この素晴らしい天才物理学者に祝福を!!   作:血の一族

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この悪魔のトリガーに祝福を!!

 

「フハハハハハっ!!どうしたのだ!?先程からスカばかりしている娘よ!これでは三対一ではなくて、二対一になっているではないか!!」

 

 

「うるさい!黙れ!!」

 

 

バニルの言葉に顔を真っ赤に染めたダクネスが躍起になって更にバニルに剣を振るうがダクネスの剣は全く当たってはいないのが事実であった。

 

キレるぐらいならば両手剣スキルを取ってくれ、切実にそう願わざるを得ない状況だった。

 

だが、流石に魔王軍幹部を勤めているだけはあるのか俺とカズマの二人掛かりの攻撃をバニルは簡単に交わしていく

 

 

「フハハハハハ!!無駄だ!!貴様らの攻撃など吾輩には通じはせんわ!!」

 

 

「なら、これならどうだ!!」

 

 

俺はドリルクラッシャーを地面に突き刺すと地面を抉り取るように振り抜きバニルの視界を奪った後ドリルクラッシャーをガンモードに切り替えると高速回転と共に標的を貫く加速光弾『スピニングビュレット』でバニルの手足を撃ち抜ぬく、するとバランスを崩したバニルは前のめりへと倒れて行く

 

 

「ダクネス!今だ!!」

 

 

「分かった!…ハァァァァァァ!!」

 

 

そしてダクネスの剣が倒れた来たバニルの上半身を斜め下に切り裂いた

 

 

「馬鹿な…貴様…これを狙っていたのか…」

 

 

上半身が斜め下に切り裂かれたバニルは自分の敗北が認められないのか唖然とした様子でそう言うと只のつちくれへと戻ると地面に広がる

 

 

「やったのか?…でも、こんな簡単に公爵級の悪魔がこの程度が倒されるするだろうか?」

 

 

「フハハハハハッ!!その小娘の言う通りだ!!」

 

 

そう言って浮かび上がったのは土塊の中に残っていた仮面だ。

やはり魔王軍の幹部がそう簡単に死ぬ筈がないか…俺が奴が次にとる行動を警戒していると奴を倒せていなかったことが余程ショックだったのかダクネスが悔しそうに顔を歪めている

 

 

「もしかして吾輩が倒されたと思ったのか!?残念、吾輩の本体は仮面であるゆえ、身体をいくら切り飛ばされたところ土くれに戻るだけ、ダメージには全くならないのである!!最も仮面を狙われたのであれば、少々不味かったが……」

 

 

「なら、次はその仮面を狙ってやるよ」

 

 

俺がドリルクラッシャーを構えると笑みを浮かべそう言った。

だが、コイツ相手に何度も同じ手は通用はしないだろう…俺が次の策を考えようとしていると

 

 

「流石の吾輩も何の手も無しに仮面ライダーと戦う程、愚かではない。吾輩の奥の手をみせてやろう!」

 

 

「おい、なんかやばいのが来るみたいだぞ!気をつけろよ!!」

 

 

俺がカズマの言葉に一瞬気を取られてしまったその時

 

 

「めぐみん危ない!!!」

 

 

そんなダクネスの叫び声と共に俺は突き飛ばされる。

そして俺が先程までにいた所にはダクネスがおり、そんなダクネスの顔にはバニルの仮面が付いていた

 

 

********************

 

 

「フハハハハハ!!この娘の身体は我が力によって乗っ取らせてもらった。さぁ、この娘に攻撃できるものならばしてみるが良い!!」

 

 

そう言って笑うダクネス…いや正確にはダクネスに取り付いたバニルか。

なんて厄介な能力だ、やっとの思いでバニルを倒したとしても仮面が無事ならば近くにいた人間の身体を奪うことで蘇る。しかも仲間の身体相手に平気で攻撃出来る奴なんていないだろう。

例え変態ドMクルセイダーだとしても大切な仲間であることには変わらない、しかも俺を庇ってこんな事になったのだ、そんなダクネス相手に平気な顔で攻撃するなんてことが出来る訳がなかった

 

くそ、どうする?カズマがバインドを使ってダクネスを拘束するか?だが、それではバニルは別の身体に移るだけかも知れない。

一体どうすれば…

 

 

「フハハハハ!!どうだ?如何に仮面ライダーとはいえ迂闊に手を出すことは…(ああっ!!どうすれば良いのだ、カズマ、めぐみん!私の身体が乗っ取られてしまった!!お前たちとは戦いたくない、戦いたくないのだが、身体言う事をいかないのだ!!カズマ、こうなっては仕方ない、私の身体ごと……)ええい!!鬱陶しいわ!!この(麗しき)娘は…って余計な言葉を挟むではないわ!!おい、お前の仲間はどうなっているのだっ!!」

 

 

どうなっていると言われても…アクセル一の問題児パーティーとしか言えないな

ゆんゆんにカズマに俺が居るからこのパーティーは上手く回っているだけで普通の人ならばアクアとダクネスの扱いに困り果てパーティーが機能しないと思う…

 

 

 

取り敢えずバニルを何とかしてダクネスの身体から追い出すことを考えるのが先か?

だが、ダクネスを追い出したとしてどうする?ダクネスから追い出したら奴が次にねらうのは俺かカズマになるだろう、そんなことになったら奴にライダーシステムを使われる可能性がある。

 

しかし、このままダクネスの身体に封じ込めたまめでアクアのところに連れて行ければ俺達に勝機がやってくる。しかもダクネスの精神ならばバニルの支配力には恐らくは耐えられるだろう。だとするならば俺がするべき行動は…

俺はカズマからお札を受け取るとそれをダクネスが被っている仮面に張り付けた。

 

 

「む!?……なんだ、この札は?……触れぬ。おい、一体何を張ったのだ?手が弾かれて仮面を外す事が出来ないのだが(めぐみん…これは確か?)」

 

 

「セナさんに貰ったお札です。このまま地上に連れて行ってアクアに中身だけ浄化して貰いましょう」

 

 

「(ちょ!?)」

 

 

その声は二人揃ったのか綺麗に聞こえた。

 

 

 

 

****************

 

 

「小僧!!吾輩の支配力に抵抗しておるこの娘には、常に激痛が走っているのだぞ!!仲間をこのような目に合わせて良心が(はぁ……はぁ……カズマにめぐみん!!これはヤバいぞ!かつてない痛みだ!!もしこれがこのまま続くようであれば私は堕ちてしまうかもしれない!!そのときはカズマと目んが私を……んっ!!)」

 

 

「凄く嬉しそうにしているんだが……」

 

 

「………………」

 

 

カズマの指摘に黙り込む魔王軍幹部

 

 

普通ならば仲間の身体を盾にされていることに憤慨する場面なのだろうがダクネス相手というか俺達のパーティー相手にそんなのは意味を為さないんだよな。

そんなことを考えている内に地上へと繋がる出口が見えて来た

 

 

 

「もう少しだけ耐えてくれダクネス!地上に付いたらアクアに直ぐ浄化して貰うからな」

 

 

「……フハハハ……フハハハハハハハ!!ダクネス?一体誰に話しかけているのだ!!」

 

 

急に人が変わったかのように笑いだすダクネス……まさか…ダクネスの心が負けたのか!?

 

クソ!!後もう少しでアクアの元にたどり着いたのに!!

 

 

「そんな奴の支配なんかに負けないで下さい!ダクネス!!」

 

 

「無駄だ!小娘!この娘の身体は先ほど支配を終えた!!このまま地上に行って、仲間だと油断しているプリーストに手痛い一撃を食らわせてくれる!!」

 

 

これは不味い。いくらアクアと言えども油断している時にダクネスの一撃を食らったんじゃ無事じゃ済まない。

カズマも必死に追いかけてはいるが、ステータスの低いカズマと俺ではダクネスに追いつくことが出来ない。このままだとアクアが!!

 

 

「さあ、ダンジョンから生還した仲間との再会……」

 

 

「『セイクリッド・エクソシズム』ッ!!」

 

 

「(あああああああっ!!)」

 

 

アクアの声が響いたと思った瞬間、ダクネスの身体は白い炎に包まれる

 

 

 

「おい、アクア!!お前何やってるんだよ!悪魔に乗っ取られたとは言え、あれはダクネスなんだぞ!!」

 

 

「いきなりそんな大声を出さないでくれる?悪魔の匂いがしたから退魔魔法を打ち込んだだけよ?安心してしなさいな、退魔魔法というのは人間には効果がないのよ」

 

 

「いや、それでも仲間相手にいきなり魔法をぶち込んだりするか?」

 

 

「フハハハハハ!!仲間相手にいきなり魔法を撃ち込むとはやはり女神というのはろくでもないな!!」

 

 

未だに燃え続ける白い炎の中から高い笑い声と共にそんな言葉が聞こえると無傷のダクネスが姿を現した。仮にも女神であるアクアの魔法を受けてどうしても平然としているとは…同じ幹部であるデュラハンには大きなダメージを与えていたというのに同じ幹部でもこうも違うのか?

単なるやせ我慢ならばありがたいんだが…

 

 

「『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』ッ!!」

 

 

「甘いわ!!」

 

 

アクアは退魔の魔法を次々と放っていくがバニルはそれを軽々と回避していく、数発ほど当たってはいるがバニルには殆ど効いていない様だった。

 

 

「ちょっとダクネス、避けないでよ!!ダクネスはその悪魔に乗っ取られたままでも良いの!?」

 

 

「(そう言われても、身体が勝手に……)」

 

 

どうやらまだダクネスの意識はあるようだ。

だが、身体の支配権は奪われたまま…一瞬でも良いから体の支配権を取り戻してくれれば…

そんな事を考えているとセナが俺達に声を掛けてくる

 

 

「ちょっと、これはどういうことなのですか!?あの仮面は確か魔王軍幹部、見通す悪魔バニルのもの…一体何があったんです?何故ダクネスさんの身体に乗り移っているんですか!?」

 

 

「その魔王軍の幹部がダクネスの身体に乗り移ったんだよ。今はお前に貰ったお札で封じてるから、ダクネスの外に出ることはないと思うが……」

 

 

「仲間の身体に悪魔を封印!?めぐみんさん。貴女は一体何を考えてるのですか!?そんなこと……」

 

 

「すいません。でも、こうするしかなかったんです。もしダクネスの身体に封印しなかったら他の冒険者の身体を乗っ取り、下手したら今よりも最悪な状況になっていたかもしれません」

 

 

「それは……」

 

 

俺の言葉に理があると判断したのか、セナさんは黙り込んでしまった。

しかし、この事態本当にどうしたらいいのか、何とか打開することは出来ないのか…頭を抱えているとゆんゆんが今のダクネスの強さについて冷静に分析をする

 

 

「あの悪魔、アクアさんの悪魔祓いの魔法をダクネスさんの耐久を使って耐えているようです。ダクネスさんの職業はクルセイダー…光の魔法には特に強い耐久があります。それが防御特化のダクネスさんとなれば……」

 

 

つまり、とんでもないレベルの耐久になるって事かよ!

だから、バニルは女神であるアクアの魔法に耐えることが出来たのか…

そしてアクアはダクネスに取り付いたバニルに対して魔法を放ち、セナの連れてきた冒険者たちがそのアクアを庇う形でダクネスを取り囲んでいく。

何時ものダクネスでなれば、冒険者たちに袋叩きになっている筈なのだが…

 

 

「くそっ!!どうしてあのダクネスに当てられないんだよ!!」

 

 

「畜生、ダクネスがこんなに強いなんて聞いてねぇぞ!!」

 

 

「駄目だ!剣を振ってもはじき返されるか、避けられてしまう!そして、今俺達が立っていられるのもダクネスが致命量になる所を避けているから…クソっ!!」

 

 

 

「バインドッッッ!!!」

 

 

その瞬間、何時の間にか潜伏により姿を隠していたカズマのバインドがダクネスの身体を拘束した

 

 

「作戦成功!!」

 

 

そう、俺の提案によりカズマは洞窟からでるのと同時にミツルギと共に潜伏をしずっとチャンスを伺っていたのだ。

そして俺はドリルクラッシャーにゴリラフルボトルを装填するとダクネスの身体にドリルクラッシャーを押し付けた

 

 

「さぁ、このままダクネスの身体ごと吹き飛んで貰おうか!!」

 

 

「正気か!?貴様ら本当にこやつの仲間なのか!?」

 

 

流石のバニルも俺の行動に度肝を抜かれたのか慌てた様子でそう言う

 

 

「身体さえ残っていればアクアの力で蘇生が出来る!お前を倒す為ならばこれぐらいのことやってやる!!」

 

 

そして俺がドリルクラッシャーのトリガーを引こうとした瞬間、俺が上半身を逸らすとカズマが魔法を発動させる体勢で待機しておりティンダーで額に貼られていた札を燃やすとカズマの潜伏により近くに潜んでいたミツルギが魔剣グラムを構えながらダクネスさん近づくと

 

 

「ダクネスさん…済まない!!」

 

 

ミツルギが魔剣グラムでバニルの仮面をダクネスの顔面の皮膚こど切り離す。

皮膚を切り離されたダクネスが顔面を押さえながらその場に膝をつくと

 

 

「アクア!!ダクネスにヒールを掛けろ!!」

 

 

「えっ?…わ、分かったわ!!」

 

 

すかさずアクアのヒールによりダクネスの傷を癒すとダクネスの血により汚れていた仮面が浮かび上がると土が盛り上がり人の形を作ると俺達がダンジョンの奥で見たタキシードを着ている姿に戻った

 

 

「この見通す悪魔を騙したことは褒めてやろう…だかな、貴様ら風情が倒せる程吾輩は弱くはないぞ?」

 

 

バニルは素直に称賛の言葉を送ってくるが自分が負ける筈がないという傲慢とも取れる表情で此方を見ていた

 

 

「それはどうかな?人間ってのはお前が思っているよりも弱くはないぞ?」

 

 

そう言うと俺はベルトとラビットタンクスパークリングフルボトルを取り出す。その時に俺の荷物の中に赤い小型デバイス…『ハザードトリガー』が紛れていることに気づいた

 

 

(これは…確かラボに置いておいた筈だ。何時の間にか紛れていたのか?いや、詳しく考えるのは後だ。今はバニルを何とかしよう!!)

 

 

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

 

 

『ウェイクアップ!』

 

 

 

『クローズドラゴン!』

 

 

 

『ロボットゼリー』

 

 

『ゲイツ』

 

 

『Are you ready?』

 

 

「「「「変身!!」」」」

 

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!』

 

 

 

『イエイ!イエーイ!』

 

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

 

『潰れる! 流れる! 溢れ出る!』

 

 

 

『ロボットイングリス!』

 

 

『ブラァ!』

 

 

『ライダータイム!カメーンライダー・ゲイツ!』

 

 

「勝負だ!!魔王軍幹部バニル!!」

 

 

「かかって来ると良い!勇敢なる異世界の戦士達よ!!」

 

 

俺達は武器を構えるとバニルに向かっていった

 

だが、バニルには俺達の攻撃が『一切』当たらない。これが此奴本来の実力なのか?先程までは全力を出してはいなかったのか?そんな疑問さえ生まれてくる。

そしてバ二ル人形達に張り付かれ身動きも取れなくなった何処にバニルが指をパチンと鳴らしたことで身体に張り付いていたバニル人形が爆発し俺とカズマは爆発のダメージを受けると地面に転がる

 

 

「吾輩は全てを見通す大悪魔仮面のバニルである!貴様らの攻撃や行動パターンなどはお見通しなのだよ!!」

 

 

そう言うと死角から切り掛かってゆんゆんと斬撃とミツルギの攻撃をみもせずに躱した後腕を十の字に構えると

 

 

「バニル式殺人光線!!」

 

 

「「「うあァァァァァ!!」」」

 

 

「きゃああああ!!」

 

 

バニルの攻撃を受けた俺達は装甲から火花を散らしながら地面を転がった後全員変身が解除されてしまう

 

 

「フハハハハハ!!残念だったな!異世界の戦士の力を持つ者達よ!!貴様らの力では吾輩の力の前に勝つことなど不可能なのだよ!!」

 

 

地面に転がっている俺達がそんなバニルの言葉に歯を食い縛っていた時俺は思い出した。この状況を打開出来る可能性がたったひとつだけあることを

 

そして俺が荷物の中からハザードトリガーを取り出すと

 

 

「めぐみん!それは…」

 

 

やはりカズマはハザードトリガーの危険性を知っているのか俺がハザードトリガーを使用しようしていることに気づいたようだった

 

 

「分かってるさ、こいつを使うのは危険だってことを…でも、これ以外に奴を倒せる可能性はない…カズマ、もしもという時は頼む」

 

 

そう言うと俺は立ち上がると手にしていたハザードトリガーのスイッチを入れる

 

 

「俺がお前を倒す。この身をかけても!」

 

 

『ハザードオン!』

 

 

ハザードトリガーをビルドドライバーのBLDライドポートに接続すると何時ものようにフルボトルをドライバーに装填した

 

 

『ラビット!』

 

 

『タンク!』

 

 

『スーパーベストマッチ!』

 

 

『ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!』

 

 

そんな音声と共にめぐみんの周りには鋳型のような専用のフレーム『ハザードライドビルダー』が出現する、フレームにある黒と黄色の警戒ラインが見る者の本能に警告を感じさせていた

 

 

『Are you ready?』

 

 

そしてめぐみんはそのままプレスされるように変身する

 

 

「変身!!」

 

 

『アンコントロールスイッチ! ブラックハザード!』

 

 

『ヤベーイ!』

 

 

そこに居たのはフルボトルの組み合わせで様々に色が変える普段とは真逆の黒一色のボディのビルドだった

 

「見た目が変わったぐらいで吾輩に勝つことは不可能であるぞ?」

 

 

そう言ってバニルは殺人光線を再び放ってくるがハザードトリガーに内蔵された強化剤により基礎攻撃力・耐久力が先ほどよりも大幅に向上しているおかげで先程は耐えることの出来なかったバニルの攻撃に耐えるとバニルの本体に強烈な突きを決めるとバニルは地面に転がる

 

 

「中々に攻撃力を上がってはいるがそれではこのバニル様を倒すことなど出来んぞ?」

 

 

ニヤニヤとした嫌らしい笑みを浮かべそう言うバニルに対しめぐみんは暫く考え込む

 

 

 

「……お前は人の心を見通すことが出来るんだろ?なら、見通せなくすれば良いだけの話だ」

 

 

『マックスハザードオン! オーバーフロー!……ヤベーイ! 』

 

 

めぐみんは初めて自分の意思で強化状態『オーバーフローモード』へ移行する。

 

 

「ほぉ…ここまでの人の身でありながらここまでの戦闘力を発するとは…」

 

 

バニルは感心したようにそう呟いている。

 

カズマやミツルギにゆんゆんそして周りの冒険達も俺の発するオーラに臆している様子であった。

 

 

(グッ…意識が…何とか奴を倒すまで耐えるんだ!!)

 

 

意識を保ちながらゆっくりとバニルに近づいていく、バニルは殺人光線や泥人形を使って攻撃して行くが俺にはそれらの行動は全てスローモーションに見えており軽く身体を逸らしたりドリルクラッシャーを横になぎ払うことで攻撃を躱していきバニルとの距離を詰めるとボルディクレバーを回し必殺技を発動させる

 

 

「貴様…一体何をした?貴様の未来が全く見えなくなったぞ?」

 

 

『ハザードフィニッシュ』

 

 

バニルの言葉を無視したビルドの全身から黒いオーラが噴出するとそれを右足に集中させバニルに向かって強力な蹴りをバニルの胴体に放つとバニルは吹き飛んで行くそして背後の岩に叩きつけられるとヒビだらけの仮面で此方を見上げ

 

 

「グッ…流石は仮面ライダービルドだ。このバニル、最後に貴様のような戦士と戦えたことを誇りに思う…では、サラバだ…勇敢な冒険者と仮面ライダーよ!!」

 

 

バニルは最後にそう言うとそのまま倒れ大爆発を起こすとその場にはひび割れた仮面とつちくれだけが残された。こうして魔王幹部バニルとの戦いは終わったのだが…

 

 

********************

 

 

 

「グッ…ガァァァァァ!!」

 

 

戦闘終了後と共に頭を抱えて苦しみ始めた戦兎さん。

 

 

「は、早く…ハザードトリガーを…早く!!」

 

 

どうやら戦兎さんは自力でハザードトリガーを外すことが出来ないようであった。

 

 

「め、めぐみん!!」

 

 

ゆんゆんが苦しんでいる戦兎さんに駆け寄ろうとする

 

 

「ゆんゆん、今のめぐみんに近づくのは危険だ!!ここは俺とミツルギが何とかするから離れていろ!!」

 

 

「ミツルギ!!お前のルーン・オブ・セイバーでめぐみんの動きを止めてくれ!!」

 

 

「分かった!『ルーン・オブ・セイバー!!』」  

 

「そこだ!『スティール』!!」

 

 

暴走している戦兎さんがドリルクラッシャーでミツルギの攻撃を受け止めた瞬間に俺はスティールを使用する。

すると次の瞬間には俺の右手にハザードトリガーが握られており俺は自分の考えが上手くいったことに安堵した

そしてハザードトリガーを失った戦兎さんは変身が解除されると地面に膝をついた

 

 

「助かったよ…カズマ。ハザードトリガーは再び封印するしかはないか…少なくとも『アレ』の復元が終わるまでは」

 

 

そう言うのと同時に戦兎さんの身体から力が抜けていき、しばらくすると戦兎さんは意意識を失った。

 

 

********************

 

 

目が覚めると俺は自室のベットの上におり、俺が意識を取り戻したのと同時に部屋に入って来たカズマが俺が意識を取り戻したことに気づいたのか嬉しそうな笑みを浮かべながら近づいてきた。

 

 

「良かった。戦兎さん、気がついたんですね!あれからずっと意識を取り戻さなかったので心配していたんです」

 

 

カズマ曰くあれから2.3日は気を失っていたようでありその間には色々とあったようだ。

 

 

「そんなに長い間気を失っていたなんて…やはり、この身体でハザードトリガーを使うのは負担が大き過ぎたのか…」

 

 

「取り敢えずは目が覚めて良かったですよ。店の方にウィズ達が待っていますから行きましょう」

 

 

そして俺がカズマと共に階段を上がりながらウィズの店に向かっていると

 

 

「えっと…戦兎さん…これから何を見ても驚かないで下さいね」

 

 

妙なことを言い出すカズマ俺は不審に思ながらもウィズの店へと続く扉を開けると

 

 

「へい!らっしゃい!!本日は一体どんな商品をお求めで?」

 

 

「良かった!めぐみんさん。気がついたんですね?」

 

 

そこにはウィズと先日倒した筈のバニルが仲良く営業をしている姿があった

 

 

「カズマ…どうなってんだ?あの時、倒した筈バニルが何でウィズと一緒に店番をしてる?詳しく説明しろ」

 

 

俺がカズマにそう説明を求めるとカズマが説明するよりも先にニマニマと嫌らしい笑顔を見せながら

 

 

「フハハハハハ!!残念ながら吾輩の本体は地獄にあるのでな?本体を倒さない限り何度でも蘇るのだ!!…とはいえ、残機をひとつ減らされたのは変わらない為これからは2代目バニルとでも貰うか?」

 

 

バニルのそんな説明に俺はなんとも言えない思いになるとチラッとカズマを見るとカズマも苦笑いを浮かべていた。

 

取り敢えず俺は息を吸い込むと

 

 

「ざけんな!!」

 

 

そう叫んだのだった。




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