精霊使いとキル姫使いと銃姫使い   作:大城 零

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大城「読者の皆様、お待たせしました。作者です。今回のゲストは…」

キル姫達「「「・・・・・」」」スッ

銃姫達「「「・・・・・」」」カチャ

クレア「・・・・・」ボォ

リンスレット「・・・・・」ヒュオォォオ

エリス「・・・・・」ビュオォォオ

フィアナ「・・・・・」※ゲオルギウススタンバイ

大城「皆様からの早く(本編)逝けという圧がありますので注意事項です。」


※ 誤字・脱字、読みにくい所の存在、キャラ崩壊など


大城「これらが大丈夫な皆様は楽しんで読んでください。」





第56話 両親 ー暁編ー

~~ 暁side ~~

 

 

雷と雷の両親に言われ、俺はキル姫達とともに自分の両親のもとへと向かった。

 

 

ロンギヌス「マスター、どこか暗いですね。」

 

パラシュ「あそこまで露骨に暗い表情をするマスターは確かに珍しいね。」

 

フライクーゲル「ティルフィングは何か知らないの?」

 

ティルフィング「私は知っています。でもそれは、私の口から言うことはできません。」

 

アルテミス「口止めされているのですか?」

 

ティルフィング「そういうわけではありません。でもこればかりは本当に私の口から言えないんです。ごめんなさい。それに、もうすぐで着きますから」

 

 

ティルフィングの言葉を聞いた他のキル姫達、それから数十分歩いた。

 

 

暁「着いた。」

 

ロンギヌス「え?」

 

 

俺が両親の所の着いたことを伝えると、ティルフィング以外のキル姫達は驚いた表情で固まってしまっていた。

 

無理もない話だ。

 

何せ俺が来たところは墓地で、俺の両親の名前が入った墓の前にいるのだから……

 

 

ミネルヴァ「マスターのご両親は既に亡くなられていたんですね……」

 

暁「ああ、5年前にな。大量の異族の襲撃があって亡くなったよ。」

 

キル姫達「「「・・・・・」」」

 

 

俺の言葉にキル姫の皆は言葉が出なく沈黙してしまった。

 

声を掛けようにもどう掛けていいのかわからないから黙ってしまっているのだろう。

 

 

暁「・・・墓石綺麗にするための掃除道具持ってくるから少し離れるよ」

 

 

俺はキル姫達にバレバレだろう作り笑顔を向けてその場を後にした。

 

 

~~ 暁side out ~~

 

 

 

 

 

~~ キル姫side ~~

 

 

マスターの言葉を聞いて私達は声を掛けてあげられなかった。

 

 

ラグナロク「マスターにこんな過去があったなんてね」

 

ティルフィング「マスター、自分の事はあまり話さないですからね」

 

ミネルヴァ「ティルフィングさん、マスターのご両親が亡くなられたときの事聞かせてもらえないですか?」

 

ティルフィング「……何故聞きたいのか、聞いてもいいですか?」

 

ミネルヴァ「私達はマスターと契約しました。それなのに彼の事を知らないというのはダメな気がするんです。それに、マスター自身がよく言ってる事ではないですか、「辛いことや苦しいこともパートナーである俺が半分持ってやる。」って。それは私達とて同じではないでしょうか。立場が逆になっただけで私達はマスターの契約姫であり、パートナーです。マスターの、いえ、マスターとティルフィングの辛い気持ちも私達は持つべきなんです。だからお願いします。私達にその時の出来事を話してもらえないでしょうか。」

 

 

ティルフィングは少しの思考の後、何かに納得したように首を軽く縦に振り語り始めた。

 

 

ティルフィング「……わかりました。あのときの事をお話しします。そうですね、まずは私とマスターが出会うまでのお話ですね。」

 

ロンギヌス「2人は最初から知り合っていたんじゃないんですか?」

 

ティルフィング「いいえ、マスターと出会う前の私はどうして自分がここにいるのかわからないなか、1人でとある町に居ました。その町は度々異族に襲われていました。私は只々それを撃退する毎日でした。町の人々は私の事がキル姫だと分かっていたようで白い目を向けてきました。それでも私は滞在させてもらっている身でしたので、そんな毎日を耐えながら過ごしていました。心の中で「どのみち異族を倒すのはキル姫である私の役目」「私がキル姫であるから仕方ない」とずっと思いながら…」

 

ティルフィング以外のキル姫達「「「………。」」」

 

 

ティルフィングの話を静かに聞くキル姫達は何処か自分達を語られているような気持ちでいた。

 

そんな中、ティルフィングは話を続けた。

 

 

ティルフィング「その気持ちが芽生えてから数か月して私は「誰かを護ること」を忘れて、何も感じることなく感情を捨てて異族を倒し続けるようになりました。それから数日して私は出会いました。とある2人組の冒険者に」

 

アルテミス「その2人組の冒険者がそうなんですね。」

 

ティルフィング「お察しの通り、マスターのご両親です。私は御二人に何故ここにいるのか尋ねました。お二人は異族の討伐の依頼で町に来たと答えました。私は町の町長の所に案内しました。その後はすぐにその場を離れ、借りている家へと帰りました。それから数時間して家の扉が叩かれたので誰が来たのか確認するために扉を開けるとそこにはマスターのご両親が居ました。私は御二人に何故ここにいるのか聞きました。この時御二人がなんて答えたと思いますか?」

 

ロンギヌス「君が気になった、とかですか?」

 

アルテミス「マスターのご両親ですからね。」

 

 

ティルフィングはロンギヌスとアルテミスの回答に首を横に振った。

 

 

パラシュ「では、何て言ったんだい?」

 

ティルフィング「「1人で抱え込んで辛くはないか?」そんな言葉でした。その時の私はそれはそれは驚きました。聞いたこととは別の回答が飛んできたんですから。それと同時に出会ったばかりの御二人に自分の状況を見透かされているよう、という意味でも驚きましたね。でも、見透かされているような気持に陥ったにも関わらず、恐怖心はありませんでした。それどころか、そのことが嬉しく思いました。この人達なら今の私から救ってくれるのではないかと……」

 

レーヴァテイン「マスターにも似たような感じがあるのは親譲りだったってわけね。」

 

ティルフィング「そうですね。その後はちゃんと私のところに来た理由を聞けました。その時の回答は「君をこれ以上一人にしてはいけない気がしたから」ということでした。とりあえず御二人を一晩私が借家に泊め、後日町長の所に行って私は御二人に別の泊るところを案内するよう頼みましたがそれは断られました。町長さん曰く、「あの2人が自分からお前の家に厄介になる」と言ったそうです。最初は町長さんも私がキル姫であることをお伝えし、反対したそうですが「それがどうかされましたか?」って返されたそうです。この事を聞いて私も諦めて御二人を借家に住まわせ続けることにしました。それから数日間、私はマスターのご両親とともに異族の討伐を行いました。そして依頼期間最終日の事です私達はいつも通り異族の討伐を終えて帰路についている時です。御二人から提案されました。「自分達はこれで戻るが君も一緒に来ないか?」と、私は唐突なことに言葉が出ませんでした。正直、御二人と過ごしたこの数日間は心に穴が空いた私にとってとても暖かいもので、空いた穴も埋まったような気持になりました。でも私は、気づいた時には断りの言葉を発していました。」

 

ラグナロク「キル姫であるという事実が邪魔をしたのね。」

 

ティルフィング「はい。御二人ならそんなこと気にしないと分かってはいても心のどこかでまた心に穴の空くようなことになるのではと思ってしまっていたのです。」

 

ネス「それは私達の逃れられないモノですね。貴方の回答を聞いた御二人の反応はどうだったんですか?」

 

ティルフィング「御二人はとても申し訳なさそうな顔でした。その後の帰路は気まずい雰囲気でした。町の入り口が見えてきた辺りでマスターのお父様の方から住んでいる町を離れる時間を教えていただきました。その際に「ほんの数時間だけで気持ちが変わるとは思はないがもし変わるようならさっき言った時間までに町の入り口付近に来てくれ。町長に依頼の報告をした後、俺達はそこで待っているから」そう言って御二人は町長さんのもとへ私は借家へそれぞれ向かいました。依頼の報告が終わったと思われる頃私は借家のソファで横になって考えていました。御二人はキル姫だと分かっていても私を人として見てくれる。そんな方達と供に行けば辛い気持ちも少しは晴れるのではないかと最初は考え御二人に付いていくために扉に手を掛けましたがその時、裏切られたときの事を考えてしまって扉を開けることはできませんでした。」

 

フライクーゲル「でも、今こうしてここにいるってことは2人に付いて行ったんだよね?」

 

ティルフィング「はい。結果としてはそうですね。」

 

フライクーゲル「扉を開ける決心ができた理由は何だったの?」

 

ティルフィング「御二人を優しさを信じたい、信じ続けたいと思えたことでしょうか…」

 

ラグナロク「マスターのご両親の優しさに触れられたからこそ思えたことね。」

 

 

ラグナロクは少し微笑んでティルフィングの話に応えた。

 

 

ティルフィング「そうですね。御二人に出会っていても私が受けた優しさが無ければ付いて行こうなんて考えなかったでしょうしね。」

 

フライシュッツ「マスターくんのご両親と合流した後は?」

 

ティルフィング「合流した後は御二人に言われて御二人の住んでいる家に向かいました。向かっている間に御二人から息子さんがいることを聞きました。」

 

フライシュッツ「それがマスターくんの事なのね。」

 

ティルフィング「その通りです。御二人の家に着くと1人の少年が出迎えてくれました。その時が初めてマスターとの顔合わせでした。マスターのご両親は出迎えてくれたマスターに私の事を紹介しました。キル姫であることも含めて……」

 

ネス「今の事を考えるとマスターは気にしなかったのでは?」

 

ティルフィング「ええ確かに、キル姫であることに関しては気にすることなく挨拶はしてくれました。ただ……」

 

ネス「ただ?」

 

ティルフィング「その後、ほとんど会話をしませんでした。」

 

他のキル姫達「「「えっ…?」」」

 

ミネルヴァ「でもマスターはキル姫であることを気にしなかったんですよね?」

 

ティルフィング「はい。」

 

ミネルヴァ「ではなぜ?」

 

ティルフィング「簡単な話ですよ。マスターが私に人見知りをしたということと、急に自分達の家に他人が加わったことの心の整理がついていなかったという話ですよ。」

 

エルキュール「今ではわからないマスターの意外な一面ですね。」

 

ティルフィング「仕方のないことですよ。当時のマスターはまだ9歳でしたから。」

 

エルキュール「確かに9歳なら仕方ないですね。でも今までの話の事を振り返って考えるとその年で既に1人で留守番をしていたんですね……」

 

ティルフィング「今思えばこの時からしっかりしてたんですね。話を戻しますね、私とマスターの会話の無い日が一か月経とうとしたときです。マスターのご両親から「私達の知人に君の事を紹介しようと思うんだが一緒に来てくれないだろうか」そう言われました。私はマスターのご両親の知人なら大丈夫だろうと思う反面まだどこか震える自分を抱えながら承諾しました。マスターのご両親の知人と会うため冒険者ギルドに向かうことになりました。私と御二人は出発する前に見送りに来ていたマスターに「行ってきます」と言いました。マスターは私を含めて「行ってらっしゃい」と言い返しましたが、その時の私は「きっとご両親だけに言っているんだな」と思いながら家を後にしました。冒険者ギルドに着くとマスターのご両親はとある家族に声を掛けました。御二人からは「紹介したい知人とは彼らの事だよ」そう言われました。皆さんも気づいているとは思いますがこの知人というのが雷家の皆さんとドラグノフさんでした。他にも冒険者の方達がいる中、私は雷家の皆さんとドラグノフさんに自己紹介しました。キル姫であることは隠して自己紹介をしたのですがどうやらそれは意味をなさなかったようでした。」

 

ミネルヴァ「それはどうしてですか?」

 

ティルフィング「どうやら御二人が先に私がキル姫であることを教えていたんですよ。」

 

ミネルヴァ「なるほど、そういうことだったんですね。」

 

ティルフィング「はい。その後は何もなくたわいのない話をしました。雷家の皆さんも暁家の皆さんと同じく私がキル姫であることを気にせずに話をしてくれました。

怖がることもなく、恐れを抱くこともなく只々普通の人のように接してくれました。私はその時に両家の優しさは信頼できるものだと思いました。それと同時にその優しさをくれた両家に恩を感じて一生をかけて共に戦うと心に決めました。

別れ際にドラグノフさんから「私は君に似た銃姫なんだがお互い、いい家族に救われたな。これからも会うことになるだろうからその時はよろしく。」と言われました。銃姫もキル姫と同様この世界では忌み嫌われる存在です。だから彼女の言ったことがとても理解できました。

雷家の皆さんとドラグノフさんと別れた後は御二人とともに家に帰りました。帰った時、マスターが出迎えてくれました。出迎えてくれたマスターは「父さん、母さんお帰り」そう言って背を向けてしまいました。(私が来てから結構経ちましたが私はまだ認められていないんですね。)背を向けられて挨拶がなかった私はそう思っていました。ですが、マスターは私達がいない間に心の整理をしてくれていました。背を向けた後マスターはその場に少しとどまって私に「えっと…、ティルフィングさんもお帰り…」そう言うとリビングの部屋へと戻って行きました。この時私は嬉しくてしょうがなかったですね。

その場にはもういないマスターに向けて「ただいま」と返しました。この時ご両親はとても笑顔でして、マスターのお母様が「(りょう)とティルフィングはきっといいパートナー同士になれるわね」と言っていたのを思い出しました。

会話の無かった私達ですがその挨拶を気に喋るようになりました。それから数年マスターが12の誕生日を迎えた後日悲劇は起こりました。とてつもない量の異族が先程まで居た街(あの街)を襲ったのです…、冒険者である私達は家族を、住む場所を、いろいろな思いとともに異族から護り抜くために戦いました。」

 

アルテミス「その戦いのときマスターはどうされていたのですか?」

 

ティルフィング「マスターは「自分も前線で戦う!」と言って聞きませんでした。反対していたご両親の方が先に折れてしまい、戦うにしてもせめて後方支援の方に行ってほしいと頼んでいました。マスターはご両親の心配がわかったのかそれで頷き前線で戦う私達と離れました。」

 

アルテミス「それでは、マスターもその戦いに参加していた、ということでいいのですね?」

 

ティルフィング「はい。この時智也さんとドラグノフさんもいました。」

 

ミネルヴァ「戦闘はどうなったのですか…?」

 

ティルフィング「戦闘は過激さを増していく一方でした。休むことなく戦い続ける日々が5日程続きました。ですがそんなある日、突然異族の数が減り、1週間にもわたる長期戦は終わりを迎えました。戦闘に出ていた者はもちろんの事、非戦闘の者もどうなってしまうのか、という緊張の張りっぱなしで皆疲労困憊の状態でした。街の状況は酷いものでした。言葉すら出なくなるほどの惨状でした。前線から戻って来た私は戦闘の際にマスターのご両親とはぐれていたため、合流することを考えてマスターのもとに向かいました。マスターは多少の傷を負っていたものの大きな傷はありませんでした。マスターにご両親には会ったか聞きました。マスターからは「まだ自分のもとには帰って来ていない。ティルフィングが先だよ」と言われました。御二人の強さを知っていた私はきっと無事だろうと思い、マスターとともに御二人の帰りを待ちました。待ち続けて、2時間程経過した時でした。とある4人組の冒険者に声を掛けられました。その冒険者たちは大きな傷を作っていました。私がどうされたか聞こうとしたとき、4人組の内のリーダーと思われる方が大声で「すまない!」と、頭を深く下げて謝罪してきました。私もマスターも何が何だかわかりませんでした。でも、その後に見せられた光景を見て私もマスターもすぐに理解しました。地面に横たわって起き上がる素振りを見せない()()()()()()()()()姿()でした。」

 

他のキル姫達「「「・・・・・・」」」

 

 

ティルフィングの最後の言葉で他のキル姫達は言葉をなくした

 

 

ティルフィング「私はあまりにも衝撃的で信じたくない気持ちでいっぱいになりましたがそれ以上に、マスターの心が壊れてしまうのではないかと思い、マスターに目を向けました。マスターはじっとご両親の姿を見続けていました。涙を流すことなく、只々じっと静かに……」

 

ロンギヌス「我慢をしていたとか…?」

 

 

ロンギヌスの言葉にティルフィングは静かに首を横に振った。

 

 

ティルフィング「目頭が熱くなっている様子はありませんでした。」

 

ロンギヌス「そんな…」

 

ティルフィング「マスターがご両親を見続けている中、謝罪してきたパーティーのリーダーさんが「君のご両親は僕たちを護ろうとして犠牲に…」そう話しました。マスターは少しの間を空けて彼らに向かい「アナタ方が助かっているなら父さんも母さんも報われると思います。ですから、もしこれからも冒険者として生きていくなら、その命をどうか大事にしてください。お願いします。」そして、マスターはその場を後にし、智也さん、ドラグノフさん、智也さんのご両親に一言入れてから街から少し離れた家へ帰っていきました。私はというと声を掛けることができず、ただマスターの後ろを付いていくことしかできませんでした。」

 

フライシュッツ「それは仕方のないことだよ。きっと、ここの誰がその時のマスターくんの傍にいても貴女と同じことになるわよ…」

 

ティルフィング「それからのマスターは喜怒哀楽の哀の部分だけを見せることはありませんでした。お葬式の時も、今までのお墓参りの時も何一つ変わらずに……

ご両親が亡くなった次の年のマスターの誕生日で私はマスターと契約を結びました。それからはマスターの智也さんのご両親の手を借りながらではありましたがマスターとともに生活してきて今に至ります。これで私とマスターの過去の話を終わります。」

 

パラシュ「……これから、どう接していいか分からなくなっちゃったよ。」

 

暁「今のままでいいよ。」

 

 

準備物を取りに行っていたマスターが戻って来て、私達はそちらに顔を向けた。

 

 

パラシュ「マスター、戻ってたんだね…」

 

暁「まぁな、父さんと母さんの話を聞いたんだな…」

 

ティルフィング「勝手なことをしてすみません。」

 

暁「謝る必要はないよ。どのみち話すつもりだったんだから。というか、謝るなら俺の方だ、俺が話さないといけないことをティルフィングにさせてしまったんだから」

 

ティルフィング「最初っから聞いていたんですか…?」

 

暁「そうだね…」

 

 

マスターはそう言うと墓石とその周辺を綺麗にし始めた。

 

 

ティルフィング「マスター、私も、いえ、私達も手伝います。」

 

 

マスターはこちらに振り向き皆を見た。

 

少し間をおいてから「頼むよ。」と言って作業に戻った。

 

私達が加わり、清掃はすぐに終わった。

 

最後にマスターが線香を焚いて手を合わせた。

 

私達はそれに続いてマスターのご両親の眠る墓に手を合わせた。

 

 

ティルフィング(お父様、お母様、マスターは私以外の多くのキル姫とも契約できるまでに大きくなりました。御二人が亡くなった後見せなかったマスターの涙も、私達には見せてくれました。私達は御二人ほどマスターに思いを注げるとは思いませんが、それでも安心して私達を見守っていてください。)

 

 

~~ キル姫side out ~~

 

 

 

 

 

~~ 暁side ~~

 

 

俺が掃除用具を取りに行っている間にティルフィングが過去の話を始めていた。

 

戻って来た時に聞こえた話は俺とティルフィングがまだ出会っていなく、俺の両親と出会った時の話だった。

 

他のキル姫達はティルフィングの話に聞き入ってしまっていて俺が戻って来ていることに気付いている様子はなかった。俺も両親とティルフィングの出会いの話は詳しくは知らなかったので木陰に隠れて聞くことにした。

 

話が進むにつれて俺は両親が亡くなったときの事を鮮明に思い出していた。

 

2人が亡くなって悲しいはずなのに涙が出ず、ずっとただ立ち尽くしていたときの事も……

 

そんなことを思い出しているといつの間にかティルフィングの話が終わっていた。

 

俺は木陰から出て、皆のもとに戻った。

 

その後、キル姫達と少し話してから両親の墓石を清掃し始めた。始めるとすぐにティルフィングが「私達も手伝う」と言ってくれた。

 

だから俺は言葉に甘えることにして皆に頼むことにした。

 

時間がかかると思っていた清掃はキル姫達の手伝いのかいあって20分程度で終わった。

 

俺は最後に手を合わせた。

 

 

暁(父さん、母さん、俺は強くなれたのかな?皆こんな俺を頼りにしていて、しかも好いているときた。正直、全員に思いを応えれるか不安だけど少しずつ応えていこうと思うよ。それが成し遂げられたとき、父さんも母さんも少しは安心していられる…よね…?)

 

 

唐突なことで事ばかりで父さんと母さんは驚いているだろうと思いながらも今の自分の気持ちを2人が眠る墓石に心の声を投げかけたが正直に言って自信はなかった。

 

合わせ終わり、俺はキル姫達を見た。

 

どうやら皆も俺の両親に手を合わせてくれたみたいだった。

 

 

暁「さて、そろそろ雷達のもとに戻るか。」

 

キル姫達「「「はい。」」」

 

 

俺達は雷達と合流するため墓地を後にした。

 

 

~~ 暁side out ~~

 

 

 

 

 




暁「あの馬鹿は?」

雷「いつものところ」

カミト「こればっかりは擁護できないな。」

雷「前回の投稿からほぼ2か月経ってるって」

暁「前回の後書きにやる気が出たというのは大噓じゃねぇか。」

カミト「数日ともたなかったな…」

暁「その日で終わるって一つの才能だよな…」

3人「「「はぁ~」」」

雷「とりあえず締めるか」

カミト「だな。」

暁「それでは読者の皆様」

3人「「「次回を楽しみに待っててください。」」」


暁「ホント、これからどうなることやら……」


※ 感想がございましたらよろしくお願いします。


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