※ 誤字・脱字、読み難い所の存在、キャラ崩壊など
大城「大丈夫な読者の皆様は楽しんで読んでください。」
~~ 暁side ~~
ティルフィング達が俺との話を切り上げ路地裏から出て行った。
グリード「あんな対応をして、よかったのですか?」
暁「あれでいいんだ。あれで」
グリード「後悔しているくせに」
暁「後悔など……」
グリード「言っておきますがマスター、私はあなたの心から生まれた存在です。あなたの心がこちらに流れてきているということを忘れないでください。」
暁「………、それでも俺は………」
グリード「それも分かっています。自分の意志で心を閉ざしたのだということも、閉ざした理由があの子たちを危険にさらさないようにしようとしていることも。」
暁「ならもういいだろ、準備のために宿に行くぞ。」
俺は路地裏から出るために歩き出した。
グリード「ほんと、不器用なマスターですね。あの子たちはそんなこと気にしないでしょうに」
グリードは暁に聞こえない声でそうつぶやいた。
そして、暁の後を追うのだった。
~~ 暁side out ~~
~~ 雷side ~~
俺達がティルフィング達を探し始めて小一時間ほど経過していた。
リン「見つけた!!」
どうやらリンが見つけたようだ。
俺達はリンに付いて行った。
そこには確かにキル姫の皆がいた。
だがどこか様子がおかしかった。
傍に行くとロンギヌスとムラマサが泣いていた。
他の者達も悲しさを顔に出していた。
雷「一体、何があったんだ?」
ドラグノフ「ただ事ではないのは見て直ぐに分かる。」
クレア「皆を連れてここを離れましょう。」
リンスレット「そうですわね。ここは目立ちすぎますわ。」
辺りを見回すと通行人やら商人やらがこちらを見ていた。
俺達はキル姫達を連れて人気の少ない、一息つける場所に移動した。
移動を含め、小一時間ほどしてやっとキル姫の皆が落ち着きを取り戻してきた。
雷「何があったのか話してくれないか?」
正直、今の状況で聞ける話ではないことは重々承知しているが、何故か今聞いておかなければいけない気がした。だから俺はキル姫達に尋ねた。
聞いてから数十分の間沈黙が訪れた。
話すべきかどうか悩んでいたのだろう。結果として彼女たちは口を開いてくれた。
ティルフィング「マスターと……会いました。」
雷「アイツがいたのか!?」
ティルフィング「はい。」
マサムネ「フィアナとぶつかった人物がいただろう。」
雷「ああ、フードを深くかぶっていて顔は見えなかったが」
パラシュ「その人物がマスターだったんだよ。」
リンスレット「それは本当ですの!?」
パラシュ「うん。」
クレア「やっぱりそうだったのね。」
カミト「クレア、気づいていたのか?」
エリス「何故それを私達に言ってくれなかったのだ?」
クレア「確証がなかったのよ。ほんの一瞬だけ顔が見えただけだったから」
ドラグノフ「ティルフィング達はどうしてアイツが暁だと分かったんだ?」
リン「そういえばそうだね。見た目や雰囲気が全然違っていたのにどうして分かったんだい?」
ティルフィング「うまく説明はできません。あの時はそう感じたとしか……」
マサムネ「しいて言うならば、主君独特のどこか優しい感じが残っていた。」
ドラグノフ「お前たちにしか感じない何かがあった、ということなのだろうな。」
それから俺達は暁と会って何を見たのか、そして何を聞いたのか、ティルフィング達に聞いた。
ティルフィング達は要所要所で口ごもったりしたがちゃんと話してくれた。
雷「そろそろマジで一発殴りたいのだが?」
ドラグノフ「正直私も同じ気持ちだ。だがどうしてそこまでして我々を避ける?」
フィアナ「話を聞く限りだと、力を手に入れるのに私達が邪魔だからじゃないの?」
ドラグノフ「確かに話をまとめるとそうだろうな。」
雷「ドラグノフ、何が言いたいんだ?」
ムイ*1「ドラグノフの言いたいことがわかった気がする。」
シィ*2「私も。」
ムイ「簡単な話だ。力を手にしたのであれば利用すればいいではないか。」
ドラグノフ「うむ、暁がそのことに気付かないはずがない。」
カミト「じゃあ、別の理由があると?」
ドラグノフ「これこそ確証の無い話だがな。だが一つ言えることは、暁の本来の力が発揮されるのは1人で戦い続けることではなく、ティルフィングやマサムネ、キル姫達と共に戦ってこそだと言える。」
雷「確かにそうだな。」
ロンギヌス「皆さんはそう言いますが、マスターは私達をすでに見放しています。私自身マスターを信じ続けることができません。」
アルテミス「私もそうですね。あの時の言葉に嘘偽りがないと思います。」
フライクーゲル「マスターはワタシ達をもう必要としていない。」
暁の態度を受けたキル姫達は最初の頃より暗くなっていく。
今の彼女たちにいったいどんな言葉を掛ければ元気を取り戻してくれるのだろうか。
俺達は言葉を探すが見つからなかった。
ティルフィング「私は、もう少しマスターを信じます。」
ティルフィングは俯きながらもそう言った。
ロンギヌス「ティルフィングさんはどうしてそこまで信じ続けることができるんですか?」
ロンギヌスのティルフィングに対する言葉は誰もが思った事だった。
あれだけ突き放され続けたのにどうしてそこまで彼を信じ続けられるのか、諦めて彼から離れようと考えないのか。彼女の予想外の言葉で全員驚く。
ティルフィング「私が信じ続けられる理由ですか……、正直なところ私自身も分かりません。私の心がそうしたいと言っているだけで、そうですね。一つ言えることがあるのなら、マスターを一人にしてあげたくないというところでしょうか。」
ロンギヌス「ティルフィングさんは強いですね。」
ティルフィング「私は強くないですよ。」
ロンギヌス「でもマスターを信じ続けられているじゃないですか、それを強さと言わないのなら何だと……」
ティルフィング「私は本当に強くなんかないんです。信じ続けているのは自分が傷つきたくないからですよ。それは強さではなくただ逃げているだけなんですよ。」
ドラグノフ「逃げることは悪いことではない。」
ドラグノフはそう言った。
ティルフィング「逃げることが悪いことではない?」
ドラグノフ「そうだ。誰しも必ず逃げることを体験する。それがいつなのかは分からないがな。」
ティルフィング「ですが私は……」
ドラグノフ「自分が逃げれば暁が一人になるとでもいうのか?」
ティルフィング「!?」
ドラグノフ「ティルフィングよ。私達の仲は悩みの一つや二つ、共有できない仲なのか?私達は信用に足らない仲間なのか?」
ティルフィング「そんなことはないです!!」
ドラグノフ「ならば言わせてもらおう。暁と共にいるのはもうお前だけではない!!確かに暁にはお前の存在は欠かせないものだろうが今はお前だけが暁を支え、支えられる関係ではないのだ!!お前が、お前たちが困っているのならそれを解決するためにここにいる者達は全力で手を貸してくれる。それを分かってもらいたい。」
ドラグノフの言葉とともに俺や他の銃姫たちは頷いた。
そして見ず知らずの俺達に力を貸してくれているカミト達もその言葉に強く頷いた。
それを目にしたティルフィングは今まで我慢していたであろう涙を流し始めた。
ティルフィング「皆さん……本当に……ありがとう……ござい……ます……。」
これで少しはティルフィングの肩の荷が下りてくれていることを俺は願う。
ロンギヌス「ティルフィングさん」
ティルフィング「はい、何でしょうか?」
ロンギヌスの問いかけに涙をぬぐって答える。
ロンギヌス「私も、もう少しマスターを信じたいと思います。」
ティルフィング「えっ……」
ロンギヌス「皆さんとなら、まだ信じられる気がするんです。」
ティルフィング「でも、心に付く傷はもっと大きなものになるかもしれませんよ?」
ロンギヌス「そうですね。確かにこれ以上傷つくのは嫌です。」
ティルフィング「それなら別に……ロンギヌス「でも」」
ロンギヌスはティルフィングの言葉を遮って自分の言葉を続けた。
ロンギヌス「自分の本当の気持ちを告げずに嫌われるのは嫌ですから。」
ティルフィング「それって」
ロンギヌス「もう一度チャンスがあるのなら私はマスターに「好き」だと伝えます。」
リン「この前と同じ結果をたどるんじゃないの?」
ロンギヌス「うぅ~、次は大丈夫!!………のはず………」
リン「そこは確信持ってほしかったなぁ~。」
フライクーゲル「ロンギヌスの言葉はもっともネ。ワタシも目が覚めたわ。ワタシもマスターをもう少し信じてそして「好き」だと伝えたいネ。」
アルテミス「そう言うことなら私もです。ともにいた時間はあなたたちより短いかもしれませんが、マスターの事は「好き」だと言えます。」
パラシュ「皆抜け目ないね。」
ミレイ*3「そういうあなたは違うの?」
パラシュ「さあ、どうだろうね。」
ミレイ「前に言われたことそのままそっくり返しすわ。素直になりなさいな。」
パラシュ「まさか君に言われるとはね。でも確かにそうなのかもしれないね。」
少しずつだがキル姫皆の顔が元に戻って行く。
それでも皆きっと裏のどこかでは信じない方がいいのではないかと思っているだろう。
でもやっぱり暁の契約姫だな。
皆悩むより行動をしようと考えているようだった。
俺は良くも悪くも
クレア「暗い話はここまでにしましょう。」
クレアはこれ以上の話は気分が元に戻ってしまうと思ったのだろう。話題をそらした。
クレア「さて、私達はご飯も
雷「うげ、忘れてた。思い出したせいで腹減ってきた。」
するとフィアナがため息交じりで提案してきた。
フィアナ「仕方がないわね。私の
雷「えっ!?」
フィアナ「どうしてそこまで驚いてるのよ?」
雷「いや~、何かしら家の人とあるから戻りにくいのかなぁ~と思っていたから。」
フィアナ「まあ確かに一度そんなことはあったけど今は大丈夫よ。」
雷(あったんだ。)
フィアナ「それでどうする。行くの?行かないの?」
雷「行きます。というかお願いします。」
ドラグノフ「時々、雷と暁を交換してほしいと思うのは私だけだろうか・・・」
ティルフィング「智也さんに聞こえたら悲しみますよ。」
カミト「それじゃあ、フィアナの家にご厄介になりますか。」
クレア「そうね。というかそれしか道はないと思うわ。」
俺達がフィアナの屋敷に着く頃はすでに夜を迎えていた。
家族はいろいろ忙しくあまり家に顔を出さないとの事だった。
俺達はご飯を頂いたら部屋を案内され、それぞれ床に就くのだった。
~~ 雷side out ~~
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