『ゼスタさん!!あらすじ紹介で勧誘しないで下さい!読んでくれている人達が逃げちゃうじゃないですか!』
『しかしですね、ゆんゆんさん。この機会にアクシズ教の素晴らしさをこの作品を読んでくれている人々に説いてあげようと』
『それで伝わるのはアクシズ教の素晴らしさじゃなくて恐ろしさです!!』
『何故アクシズ教の素晴らしさが皆さんに伝わらないのですが?我々は何時も真摯に布教活動をしているだけなのに…』
『ゼスタさん達がやっているのは布教活動ではなく、妨害活動でしょう!!戦兎さんじゃないけどアクシズ教にまともな人は居ないんですか!!ああ、もう!第7話のスタートです!』
アルカンレティアに滞在してから4日目めぐみんとゆんゆんは…迫り来るアクシズ教の信者達から逃げていた。
「急いで下さいゆんゆん!奴らに捕まったら終わりですよ!」
「待ってよめぐみん!私、もう…息が…」
朝からずっと逃げ回っているのでゆんゆんは既に体力の限界が近いらしく。俺達は辺りにアクシズ教徒が居ないのを確認すると近くの路地裏へと身を隠した
「ハァハァ…ここなら暫くは見つからないだろう」
「そうだと良いんだけど…ねぇ、めぐみん。アルカンレティアからもう出発しましょう?此処にいたらいつか強制的にアクシズ教徒にされちゃいそうで怖いわ…」
ゆんゆんは最早トラウマレベルになるまでアクシズ教徒を恐れているのか青い顔でカタカタと震えており、俺の目から見ても不憫になり始めたのでゆんゆんの為に飲み物と軽い軽食を買いに行く事にした。
「ゆんゆんは此処で休んでいて下さい。飲み物と何か食べ物を買って来ますから」
俺はそう言うと表の通りに人が居ないのを確認すると素早く路地裏から出て飲み物と軽い軽食を買いに行った。
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めぐみんが居なくなりひとりになったゆんゆんは心細くなっていた。めぐみんのおかげで多少改善はされたものの未だに性格の根本的な何処は変わっていなく。めぐみんが居ないと縮こまってしまうのだった。そしてそんなゆんゆんに背後から音も無く忍び寄る影…というよりアクシズ教の司祭であるゼスタが近づくとゆんゆんに話しかけて来た。
「やぁ、ゆんゆんさん。こんな何処で会うとは奇遇ですなぁ」
「ひ、ゼスタさん!?」
アクシズ教徒の恐ろしさを骨の髄まで刻み込まれているのか、ゆんゆんが怯えた表情でそう言うと
「人の顔見て怯えるなんて酷いですなぁ、ゆんゆんさん。…まぁ、可愛い少女にそう言われるとそそられる物がありますがね」
ゼスタのど変態発言にゆんゆんはドン引きすると一刻も早くゼスタの元から離れたいのかその場から素早く立ち上がると早歩きで路地裏から出るがそんなゆんゆんの後をゼスタがついて来る。
「どうして後をついて来るんですか!?」
「私の行く方向にゆんゆんさんが向かっているだけで、いやらしい意味合いなどはありませんよ?…あ、そうです、ゆんゆんさん。今アルカンレティアでアンケートを取っているので良かったらどうです?」
ゼスタはそう言ってゆんゆんにアンケート用紙を差し出して来るがゆんゆんはアンケート用紙に見向きもせずに手で振り払う
「アンケート用紙と偽って入信書を渡して来るのは辞めて下さい!しかもそれ私が教えた勧誘方法じゃないですか!!」
ゆんゆんのツッコミがゼスタに炸裂するのと同時に近くのアクシズ教徒の教会のドアが吹き飛びその中から謎のモンスターが姿を現した。
「なっ!?アレは…モンスター?どうしてこんな街中で…しかも見た事のないタイプの…まさか新種のモンスター?」
「我がアクシズ教の総本山で、しかもアクシズ教の聖なる教会でのまさかの狼藉…例えアクア様が許したとしても我々が許しませんぞ!!『エナジーイグニッション』!!」
そう言うとゼスタは炎の上級魔法であるエナジーイグニッションをその新種のモンスターに向けて放つ。瞬く間にモンスターは巨大な炎に飲み込まれてしまった。その光景を近くで見ていたゆんゆんはゼスタのアクシズ教の司祭としての実力が本物であった事を実感する。しかし燃え盛る炎の中からモンスターが全く傷を負っていない状態で現れると余裕を見せていたゼスタの表情に曇りが生じた
「何と!私の攻撃魔法が効いてはいないようです
…もしかしたら対魔法のスキルでも持っているのかも知れません。だとしたら厄介ですな…」
「私。魔法スキル以外に取っている攻撃スキルなんて無いわよ!!」
ゆんゆんは自分が魔法スキルしか取っていなかった事を後悔しているとモンスターが雄叫びをあげ手に緑色の光弾を作り出すと其れをゆんゆんとゼスタに向いて放し、ゆんゆんとゼスタは思わず目を閉じてしまった。
「めぐみん…助けてぇぇぇ!!!」
「アクア様ァァァァ!!!」
そしてストロングスマッシュの光弾がぶつかる瞬間、ゆんゆんとゼスタとの間に一台のバイクが割り込んで来る。そしてそのバイクに乗っていた人物は…
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ストロングスマッシュがゆんゆん達の前に現れるほんの少し前…めぐみんは屋台からジュースと焼き串を数本買うとゆんゆんが待っている場所へと戻っていた。(因みにその時に領収書や注文票の代わりにアクシズ教の入信書が渡されたがその場て全て破り捨てた)すると突然街の至る所から爆発と共に謎の兵士が現れ、街に攻撃を仕掛けていく。しかし街には冒険者達が滞在していた為。彼らは事件解決の為、市民を守る為に謎の兵士達に戦いを挑んで行った。しかし歴戦の冒険者達でもモンスターでも無く、もしかしたら人間かもしれない相手に本気を出す事が出来ずに徐々に苦戦を強いられていく。そんな中めぐみんは冒険者達が戦っている兵士の姿を見て心の底から驚いていた。
「アレは…ファウストのガーディアン!?何故こんなところに!?」
「君は彼奴らを知ってるのか?」
めぐみんの言葉に冒険者のリーダー格と思われる男が
めぐみんの言葉に反応した
「はい。あいつらはガーディアンという戦闘用のロボットです!」
「ろぼっと…って何だ?」
馴染みのない言葉にリーダー格の男は首を傾げる
「分かりやすく言いますとアレは小型のゴーレムです!」
そんなめぐみんの言葉を聞いたリーダー格の男は
「良く分からねぇが、人じゃないって事が分かればこっちもんだ!!」
リーダー格の男の言葉を聞いた冒険者達は攻撃魔法やスキルを使ってガーディアン達に攻撃し始める。めぐみんも戦いに参加する為にカイゾクハッシャーを構えた時
『流石はめぐみん…いや、桐生戦兎と言った方が良いかな?』
「ッ誰だ!?」
まさか自分の正体を知っている?めぐみんは戦兎としてその声をした方向を見ると其処にはいつの間にかコウモリ男が立っていた。そして戦兎にとってそのコウモリ男は忘れる事など絶対にできはしない相手であった。
「馬鹿な…お前はナイトローグ!?何故こんなところに!?」
『お前の事は奴から聞いているぞ?かつて世界を救う為にパンドラボックスを使い世界を作り変えたそうじゃないか?』
そう言うナイトローグの声は加工された物であり声だけでは男なのか女なのかは判断出来なかった
「…パンドラボックスの事まで知っているとはな。お前の目的は何だ?お前は一体何者なんだ!?」
『俺の正体などお前には関係ない事だ。お手並み拝見と行くぞ?仮面ライダービルド!!』
「ク、やるしかないのか!」
めぐみんはビルドドライバーを腰に取り付けると赤と青のフルボトルを装填する
『ラビット!タンク!ベストマッチ!!』
「変身!!」
『鋼のムーンサルト!!ラビットタンク!イェーイ』
ナイトローグはトランスチームガンから特殊な光弾を発射してビルドを攻撃するがビルドはカイゾクハッシャーで其れを撃ち落とすとナイトローグへと斬りかかる。しかしナイトローグはバトルシューズ『ナイトシーカーシューズ』で素早く攻撃を避けると無駄の無い動きでビルドの背後をとるともう片方の手に握られていた赤いバブルのついた『スチームブレード』でビルドを斬りつけた
「クソ!これならどうだ!?」
ビルドはカイゾクハッシャーでナイトローグ周辺の地面を撃ちそれにより煙幕を立てると其れを目くらましに利用しナイトローグとの距離を詰めるが…
『こんな小細工に頼るとは…奴の言う通り全盛期の頃からかなり力が落ちているのは間違いないようだ』
ナイトローグはそう言うとビルドの居場所が見えているような動きで正確にビルドをスチームブレードで斬りつける
『中々に良い策だったが残念だな?この頭部クリアゴーグル『バットナイトゴーグル』に内蔵されている超音波センサーと視覚センサー『ナイトシーカーアイ』に内蔵されている暗視装置のおかげで暗視状態でも俺は変わらずに戦闘が出来るんだよ』
余裕綽々な様子でそう言ってくるナイトローグに対してビルドは
「通用しないのは最初から分かってんだよ!!次はコイツだ!!」
ビルドはドライバーのボルティクレバーを回転させビルドのボルティクフィニッシュを発動させた
『ボルティクフィニッシュ』
「タァァァァァァ!!!」
ビルドのライダーキックがナイトローグへと向かって行くがナイトローグは慌てた表情ひとつ見せずにスチームブレードを構えるとその刀身に光を集中させる
『エクステリオン!!!』
ナイトローグのスチームブレードから巨大な光の斬撃が発せられると攻撃中のビルドに決まりビルドの攻撃は中断される。そしてナイトローグの攻撃を受けたビルドは装甲から火花を散らしながら地面に転がった。
『どうやら今のビルドではこの程度か…まぁ、良い。お前と接触するという目的は果たした。お前がこれからもビルドとして戦うならばまた会うこともあるだろうさらばだ』
ナイトローグはトランスチームガンを構えると自分の周りに煙幕を張るとビルドにとある事を言い放った
『そうそうお前の仲間のところに今頃俺が生み出したスマッシュが向かっている頃だろうがこんなところで道草を食っている暇があるのか。めぐみん?』
ナイトローグは最後にそう言うと高笑いをあげながら姿を消す。そんなナイトローグの話を聴いためぐみんは痛む身体に耐えながら立ち上がるとマシンビルダーを起動させゆんゆん達の元へと急ぐ
「ゆんゆん…無事で居てくれ!!」
そんなめぐみんの必死な言葉は風に乗っていつの間にか消えて行った
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ストロングスマッシュの攻撃がゆんゆんとゼスタにぶつかる寸前、一台のバイクが間に入りふたりの代わりに攻撃を受けたそれによりバイクは火花を散らしながら大破し運転していた人間…めぐみんも変身が解除された状態で地面に転がる
「めぐみん大丈夫!?怪我はない?」
ゆんゆんは慌ててめぐみんの元へと走り寄る
「私は大丈夫です。そんな事よりも大変な事があります。あのスマッシュは…セシリーさんなんです!!」
「あのモンスターがセシリーさん!?一体どういう事なのよめぐみん!!」
「セシリーは我がアクシズ教の大切なシスターです。めぐみんさん詳しい事情を教えて下さいますよね?」
「分かってますよ…あのモンスターの名前はスマッシュと言います。謎のコウモリ男にセシリーさんはあんな姿に変えられてしまったんです」
「そんな…セシリーさんを助ける方法はないの?」
「助ける方法はあります。奴を戦闘不能にした後、このボトルでスマッシュの成分を回収すれば助けられます」
「めぐみん。あのモンスター…スマッシュには私達の魔法スキルが通用しないのよ!!」
ゆんゆんは自分の攻撃がスマッシュに通用しない事をめぐみんに話す。そしてゆんゆんがめぐみんに話しているその間にストロングスマッシュの配下のガーディアン達が街に引き続き攻撃を加えて行く。そしてアルカンレティアに滞在している商人や単なる旅行者達にもガーディアンが襲い掛かろうとした時にアクシズ教徒の攻撃魔法が天から降り注ぎガーディアン達を次々と破壊して行った。
「サンキュー助かったぜ!!」
「まさかアクシズ教徒に助けられる日が来るなんて!!」
アクシズ教徒に助けられた商人と旅行者達は口々にアクシズ教徒を褒め称えている。そんな状況をゼスタは見逃す筈がなかった
「皆さん!こういう時こそアクシズ教徒の力を合わせて多くの人々を救うのです!!そしてその人々にアクシズ教の正義の素晴らしさを解き教徒になって貰うのです!」
「ゼスタさん、こんな時まで勧誘なんてしないで下さい!」
「ここで恩を売っておけばアクシズ教へと入って貰えるのかもしれないのですよ?こんなチャンスを我々が逃す訳がないでしょう?」
「でも…そんな人の弱みに付け込むやり方は…」
「私達は慈善事業をやっている訳ではないのですよ。ゆんゆんさんも冒険者になるつもりなのでしょう?冒険者は依頼をこなして対価として報酬を得る。其れと一緒ですよ?めぐみんさんも人を助けているのは私と同じ理由ですよね?」
俺は今まで報酬を得る為にお礼を貰う為に戦った事は一度も無い。俺が人を助けるのは
「私がビルドをやっているのは誰かの笑顔を守りたいからです。ビルドの力を使って誰かの笑顔をまもれたら、心の底からうれしくなって、くしゃっとなるんです私の顔。マスクの下でみえませんけど」
そこまで言うと俺はゆんゆんとゼスタをはっきりと見据え
「見返りに期待したらそれは正義とは言いませんよ?」
そう、それは俺がまだ桐生戦兎だった時とある男に対して言った言葉だ。俺にとってそれは絶対に譲る事の出来ないボーダーラインであり俺が正義のヒーローである証のひとつでもある
「別に見返りを受ける事が悪いとは言わない。人助けに対価を報酬を受けてはいけないとは言わない。でも其れが中心に来てはいけないんだ、報酬をメインにして人助けをしてはならないんだ。そうなった時点で其処には正義は存在しない」
「めぐみん…」
ゆんゆんは俺の言葉に感じた物があったのか何かを深く考え込んでいる。ゼスタも一応聖職者なだけあってゆんゆんと同じように感じる物があるのか黙っていた。
「それじゃあめぐみんは一体何の為に戦っているの?」
俺が何の為に戦っているかって?…そんなのは決まっている。だから俺はゆんゆんの言葉にハッキリと答えた
「俺が戦っているのはラブ&ピース…愛と平和の為だ!!」
俺はそう言うと昨日復元されたばかりのふたつのフルボトルを振るとビルドドライバーへと装填した
『ゴリラ! ダイヤモンド! ベストマッチ! 』
『Are you ready?』
「変身!!」
『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ…!』
俺は茶色のハーフボディと水色のハーフボディで形成されている仮面ライダービルドのふたつ目のベストマッチフォーム。ゴリラモンドフォームへと変身した。ゴリラモンドフォームはゴリラの圧倒的なパワーとダイヤモンドの高い防御力を兼ね備えたベストマッチフォームだ。セシリーが変化したストロングスマッシュが俺に攻撃を仕掛けて来るが俺はダイヤモンドハーフボディの高い防御力によりダメージは一切追わなかった。俺はダイヤモンドハーフボディの複眼を発光させるとストロングスマッシュの目を眩ます。しかしそれによりストロングスマッシュは激昂し更に攻撃を加えてくるそして俺はストロングスマッシュの強力な攻撃をまともに受けてしまい地面に転がるが地面に転がったビルドの姿は幻のように消え去るとストロングスマッシュの死角に当たる部分からゴリラハーフボディにある巨大な右腕『サドンデストロイヤー』でストロングスマッシュを吹っ飛ばした。
「まさかも…今のは幻覚魔法?もしかして今のはビルドの新しい能力のひとつなの?」
ゆんゆんの言う通りダイヤモンドハーフボディには相手の目を眩ます以外に幻覚を作り出す能力があった。俺はストロングスマッシュの目を眩ました直後にダイヤモンドハーフボディの能力を使い自分の幻覚を作り出すと奴が幻覚に気を取られている間に奴の死角に当たる部分に移動したのだ。
「どこ向いてんだデクの坊!!俺はこっちだ!」
俺が挑発するように言うとストロングスマッシュは雄叫びを上げて襲いかかって来るがすれ違いざまに俺は再びサドンデストロイヤーでストロングスマッシュを吹っ飛ばした。サドンデストロイヤーにはパンチの威力を2倍に引き上げる炸裂パワーユニットが内蔵されている為にたった二撃の攻撃でも相手に大きなダメージを与える事が出来るがこのファームには真価は他にある。しかしそれは俺のラブ&ピースの精神に反する物だ、その為俺はこれ以上戦いを長引かせないように短期決戦へと持ち込む事にした。
「ゼスタ!この噴水を使わせて貰う!!」
俺はゼスタにそう言うとダイヤモンドハーフボディの能力を使い噴水をダイヤモンドへと変えると俺はベルトのボルティクレバーを回転させてゴリラモンドフォームの必殺技を発動させる
『ボルテックフィニッシュ』
俺はサドンデストロイヤーにエネルギーを貯めるとダイヤモンドへと変えた噴水を砕き、砕いたダイヤモンドを礫のようにストロングスマッシュへとぶつけたた。ゴリラモンドの必殺技を受けたストロングスマッシュは地面に転がるとそのまま大爆発を起こす。そして俺は爆破場所へと向かい其処に火花を散らしながら倒れているスマッシュに空のフルボトルを向けると空のボトルにスマッシュの成分が吸い込まれていき、ストロングスマッシュは元のセシリーの姿へと戻った。そしてその直後にベルトの方にも限界が来たのか強制的に変身が解除されてしまった。その後気を失っているセシリーはアクシズ教の教徒達に運ばれ俺はゼスタの回復魔法により直ぐに回復すると後の始末はゼスタ達に任せゆんゆんと共に旅館へと戻った後戦闘の疲れもあったのか直ぐに眠りへと落ちてしまった。
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次の日、体力も気力も完全に回復したふたりはセシリーの元へと向かった。セシリーの身体にはスマッシュにされた事による悪影響は残ってはいなく直ぐにも職務に復帰出来そうだとセシリーは言っていた。そして例のコウモリ男に関してはセシリー自身直ぐにスマッシュにされてしまった為詳しい情報を得る事が出来なかった。そしてめぐみんとゆんゆんはセシリーに簡単な挨拶をした後セシリーの勧めによりアルカンレティアからの出発を翌日に伸ばす事にすると今日一日は街の復興を手伝う事にした。そしてその次の日の朝、出発前まで大分時間があった為、一昨日の戦いで採取した成分の入ったフルボトルを浄化する為の作業をしていた。
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俺は浄化装置の調整に忙しく手が離せない為ゆんゆんにボトルを代わりに取って貰おうとゆんゆんに声を掛ける
「ゆんゆん。申し訳ありませんがボトルを取って貰えませんか?」
「このボトルを取れば良いのね?分かった…って熱!!!」
ゆんゆんがセシリーから採取した成分が入ったボトルに触れた途端、ボトルが熱を発し、ゆんゆんは熱いと声を上げると持っていたボトルを落としてしまった。床に落ちたボトルはまだ浄化をしていない筈なのにフルボトルへと変化した。そしてそのフルボトルは俺にとってとても馴染み深い物でもあった。
「うう…火傷するかと思った…」
ゆんゆんが涙目で手を擦っているが俺はそんなゆんゆんに気を止める事なくゆんゆんの足元に落ちたフルボトルを拾う
「ドラゴンフルボトル…遂にコイツが来たか」
ドラゴンフルボトルは俺の『相棒』が使用していたフルボトルだった。この世界でフルボトルを復元して行く内にこのフルボトルが出て来る事も予想はしていたがまさかこんな形でドラゴンフルボトルが復元されるとは思ってもいなかった。
「ゆんゆん。疑う訳ではありませんが変な事はしていませんよね?」
「何も可笑しい事はしてないわ。私は普通にボトルに触れただけよ?…もしかしてこのボトルはめぐみんにとって大切な物だったの?」
「詳しくは話せませんがそんな何処です」
俺はドラゴンフルボトルを持ったままゆんゆんの言葉にそう答える。何故浄化装置を使っていないのにボトルが生成されたのか。何故ゆんゆんがこのドラゴンフルボトルを生み出す事が出来たのか。分からない事が沢山あるがとりあえずわかる事はこのボトルはゆんゆんが持っていた方が良いという事だ
「ゆんゆん、貴女にこのフルボトルを渡しておきますね」
俺はそう言うとゆんゆんにドラゴンフルボトルを投げ渡した
「えっと…私が持って居ても良いの?私よりもめぐみんが持っていた方が良いんじゃ」
「良いんですよ。このフルボトルはゆんゆんが手にした事で浄化されました。『今は』ゆんゆんが持っているべき物なのでしょう」
俺の言葉を聞いたゆんゆんは一応は納得してそのフルボトルをポケットの中にしまう。その時の俺の胸の中にほんの少しだけ生まれている気持ちがあった。、それはゆんゆんが『仮面ライダー』となる未来についてだ。俺にとってこのフルボトルを使って変身する仮面ライダーは今も昔もアイツひとりだけだ。口ではゆんゆんが持っているべきと話したがもし俺の予想している通りの事が起きたら俺は其れを受け入れる事は出来るだろうか?俺はそんな事を考えていた。
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その後俺達はアルカンレティアを出発する為に馬車乗り場へと向かっていた。一昨日の戦いでバイクが壊れてしまった為にアクセルの街まで馬車で行く事にしたのだ。俺とゆんゆんが馬車の出発所に到着するとセシリーとゼスタが俺達を見送りに来たのか出発所で俺達の事を待っていた。
「もうめぐみんさんとゆんゆんさんが出発してしまうなんてお姉さんは寂しいわ!!」
セシリーは俺達と別れるのか辛いのかゆんゆんに抱きついてすんすんと泣いており、ゆんゆんは鬱陶しそうな顔をしてセシリーを引き離そうとしているがそうはさせまいとセシリーはがっちりとゆんゆんを掴んで離そうとはしない。そんなふたりを俺は呆れた目で見つめてるとゼスタが紙袋を持って近づいて来る
「めぐみんさん。昨日はこのアルカンレティアを守って下さりありがとうございます。昨日のめぐみんさんの言葉に聖職者として大切な事を多く学ばせて貰いました。これは私からのほんのお礼です、どうか受け取って下さい」
ゼスタはとても優しい笑顔で紙袋を俺に差し出してくるが俺はそれを受け取るつもりは無く
「それを受け取る事は出来ませんよ。私達に渡すよりもっと良い事に使って下さい」
「そんな事を言わずに受け取って下さい!これは私達アクシズ教からの気持ちです」
ゼスタは半ば強引に紙袋を俺に押し付けて来た。しかし俺は紙袋をゼスタに押し返す。するとゼスタがまた紙袋を俺に押し付けてくる。そんな行動を繰り返す内に俺とゼスタさんの手が滑り紙袋が地面へと落ち紙袋の中身が散乱した
「….ゼスタさん。これは何です?」
「勿論我がアクシズ教の入信書に決まってるじゃないですか!我がアクシズ教の名誉教徒であるめぐみんさんとゆんゆんさんには是非ともアクセルの街で勧誘を…って何をするんですか!!」
ゼスタが言い終わる前に俺はアクシズ教の入信書を足で踏み付けるとセシリーからゆんゆんを引き離してアクセル行きの馬車へと向かう…こいつら全然分かってねぇ、と内心でそう叫ぶと丁度出発の時間になったのか馬車の御者の声が聞こえて来た
「アクセル行きの馬車は間もなく出発します!」
俺とゆんゆんは慌ててアクセル行きのチケットを買い馬車へと乗り込む、そして馬車はアルカンレティアから出発した。俺はゆんゆんが退屈しないようにと用意してくれたお茶を飲みながらセシリーの言葉を思い返す
(あの時戦ったナイトローグの変身者は一体誰なんだ?俺の事を知っているという事は俺の知っている人間か?…でも俺の知り合いはこの世界に恐らく存在しない…一体誰がナイトローグに変身していたんだ?何よりもどうやって『トランススチームシステム』をこの世界で開発したんだ?一番考えられるのは俺の事を知っている仲間達以外の人間が俺と同じようにこの世界に転生している事…兎に角アクセル街に着いたら情報を集めてみるとするか)
俺はこれからの方針をそう纏めると膝の上に丸まって眠っているちょむすけを撫でながら馬車の外を見つめた。
今回も感想、評価を待ってます。
俺はこれからの方針をそう纏めると膝の上に丸まって眠っているちょむすけを撫でながら馬車の外を見つめた。
今回も感想、評価を待ってます。