精霊使いとキル姫使いと銃姫使い   作:大城 零

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大城「またしても遅れて申し訳ありません。ゲストの紹介です。ドラグノフとリンです。」

ドラグノフ「よろしくな。」

リン「よろしくね。」

大城「2人とも久しぶりに出ましたね。」

ドラグノフ「確かにそうだな。」

リン「私に関しては本編ですら全然出てないからね!?」

大城「頑張って出そうとは思うんですがシナリオにどう重ねようかと」

リン「要するに大城の技量がないと」

大城「YES」

ドラグノフ「今更だな。」

大城「では、注意事項です。」

リン(無理やり突っ込んだ!?)


※ 誤字・脱字、読み難い所の存在、キャラ崩壊、オリジナルの名前など


ドラグノフ「これらが大丈夫な皆さんは楽しんで読んでくれ。」





第33話 領土防衛 partリンスレット

────── 暁side ──────

 

気が付けば暗い所に一人ぽつんと立っていた。

気を失ってからこの状態になっているから夢であることは理解できた。

 

 

暁「ここ、何処だ?」

 

 

周りを見渡しても暗すぎてわからない。

一応足場はあるみたいだ。

 

 

暁「暗い中歩くのはどうかと思うがじっとしているよりはいいか。」

 

 

歩き出して何時間たっただろう。

もしかしたら体感であって実はそんなに歩いていないのかもしれない。

だから俺は歩き続けた。

 

 

暁「ぜぇ、ぜぇ、くそ!! なんだこれ、歩いても歩いてもキリがねぇじゃねぇか。」

 

 

結局何もない。

 

自分という存在は感じるのにそれ以外は全く感じない。

 

俺はその場(?)に座り込んだ。

 

 

暁「どうなってんだこれ?」

 

 

そんな時微かに声が聞こえた

 

 

──────ち……ら……ほ……すか

 

 

暁「何だ!?」

 

 

自分以外の声が聞こえ驚いてすぐに立ち上がった。

 

 

何処からともなく聞こえてくる声

 

聞き覚えがあるような声

 

今でも聞いているはずの声

 

でもどこか冷たく透き通った声

 

 

だからなのか何故か思い出せず、思い出そうとすると黒い靄のようなものがかかって思い出すのを邪魔してくる。しまいには、頭痛が起き始めた。

 

 

暁「ッ!?」

 

 

思い出すのをやめたとき頭痛もなくなった。

 

 

暁「何かを思い出そうとすると、頭痛が起きるってか。」

 

 

また声が聞こえた。

 

今回ははっきりと聞こえた。

 

あの聞き覚えはあるが冷たく透き通った声で

 

 

──────力が欲しいですか?

 

 

暁「どういう意味だ!!」

 

 

あまりにも急な問いを聞かれたのでつい聞き返してしまった。

 

だが返事はない。

 

 

暁「お前はいったい何者だ!!」

 

???「あなたならわかるでしょう?」

 

 

後ろから声がした。

 

振り向くとそこにはパートナーの姿があった。

 

そう……

 

 

ティルフィングの姿が

 

 

だが違和感があった。

 

その違和感はすぐにわかった。

 

 

瞳の色が紅いということ

 

黒い衣装に包まれているということ

 

何よりもいつもの明るい表情がなくなり、冷たい意志が真っ直ぐに突き刺さるということ。

 

 

暁「お前は……ティルフィング……なのか?」

 

ティルフィング(?)「そうですよ。マスター」

 

暁「さっきの問いもお前が?」

 

ティルフィング(?)「はい。」

 

暁「ならもう一度聞く。あれはどういう意味だ?」

 

ティルフィング(?)「そのままの意味ですよ。」

 

暁「どうしてそんなことを聞く?」

 

ティルフィング(?)「どうして?決まっているじゃないですか。マスター御自身がそれを望んでいるからですよ。」

 

暁「俺自身が?」

 

ティルフィング(?)「ええ。」

 

 

ティルフィング(?)にそう言われたが俺自身自覚がなかった。

正直今の力量で十分だと思っているし、仲間もいる。

これ以上の力を望むなんてそれはただの傲慢だと思う。

だがティルフィング(?)はそうではない俺がいると言い放った。

 

 

暁「分からないな。」

 

ティルフィング(?)「そうですか。自覚がない、少々早かったようですね……

 

 

ティルフィング(?)が最後に何か言ったが聞き取れなかった。

 

 

ティルフィング(?)「そろそろ時間ですね。」

 

暁「時間?」

 

 

そう思ったときティルフィング(?)の姿がどんどん光に呑まれていく。

光は眩しすぎて直視できない。

 

 

ティルフィング(?)「また会いましょう。次合うときは答えを聞かせてくださいね?」

 

 

ティルフィング(?)の言葉を聞いて問いを返す暇もなく光に包まれた。

 

 

 

────── 暁side out ──────

 

 

 

 

 

────── 他のメンバー(主:雷)side ──────

 

暁が意識を失ってから見知らぬ少女二人がこちらに顔を出した。

その時ルビアはとても驚いていた。

 

 

ルビア「君たちはあの時の!!」

 

クレア「お姉様もしかしてあの2人が共に戦ってくれたと言っていた人たちなの?」

 

ルビア「そうだ。だが名前を教えてもらえていないから誰とは言えないが。」

 

???「あなたは昨日の」

 

???「名前、名乗っていなかったわね。ワタシはフライクーゲルよろしくネ」

 

???「私はFALっていうの、よろしく。」

 

 

フライクーゲルと名乗った少女とFALと名乗った少女は暁を見て話しを始めた。

 

 

フライクーゲル「それにしてもバッドなタイミングだったみたいね。ワタシのマスターは疲れて眠っているみたいだね。」

 

FAL「そのようね。でも仕方がないんじゃない?この指揮官は寝ずに戦闘してたみたいだから。」

 

ティルフィング「どういうことですか?」

 

FAL「どうもこうも、そのままの意味よ。」

 

フライクーゲル「マスターは皆が寝ている間に外に出て風に当たっていたみたいだよ。」

 

雷「ということは風に当たっている最中に街が燃えているのに気づいて」

 

カミト「戦闘に入った……」

 

リンスレット「それじゃあ暁さんは今までの疲労が残った状態であの大量の異族と戦闘をこなしていたというんですの!?」

 

フィアナ「そういうことになるわね。」

 

エリス「私たちは普通に寝ていたが、暁は眠れなかったのか。だがどうして?」

 

雷「それを知っているのは本人だけだな。」

 

マサムネ「だが今は」

 

ロンギヌス「このまま寝させてあげましょう。」

 

ティルフィング「そう……ですね……。」

 

 

俺も含めて皆、暁に対してどこか不安を抱いていた。

悩みがあるのなら言ってほしい、頼ってほしい。

誰もがそんな気持ちをこの時抱いていたに違いない。

その中でも一番付き合いの長いティルフィングはこの気持ちを一番強く持っていただろう。

 

 

フライクーゲル「そういうことなら、マスターとの契約はマスターが目を覚ましてからになるね。FALは契約を済ませてしまったら?」

 

FAL「それもそうね。さて、あなたが私の指揮官よね?」

 

 

FALはそう言いながら俺の所に歩み寄ってくる。

 

 

雷「そうだな。雷 智也だ。よろしく」

 

FAL「よろしく。私と契約、してくれるわよね?」

 

雷「当然。」

 

 

俺はFALと契約を交わした。

 

その後少し暁が気になった。

いつもの暁なら疲れていればすぐにでも眠りにつくはずなのにそれが今回ばかりは眠れずここまでの旅の疲れを残しながら戦闘をした。今は眠っているがどうしてみんなが眠っているときに俺たちと同じぐらい、もしくはそれ以上の疲労があるはずのアイツ()が眠れなかったのか少し不思議に思った。

でも結局、さっき自分でもいった通りそれを知るのは本人()だけだと思い流すことにした。

 

俺がそんなことを考えている間に暁以外の他の連中がフライクーゲルとFALに自己紹介をしていた。

その際に他の銃姫たちは俺に付けてもらった名前を使っていた。

それを聞いた時少々気恥ずかしかった。

FALに関しては銃姫たちに独自の名前があることに驚いていた。

 

それから少しして自己紹介が終わった。

 

 

FAL「ねぇ指揮官。」

 

雷「指揮官って呼び方は慣れてないから雷って呼んでくれると助かるんだが……」

 

FAL「ならそうするわ。それで雷」

 

雷「ん?」

 

FAL「私にも名前、付けなさいよ。」

 

雷「デスヨネー。」

 

FAL「何よその反応は、嫌だとでもいうの?」

 

雷「言わないけど、俺が考えるのって安直だからさ皆反応がイマイチなんだよ。」

 

 

雷はこう言うが実際のところは名前を付けてもらったとき銃姫たちは嬉しがっていたんだけど、まあそれは心の中だったり雷から背を向けたときだったりと、とにかく雷が気が付かない時に喜んでいるもんだから名前を付けた後にみんなから「安直」と言われて心に刺さったままになっているわけだ。

 

 

FAL「私としては安直でもいいわよ。」

 

雷「それはどうして?」

 

FAL「誰かから名前なんてもらったことがないもの。」

 

雷「名前なら……」

 

FAL「名前ならすでにあるって言いたいんでしょ?」

 

雷「……ああ。」

 

FAL「でもそれは武器の名前、兵器としての名前、人としての名前じゃないわ。私たちと契約できるのは極少数の人しかいない。雷以外の人と何度か契約したことだってあるわ。でも名前をもらうのは雷が初めてなのよ。他の人は私を人として見ないから雷達のような名前をもらったことがない。だから安直でもすごく嬉しいのよ。それは他の皆も同じはずよ?ただ雷の前で見せてないだけで、ね。」

 

雷「そう……なのか……?」

 

FAL「そうなのよ。それで私に名前は付けてもらえるのかしら?」

 

雷「そうだったな。そういうことならちょっと待ってくれ。……、……、……、ファル、どうだろうか?」

 

FAL「本当に安直ね。そのまま呼んでるじゃない。」

 

雷「ぐっ、だから言ったのに。」

 

ファル「でも……」

 

雷「?」

 

ファル「ありがとう。名前を付けてくれて」

 

 

その時の彼女の笑顔はとても眩しかった。

その不意の笑顔を見たとき俺はドキッとして、顔が少し熱くなったのがわかった。

 

とりあえず、一通りのことが終わった俺たちは一度エルステイン邸に戻ることにした。

暁に関しては俺とカミトで肩を貸して運んだ。

 

 

────── 他のメンバー(主:雷)side out ──────

 

 

 

 

 

光に包まれた俺は目を覚ました。

目を覚ました時、夢での出来事をすぐに思い出そうとした。だが、話した言葉は残っているが誰と話していたのかは全然思い出せなかった。

 

その後いつの間にかベッドで寝かされていることに気付いた。

 

 

暁「あれ?いつの間に?」

 

 

俺は不思議に思ったがすぐに理解した。

気を失っている間に誰かが俺を運んでベッドに寝かしたんだな、と。

俺は今が何時なのか確認のため時計を見た。時計の針はお昼を回っていた。

 

 

暁「もうこんな時間か。腹減ってるし下に行ってみるか。」

 

 

部屋を出ると下から楽しそうな喋り声が聞こえてきた。

その部屋に向かい、入るとみんなが食事をしていた。

一番に俺に気付いたのはティルフィングだった。

 

 

ティルフィング「マスター!!お体の方は大丈夫なんですか?」

 

暁「ああ、大丈夫だよ。」

 

 

他のキル姫たちもどうやら心配していたらしく各々声を掛けてきた。

 

 

暁「心配をかけたみたいだな。すまない」

 

カミト「大丈夫そうだな。」

 

暁「もちろん。」

 

ルビア「暁、今一度私から礼を言う。ありがとう」

 

暁「役に立てたのなら光栄です。」

 

雷「お前倒れたんだから飯、大量に食えよ?」

 

暁「腹は確かに減ってるが、お前程食わねぇからな。」

 

雷「そうそう、お前が気を失っている間に2人仲間が増えたぜ。」

 

 

雷がそう言うとその2人が俺の前に出てきた。

 

 

フライクーゲル「ハァイマスター、ワタシはフライクーゲルよろしくネ。」

 

ファル「私はFALといいます。ですが、ファルと呼んでください。」

 

暁「よろしく。俺は暁 (りょう)、キル姫の契約者をしている。」

 

 

お互いの自己紹介が終わり食事に入る。

 

食事が終わるとルビアからこれからどうするのかと問われた。

 

 

暁「今まで通り依頼を送ってきた町や村、領地を助けに行きます。」

 

ルビア「そうか。それなら次はローレンフロスト家を目指すべきだろう。」

 

雷「何かあるのか?」

 

ルビア「何度か行ったことがあるのだが近くに精霊とは異なった祠があったのを思い出したんだ。もしかするとそれがキル姫か銃姫の祠かもしれない。行ってみる価値はあるだろう?」

 

暁「確かにそうですね。」

 

クレア「それなら、防寒着を用意しないといけないわよ。」

 

カミト「だな。俺も行ったことがあるがあそこは結構寒い。」

 

リンスレット「暁さんが寒さに耐えられるか心配ですわ。」

 

暁「ちなみにどんだけ寒いの?」

 

エリス「かなりとしか」

 

暁「行くの……止めようかな……」

 

 

俺は遠い目をするが……、

 

 

雷「異族が出てる可能性だってあるんだ行くしかないだろ?」

 

暁「分かってますよ。寒いの嫌だなぁ

 

 

そんなこんなで話がまとまりローレンフロスト家に向かうこととなった。

出発の準備の際、ルビアがローレンフロスト家に向かうための防寒具を人数分用意してくれた。

 

 

暁「いろいろとお世話になりました。」

 

ルビア「なに、こちらこそ楽しかったよ。また来るといい」

 

暁「そうですね。いずれまた」

 

雷「ほら行くぞ。」

 

 

俺たちはエルステイン家を後にして次の目的地のローレンフロスト家に向かった。

エルステイン家に向かっているときと同様に幾つかの町や村を助けながら向かった。

でも今回はちゃんと休憩を取りながら向かった。

 

エルステイン領土を離れてから二日が経った朝方。

未だにローレンフロスト領土に着く気配がないが体感で少し寒くなっている気がする。

 

 

暁「なあ雷、ちょっと寒くないか?」

 

雷「俺はそうでもないけど?」

 

暁「マジ?」

 

雷「マジ。」

 

 

そんな会話をしつつさらに3時間ほど風魔法で移動した。

するとどんどんと気温が下がってきた。

 

 

雷「これはさすがに防寒着がいるな」

 

カミト「だな。それで暁は……」

 

暁「もう……無理……」

 

クレア「流石に早すぎでしょ!?」

 

ティルフィング「まあ仕方ないですね。いつも通りです。」

 

フィアナ「どういうこと?」

 

ティルフィング「マスターは冷え性なんですけど、手足がすぐに冷えるんですよ。特に手なんか時間が経過した死体のように冷たくなりますからね。」

 

暁「今既にだいぶ冷えてきた。」

 

エリス「一体どれぐらいなんだ?」

 

ティルフィング「ご自身で確認されたらどうですか?」

 

暁「俺は別にいいけど、正直言ってやめた方がいいぞ」

 

エリス「まあ少しだし」

 

 

というわけでエリスと握手する感じで手を握ったんだが…………

 

 

エリス「暁、お前生きてるよな?」

 

暁「生きてますよ。」

 

 

他の連中も興味本位で俺と握手をするのだが誰もが同じ質問をしてくる。

「生きてるよな?」と。こうなることがわかってたから止めたのに。

この後全員防寒着を着用した。

 

それから1時間程経過して…………

 

 

リンスレット「見えましたわ。あれがわたくしの、ローレンフロスト家が納める街ですわ。そしてその奥で立派に立っている屋敷がわたくしの住んでいる屋敷ですわ。」

 

 

ようやく目的地に着いた。

リンスレットはすぐに家に向かいたいと言っていたためクレアとエリスの3人で向かわせた。カミトとフィアナをこちらに残したのは街の案内と屋敷までの案内をしてもらうためである。

 

 

カミト「案内って言ってもなぁ~。」

 

フィアナ「そうね。私たちもあまり来たことがないのよね。」

 

暁「とりあえず、人が多くいる所かな。」

 

カミト「それなら大丈夫だ案内できる。」

 

フィアナ「こっちよ。」

 

 

俺たちはカミトとフィアナを先頭にして案内してもらった。

到着するとそこは活気ある街並みだった。

 

 

暁「これだけ寒いのに人の活気はすごいな。」

 

ティルフィング「ですね。見ていてこちらも元気になりますね。」

 

 

街を見て回っている最中にリンスレットたちと合流した。

用が終わって俺たちを探してくれていたらしい。

 

 

クレア「動くなら動くって言ってくれないと困るわよ、全く。」

 

カミト「すまない。」

 

暁「カミトを責めないでくれ、頼んだのは俺なんだ。」

 

クレア「まあ、そういうことなら。カミト怒ってごめんなさい。」

 

カミト「俺も不注意だった。クレアが怒るのは間違っていない。」

 

クレア「カミト・・・。」

 

カミト「クレア・・・。」

 

 

カミトとクレアが見詰め合って自分達だけの世界を作りだした。

 

 

暁(おい誰か、この空気どうにかしてくれ。カミトを庇った俺が空気じゃねぇか。)

 

 

そんな俺の気持ちを汲み取ってくれたかのようなナイスタイミングでリンスレットがカミトとクレアの間で咳ばらいを一度してくれた。そして我に返る2人。顔真っ赤、分かってたけど。

 

 

暁「それで家の方はどうだった?」

 

リンスレット「家族みんな元気でしたわ。」

 

カミト「よかったな。」

 

リンスレット「ええ、本当に。」

 

クレア「異族について聞いてみたけどそんなもは現れていないって言っていたわ。ただ…」

 

フィアナ「ただ?」

 

クレア「時折住民が街の外で白い化け物を見たって話を聞いたって」

 

雷「でもさ暁、なんか不自然じゃねぇか。」

 

暁「俺も思ったよ。今まで大量に押し寄せてくる異族が確認して逃げ切れる数しかいないってのはどうも引っかかる。しかも来た時に街の外回りを確認したけどそもそもここまで来た痕跡が見当たらなかった。」

 

 

俺はそのまま考え込んでしまった。

 

 

ティルフィング「マ……ー……。」

 

暁「・・・・・。」

 

ティルフィング「マスター。」

 

暁「おう!?なんだ?」

 

ティルフィング「リンスレットさんが家にご招待すると言っていますがどうしますか?」

 

暁「そうか。お言葉に甘えさせてもらおう。」

 

雷「じゃ、決まりだな。リンスレットお邪魔させてもらうぜ。」

 

リンスレット「分かりましたわ。それに皆さんをわたくしの家族にも紹介したいですし。」

 

 

というわけで俺たちはリンスレットに連れられローレンフロスト邸にやってきた。

エルステイン邸でも思ったが流石お嬢様、家がでかい!!

屋敷って言われるだけあって本当にでかいよな……。(遠い目)

 

 

???「お嬢様、お戻りになられたんですね。」

 

リンスレット「キャロル、ただいまですわ。」

 

 

出迎えてくれたメイドはキャロルというらしい。

後からカミトから聞いた話ではリンスレットの専属のメイドらしいのだがほとんどの仕事ができないらしい。リンスレットが自分でやっていてメイドらしい仕事をしているのをあまり見ないらしい。

それってメイドとしてどうなんだろうか?

そう思った瞬間、先頭を行くキャロルが足を滑らせた。

それを庇おうとしたカミトは下敷きになりキャロルに馬乗りにされていた。

 

暁・雷((いや、どうしたらそうなるんだよ!?))

 

俺は……いや、きっと雷も同じことを思っただろうから俺たちは心の中でそう突っ込んだ。

カミトはというと…………皆さんのご想像に任せます。

 

何だかんだ騒がしくしながら屋敷内を案内してもらっていると少女がこちらに走ってきた。

そしてそのままカミトに抱き着いた。

 

その後に一言

 

 

???「お久しぶりです、お兄様。」

 

暁・雷・キル姫たち・銃姫たち『はっ!?』

 

 

たったその一言で俺たちの頭が一瞬にして真っ白になってガチトーンの「はっ!?」が出た。

こんな言葉を使わないであろう連中ですら出てしまうほどに驚いた。

俺たちは少しの間フリーズしたのは言うまでもない。

 

 

暁「誰か説明を頼む。」

 

カミト「この子はリンスレットの妹なんだ。」

 

リンスレット「皆さん驚かせてすみませんわ。ほらミレーユ、挨拶しなさいな。」

 

ミレーユ「これは皆様すみません。ミレーユ・ローレンフロストですわ。」

 

暁「しっかりしてるなぁ~。俺は暁 令よろしくね。」

 

雷「俺は雷 智也よろしく。」

 

ミレーユ「今日1日泊まっていかれるんですよね?」

 

暁「まあそうだな。」

 

雷「そういえば、カミトがミレーユからお兄様と言われてるのはどういうことだ?」

 

暁「雷、そういうのはな静かに見守るものだぜ。それが俺たちがいつもやってきたことだろ。」

 

雷「確かに。」

 

 

というわけで俺と雷はカミトから少し距離を置いて流し目を送る。

 

 

カミト「お前ら、精神に来るからやめてくれ……(切実)」

 

 

カミトを少し(いじ)っているとキャロルが買い忘れがあるとの事で離れた。

その後はリンスレットとカミトからいっこうに離れようとしないミレーユに連れられて来客室に来た。

ここに来るまでにカミトがミレーユからお兄様と呼ばれている理由を聞いた。

リンスレットを先頭に来客室の中に入ると男性が一人堂々たる風格で待っていた。

 

 

???「君たちが新しく仲間になったっていう暁君と雷君かな?」

 

暁「そうですが、あなたは?」

 

???「申し遅れた。私はリンスレットの父グライアス・ローレンフロストだ。」

 

暁「!!これは失礼しました。」

 

グレイアス「そうかしこまらないくてもよい。」

 

暁「そうですか。」

 

 

この後俺たちの経緯をグレイアスさんに話をして、異族について知ってもらった。

 

 

グレイアス「なるほど。だがしかし私たちのところではそういったことは起きておらんな。」

 

暁「そのようですね。」

 

 

そう話がまとまろうとした時だった。

買い忘れで外に出ていたキャロルが扉を勢いよく開けた。

そして息を切らしていた。

 

 

リンスレット「キャロル!?どうしたんですの?」

 

キャロル「白い……化け物が……剣と弓を持って大群で……」

 

リンスレット「何ですって!!」

 

リンスレット以外『ッ!!』

 

 

息を整えたキャロルが続きを話す。

 

 

キャロル「今街は大騒ぎです!!それとこちらに向かっている途中で女の子二人がその白い化け物に向かって行って、武器も持っていたし今頃戦っているかと。」

 

 

キャロルの話を聞き終えたリンスレットは勢いよく部屋を飛び出した。

 

 

ミレーユ「お姉様!?」

 

グレイアス「リンスレット!?」

 

雷「暁!!」

 

暁「分かってる!! みんな急ぐぞ!!」

 

全員『はい!!』

 

グレイアス「待ってくれ。」

 

暁「?」

 

グレイアス「娘のリンスレットとこの街を頼む。」

 

暁「ええ、頼まれました。」

 

 

そして俺たちも急いでリンスレットの後を追った。

 

俺たちが行くのを見届けたグレイアスはソファに座り、リンスレットと街の無事を祈った。

この時ミレーユから目を離していたため居なくなっていることに気付かなかった。

ミレーユがいないことに気付いたのはそれから数分してからだった。

 

 

 

俺たちが外に出るとすでにリンスレットが異族と戦闘を開始いていた。

キャロルの言った通り弓持ちがいた。

 

 

雷「俺たち狙撃側は弓持ちを優先的に狙っていくってのでいいよな?」

 

暁「それで構わない。俺たち剣組はいつも通りに剣持ち優先で戦闘を行う。」

 

カミト「わかった。」

 

クレア「了解よ。」

 

 

フィアナとエリスもそれでいいと頷いた。

そして俺たちも異族と戦闘に入った。

 

異族と戦闘に入ってから数時間が経った。

相変わらず異族の量が多い、皆大技を使ったりして何とか数を減らそうとするのだがやはり持久戦のようになってしまう。

 

 

暁「ああもう!! 鬱陶しい!!」

 

ティルフィング「言ってても仕方がないですよ。」

 

暁「分かってるよ。」

 

マサムネ「主君!!すまないが数体そっちに向かった。」

 

暁「了解。」

 

 

マサムネに言われその処理に向かっていると少女の声が聞こえた。

 

 

ミレーユ「お姉様ー!!お姉様どこですかー!!

 

暁(あの子は確かリンスレットの妹の)

 

 

そう考えていると処理しようとしていた異族がミレーユの方に向かって行った。

ミレーユはそれに気づかず、姉であるリンスレットを探し続ける。

 

 

暁「ティルフィング!! 少しの間ここを任せる!!」

 

ティルフィング「マスター!?」

 

 

俺は全速力で走る。

 

 

暁(間に合ってくれ!!)

 

 

 

少し先で姉の姿を見つけたミレーユだが異族は近くまで来ていた。

 

 

ミレーユ「お姉様ーーー。」

 

 

駆け出すミレーユ、剣を振り上げる異族。

 

 

リンスレット「ミレーユ?!危ない!!」

 

 

リンスレットは矢を放つ。

見事に命中し妹のミレーユを救えた。

 

 

ミレーユ「お姉様、ありがとう。」

 

リンスレット「無事でよかったですわ。」

 

 

妹を助けれたと、油断していたリンスレットに異族は忍び寄る。

 

 

ミレーユ「お姉……様……」

 

 

ミレーユの声が震える。

リンスレットは自分達にかかっている影とミレーユの声でどういう状況下察した。

振り返れば異族はもう既に剣を振り下ろす寸前だった。

 

 

リンスレット(そんな、わたくしが油断したばかりに!!)

 

 

ここで終わりだと思った。せめて妹だけでも、と。

異族の剣は振り下ろされた。

 

ザシュッ!!

 

と鈍い音を立てた。だが痛みがない。

 

ミレーユ「お姉様!!」

 

リンスレット(ミレーユの声?)

 

 

リンスレットはそっと目を開けるとそこには背中を斬られた暁の姿があった。

 

 

暁「間に合って何よりだ。」

 

リンスレット「暁さん!?」

 

暁「戦闘に集中できそうか?」

 

リンスレット「そんなことより傷を!!」

 

暁「俺の傷なんざぁ後だ。今は街を守ることに集中しろ。」

 

リンスレット「わかりましたわ。」

 

暁「それでいい。」

 

 

その後戦闘を数時間行ってようやく終了を迎えた。

 

 

暁「終わった……。」

 

 

ドサッ

 

 

戦闘が終わるとその場に座り込んだ。

そのすぐにティルフィング達が駆け付けた。

血だらけの俺を見て駆け付けた皆は驚いていた。

 

 

ティルフィング「マスター!!ってこの傷大丈夫なんですか!?」

 

暁「意識あるから大丈夫。」

 

雷「お前なぁ~」

 

フィアナ「すぐに治癒魔法をかけるわ。」

 

暁「頼みます。」

 

リンスレット「ごめんなさい。わたくしが油断したばかりに」

 

暁「気にしない。気にしない。」

 

???「キル姫の気配をたどって来たのですが、すごい数ですね。」

 

???「やっと見つけた。」

 

 

見覚えのない少女が2人声を掛けてきた。

 

 

 

 

 




全員+大城『長すぎる!!』

クレア「自分でどうにかしようとは思ってるのよね!?」

大城「そうですよ。」

リンスレット「切るという方法を何故取らないんですの?」

大城「気分ですね。」

一部女性陣『大城、死刑』(ニッコリ

大城「あっれれー?」

暁「当然の反応だな。」

雷「では、一名様裏方にごあんなーい。」

大城「いやーーー!!」


大城&一部女性陣裏方へとlogout


ティルフィング「今回は次回予告は無しとさせていただきますね。」

暁「どうしてだティルフィング?」

ティルフィング「大城さんから渡されたメモにそう書いてあったので」

雷「あいつちゃっかりしてんな。」

ドラグノフ「題名思いつかなかったんだろうな。」

暁「そう言うことなので、次回をお楽しみに。」


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