ダストが逮捕?一体何をしたんだよ?」

 

 

俺の言葉を聞いたリーンはダストが逮捕された理由を俺に説明してくる

 

 

「カズマ達が来る前に私達も抗議したの、めぐみんが逮捕されるなんて可笑しい!って、ダストなんて騎士の人達に掴みかかったのよ。おかげでダストは逮捕されちゃうしその時に騎士の人達に殴られた冒険者もいたのその所為でみんなすっかり萎縮しちゃって…」

 

 

リーンは申し訳なそうな表情で俺にそう言って来る

 

 

「いや、リーンが謝る必要はないさ。悪いのはあのセナって奴らの方だ。それにしてもこの街の領主って一体どんな奴なんだ?幾ら屋敷を吹き飛ばされたからってデストロイヤー撃破の功労者を逮捕なんてどうかしてるぞ?」

 

 

俺の言葉にリーンは難しい表情になると俺にその領主について説明してくれる

 

 

 

「その屋敷を吹き飛ばされた領主は昔から黒い噂が耐えないのよ、過去にも何度か裁判になってるんだけど全て無罪…だから領主は司法に強いつながりが持っているって言われてるの」

 

 

だとしたら、めぐみんが幾ら無実を訴えたとしてもみ消され無理矢理有罪にされる可能性もある。

 

最悪の場合、脱獄などの方法を考えておく必要があるのかもしれないな

 

 

「それに裁判は被告人の親族か友人が弁護人を務める事になってるの、…あまり大きな声では言えないけどめぐみんの弁護を出来るのはカズマとゆんゆん以外にいないからもしあのままふたりが捕まっていたら状況はより最悪な物になっていたかもね」

 

 

リーンの言う通りもしあのまま無茶をして俺達が捕まってしまっていたら…めぐみんを弁護する人が居なくなっていたのか…そう考えるとゾッとするな。何故ならば俺とゆんゆん以外の仲間は役には立たないだからだ。特にアクアなんかにやらせたら最後、無罪ではなく有罪にしかならない未来しか見えない。

その後、リーンを始めとする冒険者達は何とかしてめぐみんを助ける為に職員と作戦会議を開き始め、それを見た俺はめぐみんが普段から作り上げてきた物の大きさを改めて感じるとめぐみんを救う為の策を周りの冒険者達と一緒に練り始めた。

 

 

 

 

 





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