暁「今回は二か月手前か?」
大城「そうですね。」
ティルフィング「今回の遅れたのは?」
大城「PCが逝かれ始めたのと免許の勉強で手が付けられませんでしたね。」
暁「現状は?」
大城「やる事はほとんど終わりました。PCがダメになったぽいですけど。」
ティルフィング「これからは戻るんですか?」
大城「残念ながらこれからは余計に更新頻度が落ちます。」
ティルフィング「どうして?」
大城「4月から会社に出勤し始めるので生活的に今以上に余裕がなくなるとおもうからですね。」
暁「もうそんな時期か。」
大城「そういうことですので楽しみにされている読者の皆様には大変ご迷惑をおかけしますがいつも通りの温かい目で見て頂けたら幸いです。」
暁「そういうことなら俺達からもよろしくお願いします。」
大城「事務的な話はここまでにして、後はお願いします。」
ティルフィング「分かりました。それでは注意事項です。」
※ 誤字・脱字、読みにくい所の存在、キャラ崩壊など
暁・ティルフィング「「これらが大丈夫な皆さんは楽しんで下さい。」」
~~ 暁side ~~
カミト達、チームスカーレットの腕試し試合が始まった。
○ 先鋒チーム
・雷、リン、エリス vs クラスメイトC、
クラスメイトC「お前達なんかより俺達の方が強いことを証明してやる!」
雷「はいはい、頑張ってね。」
クラスメイトC「舐めやがって…!!」
試合が始まって早々雷とリンは手を取り合った。
観戦側の俺達は雷が何をしようとしているのかすぐには分かった。
銃姫であるリンを『本来』の姿にし、その力を思う存分使うつもりなのだろう。
それは分かったがなんだか少し様子がおかしかった。
ティルフィング「マスター、何だか様子がおかしくないですか?」
雷達の様子に疑問に思ったティルフィングが問いかけてきた。
暁「やっぱりお前もそう思うか。」
ティルフィング「私だけではありません。他のキル姫の皆さんや銃姫の皆さん、全員が疑問に思ってます。」
暁「そりゃそうか。」
俺は雷の考えがよく分かっていなかった。
キル姫や銃姫は契約者と親密であればあるほど自己に眠る武器の力をいかんなく発揮できる。
その一つの方法として契約者に彼女達の本来の姿である武器となり、共に戦うといった方法がある。
これは
武器状態から人の姿に戻るときはどちらかの魔力の流れを切るか、同時に切ることであとはキル姫達、銃姫達が自分の魔力を制御して人の姿へと戻る。片方だけが魔力の流れを切る場合はそのことをもう片方に伝えなければ、独断だけで切ると強い電流がお互いに流れ、お互いが負傷することになる。
最悪の場合キル姫や銃姫は二度と武器の姿になれず、本来の力を発揮できなくなってしまう。
それに加え、キル姫は魔力暴走の原因となり、なりふり構わず暴れる可能性もある。
ちなみに親密性は力の発揮だけではなく、魔力交換を円滑に終わらせることもできる。
お互いがお互いを信じているからこそできることだ。
暁「エリス1人で相手してんじゃん…」
ドラグノフ「雷の作戦だからな。」
暁「作戦?」
ドラグノフ「わざと魔銃モードにする時間を遅らせているんだ。」
暁「わざと?…何故に?」
ドラグノフ「今回の試合はチームスカーレットの実力を測るもの。だから雷はあえて魔銃モードの発動を遅らせて、エリスに三人の足止めをさせているんだ。今回の相手チームはクラスの中でも頭角を現しているメンツばかりだろうからな。それができることはそれだけの実力、又はそれ以上の実力があることを証明できる。」
暁「はぇ~、そんな発想なかったわ。」
ドラグノフ「だろうな。」
ドラグノフから雷の作戦(?)の説明を聞き終えて雷の戦闘に向き直す。
~~ 暁side out ~~
~~ 雷side ~~
現在試合が始まってから5分経過していた。
エリスは風魔術の
エリス「
無数の風の刃が相手チームに降りかかる。
しかし、相手チームのクラスメイトCと魔術師は
エリスの攻撃の激しさに相手チームは翻弄とまではいかなくとも気押しされていた。
エリス「まだまだ行くぞ!」
エリスは始まりから今に至るまで攻撃の手を休めることはなかった。
そして、そんな攻撃はまだまだ続く
クラスメイトC「なっ!?」
重戦士「一撃一撃が重い!」
魔術師「魔法を撃つ隙が無いわ!」
エリスの猛攻に相手チームの三人は防戦一方になっていた。
とはいえ試合が始まってから10分前後経つ、終始全力戦闘だったエリスに疲れの様子が出始めていた。
エリス「はあぁぁぁ!!」(時間稼ぎとはいえ、あとどのくらいすればいいのだ!?)
エリスの戦闘を少し離れたところで俺達はいつでも戦闘ができる状態で見ていた。
どうして、エリスが1人で3人を相手しているのかと言うと時間を少し遡ること試合開始前……
────ーーーーーー試合開始前──────────
俺はエリスと話をしていた。
エリス「これから試合だというのに何かあるのか?」
雷「まぁな。無茶なことを言うから断りたかったら断ってくれてもいいから。」
エリス「そもそも言わないという選択肢はないのか?」
雷「なかった」
エリス「だろうな。それで、内容は?」
雷「率直に言います。1人で3人を相手してもらいます。」
エリス「・・・理由を聞いても?」
雷「今回の試合は先生にエリス達の実力を見てもらうためのものだ。そこでクラスでも目立った強さを持っているであろうあの3人を倒さなくても、普通に相手できているだけでもその実力は見せられると思うんだよ。」
エリス「なるほどな。言いたいことは分かった。だがその間お前は何をするのだ?観戦しておくだけってわけではないのだろう?」
雷「それはもちろん。こっちはこっちでエリスが戦っている間に戦闘の準備を進めるつもりだ。」
エリス「それで、どのくらいの時間を稼げばいいのだ?」
雷「そうだな~…、10分程度かな」
エリス「了解した。それぐらいなら任せろ。」
雷「断るかと思ったんだが?」
エリス「お前達の無茶ぶりは今に始まったことではないからな。慣れた」
雷「なんかすみません。」
エリス「それでは、行くか!」
雷「だな。」
と、まぁそんなことを話して今エリスは1人で3人を相手にしているわけだが、
リン「そろそろいいんじゃないかな?」
雷「そうだな。では、本格的にこちらも動きますか。」
リンの方に向き直して俺とリンの足元に大きな魔法陣を展開する。
雷「準備はいいか?」
リン「いつでもいいわよ。」
リンの同意を得て一気に魔力を同調させる。
リンが光りだしてものの数秒でその光が収まった。
雷の手には先程まで何も持っていなかったが今では2丁のハンドガンが握られていた。
リン(さ、私達の力皆に見せてやりましょう。)
雷の「ああ。」
俺はエリス達の戦闘の方に視線を向けた。
雷「エリス、準備ができた。一旦下がって大丈夫だ。」
俺が声を掛けるとエリスはこちらを向いて「やっとか」と口を動かして俺の隣まで飛んできた。
エリス「10分とは長いものだな。」
雷「疲れているのなら後は俺達が決めてしまうが?」
エリス「最後まで戦うに決まっているだろう。それに君が魔銃モードを使って戦うのなら私も
そう言うとエリスはすぐにでも自分のパートナーである魔風精霊のシムルグを召喚させた。
魔術師「嘘でしょ!?あんな近距離戦をしていて精霊まで使役しているの!?」
重戦士「俺達にも精霊と契約している奴はいるけど基本的には魔法系特化だぞ!?」
エリス「そちらの常識でこちらを図ってもらっては困るぞ。」
そしてエリスは、精霊魔装の詠唱に入った。
エリス「凶ッ風よ、怨敵の心臓を貫く魔槍となりて我が手に宿れ!
詠唱が終わると先程まで飛んでいた鷹がいなくなり、エリスの手には槍が握られていた。
魔術師「!?」
重戦士「どうなってるんだよ…」
クラスメイトC「もしかして、あいつらの仲間全員あんなことができるのかよ…」
対戦相手はこちらの常識で考えて戦闘していたためエリスの精霊魔装や、雷の魔銃モードに驚き、言葉を失っていた。
雷「お前ら、驚くのはいいが今は戦闘中だぜ?」
雷の言葉に驚いていた対戦相手は戦闘が続いていることを思い出し構え直した。
雷「さぁ、続きと行こうか。」
クラスメイトC「くっ…」
魔術師(女)「喰らいなさい!
エリス「無詠唱か、しかし…」
エリスは雷の前に出て
斬られた火球は消滅する。
エリス「飛んでくるスピードも威力も物足りないな。」
魔術師(女)「…強すぎでしょ。」
自分の魔法を斬られあまりの力の差に戦意を失う魔術師(女)。
重戦士の方もエリス1人に抑え込まれていたこと、そんな相手とプラスでこれから雷も参加することに絶望をして戦意を失っていた。
そのことに雷とエリスはこの程度かと肩透かしをくらった気分になっていた。
雷「こんなに簡単に戦意を無くされると悲しくなってくるな。」
エリス「教室ではあれだけの啖呵を切っていた割にこの程度とは期待して損した。」
リン(エリスの言いたいこととても良く分かるわ。)
雷「そうなの?」
リン(ええ、エリスはどう思っての発言かは分からないけど、私、というか私達銃姫からしてみれば
雷「辛口ですね~」
リンのちょっとした大胆発言に雷が気付くことはなかった。
クラスメイトC「俺は最後まで戦うぞ…。」
雷「他の2人は降参みたいだけど?」
クラスメイトC「知らん、他は他だ。負けると分かってても一矢報いてやる!」
雷「意外と根性あるんだな。」
リン(あれぐらいは当然よ。)
雷「少しは褒めたら?意外と根性見せてるんだし」
リン(ぜっっっっっったい嫌よ。)
雷「そこまでかよ。」
俺は苦笑いをしながらクラスメイトCを見据える。
エリス「どうする?」
雷「どうするとは?」
エリス「このまま人数差でさくっと終わらせるのか、ということだ。」
雷「ん~そうだな~…、いや、やっぱりこういう時はタイマンでしょ。」
エリス「そう言うと思った。では、後は任せてもいいな?」
雷「だな。終わらせてくるわ。」
エリス「ふっ。」
エリスが後ろを向き、左手を挙げながら雷の左側を歩いていくと雷は何がしたいのか分かったため自身の左手を挙げる。
そして、そのままハイタッチをしてエリスは後ろ下がり、雷が前に出て立ち位置を交代した。
雷「決着をつけるか。」
クラスメイトC「何だ?二人で来ないのか?」
雷「出番の交代ってやつだよ。」
クラスメイトC「お前、舐めてるのか!!」
雷「そんなつもりはないよ。そもそも俺より強いことを証明したいんだったらこっちの方が分りやすくていいだろ?」
クラスメイトC「クッ……。」
雷「さて、お喋りはここまでにしてさっさと戦闘しますか。後ろもあることですし。」
雷とクラスメイトCは戦闘態勢に入る。
数秒の静寂が訪れると先に動きを見せたのはクラスメイトCだった。
風魔法を使い加速を速めて一気に近距離戦闘の間合いまで詰めた。
どうやらエリスの戦闘を見て学習したようだ。
クラスメイトC「はぁあぁぁぁぁ!!」
一気に間合いを詰めたクラスメイトCはそのまま雷に斬りかかる。
雷「なかなかやるじゃん。でも…」
振り下ろされた剣の刃を片方の銃で受け止め、もう片方でクラスメイトCの腹に一発ゴム弾を撃ち込んだ。
クラスメイトC「ぐっ!?」
撃たれたクラスメイトCは激痛で後ろによろけそのまま両膝をついてしまう。
クラスメイトC「そんな……、俺の攻撃を読んでいたのか……。」
雷「まあね。」
そう言いながらクラスメイトCに近づき銃口を向ける雷。
雷「どうするまだ続けるか?」
クラスメイトC「この状態で続けるほど馬鹿ではない。負けを認めよう。」
クラスメイトCの敗北宣言がされると同時に「そこまで!」の掛け声がかかった。
そして、勝利チームの名前が呼ばれた。
雷「お疲れ様。エリス、リン。」
エリス「お疲れ様。」
リン「お疲れ様、と言っても私と雷はほとんど何もしなかったけどね。」
雷「ごもっとも。」
戦闘が終わり、魔銃モードが解けいつもの人型タイプに戻っていたリン。
エリス「それでは皆のもとに戻ろうか。」
雷「ああ。」
3人が暁達の元に戻ろうとしたときクラスメイトCから声をかけられる。
クラスメイトC「待ってくれ。雷に聞きたいことがある。」
雷「なんだ?」
クラスメイトC「タイマンの時何故俺があの攻撃をしてくることが読めたんだ?」
どうして自分の攻撃が読まれたのか気になっていた。
雷からの回答は至極単純なものだった。
雷「俺がいつも鍛錬で相手してるのが近距離戦では化け物じみた動きをする奴だからな。」
そう言って暁の方を見る。
それに気づいた暁は「なんだ?」という顔をこちらに向ける。
俺の言葉を聞いたクラスメイトCはそれだけで納得する。
クラスメイトC「なるほど。そういうことか…。」
雷「ま、あとは経験の差ってやつだな。」
クラスメイトC「それだけが気になってたんだ呼び止めて悪かった。」
クラスメイトCはそう言って踵を返し自分のチームたちの元へと戻って行った。
俺もエリスとリンと共に暁達の元へと戻った。
暁達と合流した時他の皆から「初戦勝利おめでとう。」と祝われた。
~~ 雷side out ~~
クレア「カミトじゃない。大城見なかったかしら?」
カミト「クレアか。いや見てないな。どうしたんだ?」
クレア「アイツ今日が卒業式らしいのよ。」
リンスレット「それ本当ですの!?」
エリス「本当か!?」
フィアナ「間違いないの!?」
クレア「ええ、間違いないわ。それでお祝いしようと考えていたのだけれど」
カミト「良いじゃないか。当の本人いないけど」
クレア「だから探してるのよ。」
リンスレット「なんだかんだで卒業できるんですのね。」
エリス「裏ではヒヤヒヤしながら過ごしていたからな。」
フィアナ「とりあえずみんなで探しましょうか。」
大城捜索中……
クレア「見つけたわよ大城。あら?暁達も一緒だったのね。」
大城「どうしたんですかクレアさん。」
クレア「アンタ今日卒業式らしいじゃない。」
暁「なん…だと……!!」
雷「お前が卒業だと!?」
ティルフィング「そこまで驚かなくても」
ドラグノフ「まぁ、分からなくもないが。」
大城「意外と馬鹿だと思われてたんですね。間違いではないですが。」
クレア「そんなことはどうでもいいのよ。」
大城「そんなこと!?」
クレア「今カミト達とアンタの卒業祝いを考えてるから来なさい。」
大城「流された!? ……分かりました。」
カミト「見つけたんだな。」
クレア「ええ。というわけで皆せーのっ!」
全員『大城卒業おめでとう!!』
大城「ありがとうございます!!」
クレア「そういうわけだから後はパーと行きましょう。」
カミト「だな。」
大城「そういうことでしたら皆さん先にやる事が。」
暁「おっと、そうだな。」
全員『それでは、次回もお楽しみに!!』
※ 感想がございましたらよろしくお願いします。