戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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99話

〜切歌side〜

 

「うん、今から行くね」

 

マンションの部屋に帰って暫くするとリュックを背負い電話をして居る調が自分の部屋から出て来た

 

「何処に行くデスか調?」

 

「ごめんね切ちゃんに言ってなくて、切ちゃん今日から暫くの間佳奈子ちゃんの家にお泊まりに行って来るね」

 

「さいデスか…お泊まり!?ちょっと調どうしたデス急に!?」

 

あまりにも突然の事だったから思わず大声を出した

 

「切ちゃん私思うんだ、今切ちゃんと一緒に居たらさっきよりも酷い事言って今まで通りの私と切ちゃんに戻れないかなって、それなら暫く距離を置こうって」

 

「そうデスか…わかったデスお泊り楽しんで来て下さいデスよ調」

 

「うん、ありがとう切ちゃん。帰ったらまた一緒に出かけよう。湊も連れて」

 

「はいデス!いってらっしゃいデース!」

 

私は玄関先まで調を見送り中に入った

 

「さて、勉強の続きでもするデスか」

 

明日のテストの勉強を始めるが思ったように集中出来ない

 

「少し休憩するデスね、しら…そうでした調は今佳奈子の家でしたね」

 

何時も一緒に居る調が居ないそれだけで凄く不安になる

 

「もし…もし、ひぐっ、湊」

 

『いきなり電話して来たと思ったら泣いてるって何があったんだよ切歌』

 

結局不安になる一方で泣きながら湊に電話をかけた

 

「それが、ひぐっ、調が佳奈子の家にお泊まりに行って寂しいデスよ」

 

『子供かお前は…はぁ、ならこっちに来れば良いだろ』

 

「ありがとうデス」

 

『おう、早めに来いよ』

 

湊がそう言うと電話を切ると私は隣の湊の部屋に向かった

 

〜切歌side out〜

 

切歌からの電話を切って暫くするとインターホンが鳴る

 

「来たか切歌」

 

「お邪魔するデス」

 

そう言って切歌はリビングに向かう

 

「それにしても急な話だな、調が鳩木の家に泊まりに行くなんて」

 

俺はコップにジュースを注ぎそう言う

 

「ありがとうデス、何でも私と一緒に居たら酷い事言っちゃいそうなので暫く私と距離を置きたいらしいデス」

 

成る程な、調なりに考えた結果って事か

 

「それで、あんな広い空間に1人って凄い寂しく感じて」

 

「それで泣いて俺に電話をかけてきたと…本当子供だな」

 

「うう、だって寂しいものは寂しいデス」

 

ま、お前ら常に一緒に居るからな

 

「なら調が帰って来るまで俺の家に居るか?」

 

「良いんデスか!?」

 

「ああ、特別ダメな理由も無いしな。そろそろ夕飯の買い出しに行くがお前も来るか?」

 

「いや、私が此処に来た理由忘れたデスか?置いてくなんて考えが出るのがおかしいデスよ」

 

確かに言われてみればそうだな

 

「なら行くか」

 

「今日の夕飯は何デスか?」

 

「カレーかハンバーグで迷ってる」

 

夕飯のメニューを決めながら俺と切歌はスーパーに向かう




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