戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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95話

「パパー!!」

 

「来たか葉月」

 

夕方に一台の車から葉月が出て来る

 

「直接お会いするのは初めてですね雪音湊さん、僕は緒川慎次です」

 

「おっさんから聞いてるだろうが、雪音湊だ」

 

緒川慎次、おっさんから名前だけ聞いた事がある。確か風鳴のマネージャーだったか?

 

「悪いな連れて来て貰って」

 

「いえ、これから今回の事について話し合うんですが湊さんはどうしますか?」

 

「悪い俺は彼奴の相手で手一杯になりそうだ「パパ!早く!!」わかったよ!じゃあな」

 

俺は緒川にそう言って浜辺に向かう葉月の元に向かった

 

「冷た〜い!」

 

「水温も冷えて来てるんだから足だけだぞ」

 

「うん!」

 

葉月は足を海に浸けながら頷く

 

「全く、今日1日華の家で遊び倒してたってのに元気な奴だな」

 

葉月は昨日の夜から華の家に泊まりがけで遊びに行って今日1日中遊び倒した筈なのに何事も無いかの様にはしゃいで居る

 

「パパ!綺麗な貝見つけた!」

 

「そうか、そろそろ切歌達の所に行くか」

 

気づけば1時間近く経っており流石に1時間もすれば話し合いも終わってるだろう

 

「行くぞ葉月」

 

「うん!」

 

俺と葉月が切歌達の所に行こうとした時に電話が鳴る

 

「もしもし?『湊!オートスコアラーとアルカノイズが出たデス!葉月ちゃんと避難してるデス!』わかった、気を付けろよ」

 

俺はそう言い切歌との電話を切る

 

「葉月、切歌達はまだ話し合いの途中らしいから向こうのコンビニでアイスでも食べるか」

 

「食べる!」

 

「それじゃあ行くか」

 

「うん!」

 

一先ずこの場から離れる為に少し離れた場所にあるコンビニに向かう

 

「それでどうなったんだ?」

 

戦闘が終わったと言う連絡を切歌から受けて合流したので戦闘の結果を聞く

 

「マリアがイグナイトモードになってオートスコアラーを倒したデス!」

 

そうか、マリアはイグナイトモジュールを使えたのか

 

「湊、貴方の言いたい事が理解出来たわ。私は強さを求め過ぎて何処かで自分らしらを見失ってしまって居た。ダインスレイフの呪いはきっとそこに漬け込んだのね。だから貴方はあの時ああ言ったのね、今の私にはイグナイトモジュールは使えないと」

 

「そう言う事だ、取り敢えず…お疲れマリア」

 

「ええ、夕食はシチューをお願いね」

 

「わかってる」

 

そう言って台所に向かいマリアのリクエストであるシチューを作り始める

 

「マリアが元気になって本当に良かった」

 

「お陰で気持ち良く東京に帰れそうデスよ」

 

夕食も終わり外に出て浜辺で花火をして居ると切歌と調の話し声が聞こえる

 

「何にせよ、これで新しい戦力が増えたな」

 

「そうですね、あ」

 

話して居るとエルフナインの線香花火が落ちる

 

「おーい!クリス!!大丈夫そうか?」

 

「おーう!準備OKだ!」

 

俺がそう聞くとクリスは両手を挙げてそう返す

 

「何が始まるんですか?」

 

「まあ見てろよ」

 

〜Hellfire chamael tron〜

 

俺はカマエルを纏いクリスの居た場所まで小型銃を飛ばし炎を出す

 

「おー!ターマヤー!」

 

「ターマヤー!」

 

「綺麗」

 

「あれが打ち上げ花火」

 

やっぱりエルフナインの奴打ち上げ花火見るの初めてか

 

「へへ、お前も偶には良い事思いつくじゃねえか」

 

「偶にはは余計だクリス」

 

俺は打ち上げ花火を見ながらクリスにそう言った

 

「おーい!何処まで行くんだよ響!」

 

俺が外で買い出しに行った響と未来を待って居ると此処を通り過ぎて行く響が見えたので呼び止める

 

「湊君…あはは、気づかなかったよ」

 

響はそう言って以前プールの授業の時に見せた作り笑いをする

 

「何かあったのか?」

 

「ううん、何でもない「ダウトだ」え?私嘘なんて」

 

「ならその無理な作り笑いを辞めろ」

 

俺がそう言うと響は俯いたまま何も答えなくなる

 

「本当はね湊君の言った通り何も無いって言うのは嘘だよ、でもまだ心の整理がついてなくて「なら良い」え?」

 

「心の整理も付いてない事を聞くなんて事しない、だからお前は話せると思ったら話せば良い」

 

「うん、ありがとう」

 

響はそう言ってマリア達の居る場所に向かった




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