戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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97話

勉強会から数日、テストの1日目が終わり切歌達は鳩木の家で勉強会をすると言う事で俺はファミレスで勉強をして居ると1つ前のテーブルに見知った人物が座る

 

「お前響か?」

 

「湊君!?どうして此処に」

 

「俺は単に勉強だが?」

 

「ん?響の知り合いでも居るのか?」

 

俺がそう言うと1人の男性が振り返る

 

「……随分と歳の離れた兄…いや恋人か?」

 

此奴は前に父親は居ないと言って居たから兄か歳の離れた恋人なのかと思って居ると

 

「違うよ!お父さんだよ!!」

 

響はそう言って否定するが

 

「お前父親は居ないって言ってなかったか?」

 

「いやいや!そうだけど!恋人って!歳の差考えてよ!?」

 

「君、響の友達かい?」

 

俺と響がそう言い合って居ると響の父親はそう言って俺の席に来た

 

「はい、雪音湊です。響と同じリディアン音楽院に通っててクラスも同じです」

 

「そうか、良かったら相席どうだい?」

 

「それじゃあ、お言葉に甘えて」

 

そう言って俺は響の隣に座る

 

「前に月が落ちる落ちないの事件があっただろ」

 

フロンティア事変の事か

 

「あの時のニュース映像に映ってた女の子、そう言えば一瞬だけ君も映って居たね。その子がお前によく似ててな、以来お前の事が気になってな、もう1度やり直せないかって考えてたんだ」

 

「…やり直す…」

 

やり直す?どう言う事だ?

 

「あの…何かあったんですか?」

 

「そうか、君は知らないのか」

 

響の父親は話の内容が見えない俺に今に至るまでの経由を話した

 

(成る程な、要するに2年前のライブの後の響が1番辛い時にその状況に耐えきれずまだ中学の響達を捨てて逃げ出した臆病者って事か)

 

「勝手なのは分かってる、でもあの環境の中でやって行くのは俺には辛すぎたんだ。また皆んなで一緒に「テメェふざけてんじゃねえぞ!」どうしたんだい?」

 

思わず大声で怒鳴る

 

「此奴が!響が1番側に居て欲しい時に居てやらなくて今更父親ぶってんじゃねえよ!お前にわかんのか!自分が1番辛い時に一緒に居て欲しい時に家族が居なくなった辛さが!悲しみが!何も分かっちゃ居ねえだろ!」

 

「そうだよ…それに湊君の言う通り1番一緒に居て欲しい時に居なくなったのはお父さんじゃない…」

 

響の言葉を聞いて父親は一瞬表情を濁らせたが直ぐにそれは笑い顔に変わった

 

「やっぱ無理か、何とかなると思ったんだけどな、いい加減時間も経ってるし」

 

(此奴!!)

 

なんの悪びれも無くそう言った事に流石に頭に来て殴り掛かろうとする俺を響が止める

 

(本人が抑えてるんだ俺が何かするのは間違ってるな)

 

俺を止める響の手が震えて居る事に気付いた俺は殴り掛かろうとするのを辞めた

 

「覚えてるか響?どうしようもない事をどうにかやり過ごす魔法の言葉、小さい頃お父さんが教えただろ」

 

それを聞いた響が立ち上がるのと同時に俺も立ち上がる

 

「待ってくれ響「会計ならこれで済ませとけ、言っておくが今のお前が彼奴に会う資格は全くと言って良い程にない」そっそうか、済まないね」

 

少し睨みを聞かせてそう言うと響の父親はお礼を言って受け取る

 

「別に…」

 

俺はそう言って響の後を歩いて出た

 

「ごめんね湊君…そうだお金」

 

そう言って響は鞄を探る

 

「別に良い、お前が前にプールの授業で父親が居ないって言ってた意味がわかった」

 

「ありがとう…ねぇ、何であんな風に怒ってくれたの?」

 

響は立ち止まってそう聞いてくる

 

「俺がクリスを殺そうとしてた理由忘れたか?ま、彼奴はクリス以上に酷かったがな」

 

クリスにはちゃんとした謝罪の意が見られたが彼奴はそれどころか開き直って居た

 

「そう…だったね、湊君とクリスちゃんにも私と似た状況になってたんだよね」

 

「ああ、にしてもありがとな。お前が止めてくれなかったら俺彼奴の事殴ってた」

 

「あの…」

 

無意識のうちに俺は響の頭を撫でて居た

 

「悪い、葉月にやる感覚で遂な」

 

「ううん、別に嫌って訳じゃ無かったしむしろ…何でもない!…何考えてるんだろう私、昔お父さんにして貰ったみたいだったなんて…」

 

「彼奴にもそんな時があったんだな」

 

「え!?声に出てた!?」

 

気づいてなかったのかよ

 

「ああ、はっきりとな」

 

「あはは、ちょっと恥ずかしいなぁ、あのね…少しお願いがあるんだけど良いかな?」

 

響が頬を染めながらそう言う

 

「ま、俺にできる範囲ならな」

 

「そっそれじゃあ…ちょっとだけ向こう向いて動かないで居て」

 

「わかった」

 

そう言って俺は響に指示された方を向くと後ろから服を掴む感覚があった

 

「切歌ちゃんと調ちゃんに悪いなぁ」

 

「別に良いだろ、偶には貯めたのを出し切るのも大事だからな」

 

「うん…うん…」

 

俺がそう言うと響はその場で号泣しだした




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