戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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105話

「だって、彼奴が居なくなればlinkerは」

 

「そうとも僕に何かあればlinkerは永遠に失われてしまうぞ!」

 

いきなり出て来てどんどん話を進めて行く男に流石に我慢出来なくなって来た

 

「マスター…彼奴見てるとなんかイライラするんだが殺して良いか」

 

「ダメだ、面倒事を増やすのは許可できん」

 

銃口を向けながら質問する俺にマスターはそう返す

 

「仕方ない、彼奴らで気晴らしでも…何だ?」

 

俺がチビ2人と再度戦闘を行おうとした時カマエルのギアが解除された

 

「歌が響いてない…チッ、どうするマスター?」

 

「そうだな…良い機会だ湊これを使いこなして見せろ」

 

マスターがそう言って異空間からある物を取り出した

 

「ファウストローブ:ダウルダブラ」

 

「違うな、そいつはファウストローブ:エクリプス起源がダウルダブラと同じな為に共鳴し合い同時に使用する事で本来以上の力を発揮出来る。俺がお前でも使える様にして置いた。お前には此奴を使いこなして貰う。カマエルはその辺りにでも捨てておけ」

 

「了解マスター」

 

俺はカマエルのペンダントを取り投げ捨て(それは黒髪がキャッチする)エクリプスを起動させる

 

「これがエクリプス」

 

「そいつで気晴らしとやらに行って来い」

 

「ならありがたく使わせて貰うぜマスター」

 

起源がダウルダブラと同じと言うだけあって武器は弦らしい

 

「そらよ!」

 

手始めに弦で槍を生成し金髪に突っ込む

 

「甘いデス!「反応が遅えよ」ぐっ!」

 

攻撃を避ける金髪に蹴りを入れると壁の辺りにまで吹っ飛ぶ

 

「切歌!テメエ!」

 

《MEGA DETH FUGA》

 

白髪は背部に形成した固定式射出器から大型ミサイルを2基発射した

 

「おっと、此奴は返すぜ!」

 

俺は弦をミサイルに巻き付け投げ返す

 

「嘘だろ!?」

 

「させない!」

 

《α式 百輪廻》

 

黒髪が無数の歯車を出してクリスに当たる前にミサイルを破壊する

 

「湊マスターからの指示だお前は下がれ」

 

「わかったよ、でも今の感じだとあの白髪かなり頭に血が登ってるみたいだな」

 

「ああ、直ぐに自滅してくれるだろう」

 

レイアはそう言って白髪の方に向かって行く

 

「まずまずと言った所だな、それはお前に預ける」

 

「あんがとよ、にしてもあんな無茶苦茶に撃ってたら当たるもんも当たらねぇな」

 

案の定流れ弾が味方の筈の黒髪に向かって行く

 

「頃合いだな、湊」

 

「了解マスター」

 

俺は地面に穴を開ける

 

「マスター!!」

 

俺は降下中に意識を失ったマスターを抱える

 

「拒絶反応か…マスターが起きるまでお前が抱えて居ろ」

 

「ああ、わかった」

 

レイアに言われた通り俺はマスターを抱えたまま降下を続けた

 

「は、俺は落ちて居たのか「良かったマスター気がついたんだな」湊…一先ず下ろしてくれ」

 

ある程度降下した所で止まり暫くするとマスターの目が覚めた

 

「レイアから聞いた、拒絶反応って言うらしいな。それとヤントラ・サルヴァスパだが」

 

俺はマスターの持って居たヤントラ・サルヴァスパが降下中に意識を失った時にマスターから手離してしまい紛失した事を話す

 

「そうか…お前が気に病む必要は無い、知って居るぞドクターウェル、フロンティア事変の関係者の1人そんなお前が何故此処に?」

 

「我が身かわいさの連中がフロンティア事変も僕の活躍もよってたかって無かった事にしてくれた人権も存在も失った僕は回収されたネフィリムの一部として放り込まれて居たのさ!」

 

ウェルは変色した腕をこちらに向けてそう言う

 

「それがネフィリムそう言う事か…ネフィリムには暴食って言う聖遺物を喰らって力を増大させる特性があるイチイバルのミサイルを喰らったのか」

 

「何を今更、貴方もフロンティア事変の関係者じゃないですか雪音湊さん」

 

俺がフロンティア事変の関係者?

 

「何の話だ」

 

「忘れたとは言わせませんよ?僕の片腕が無い理由それは貴方がカマエルで撃ったからなんですからね」

 

俺と此奴は面識があるのか?

 

「今はそんな事どうでも良いだろ、それにしても面白い男だ着いて来い」

 

「此処から僕を連れ出すつもりかい?だったら騒乱の只中に案内してくれ」

 

「騒乱の只中?」

 

「英雄の立つ所だ」

 

ウェルがそう言うとマスターは手を差し出す

 

「ネフィリムの左腕その力の詳細は追っ手を巻きつつ聞かせてもらおう」

 

マスターはウェルと握手を交わしながらそう言った

 

〜切歌side〜

 

「全く何なんだよ彼奴!!」

 

「落ち着くデスよクリスさん」

 

「一先ず司令と連絡を取らないと」

 

調の言葉で私達はモニタールームに向かう

 

『聞こえるかお前達』

 

「聞こえるデス」

 

「司令湊に何があったの?」

 

『実はな…』

 

司令から話された内容は湊が聖遺物で操られて居る事だった

 

「そんな!それじゃあ彼奴は!!」

 

『キャロルがもう1度アステカの杖を湊君に使わない限り元に戻らないと言う事だ』

 

「何なんだよ…彼奴が何やったって言うんだよ!!ちょっと前まで私が彼奴を苦しめて…今度は自分で自分を苦しめて…本当ふざ…けんなよ…」

 

クリスさんが泣きながら悔しそうにそう言う

 

「そのアステカの杖って何処にあるデスか?」

 

『アステカの杖は現在第4保管庫に保管されて居る』

 

第4保管庫…此処の直ぐ近くデスね

 

「ちょっくら取ってくるデス」

 

「切ちゃん私も」

 

そう言って私がモニタールームを出ると調もモニタールームから出て来た

 

「これがアステカの杖デスかね?」

 

「杖ならこっちにもあるよ切ちゃん」

 

「うーん、どっちデスかね…そうデス!調!!」

 

私はある事を試したくて調を呼ぶ

 

「何切ちゃん?「調ごめんデス」きゃ!」

 

私は謝って杖を調に使う

 

「調?」

 

「何切ちゃん?」

 

「うーんと…あ、調昨日の私のプリン食べたのって調デスか?」

 

私は試しに結局誰が食べたのかわからなかったプリンを食べたのは調なのか聞いてみる

 

「ううん、葉月ちゃんだよ、私が見た時には食べちゃってて、でも葉月ちゃんも切ちゃんに嫌われたく無いだろうから言えなかった」

 

ほーう、私のプリンを食べたのは葉月ちゃんだったデスか本物はこれですね

 

「ありがとうデス調」

 

「…あれ?私何してたんだろ?」

 

「ああ、調これがアステカの杖デスよ、今試しに調を催眠状態にして私の無くなったプリンの事聞いたので間違いないデス」

 

「そう何だ…切ちゃん葉月ちゃんの事怒らないであげてね」

 

「そんな程度じゃ怒らないデスよ」

 

私は調と一緒にアステカの杖を持ってモニタールームに戻った

 

「お前ら何やってたんだよ」

 

「切ちゃんにアステカの杖を使われてた」

 

「おま!?なんて事してんだよ!」

 

「ごっごめんなさいデスクリスさん…私も調もアステカの杖がどれか分からなくてつい試しに…」

 

私は正直にクリスさんに話す

 

「全く、そんでそんなもん持って来てどうするつもりなんだ?」

 

「司令に聞きたい事があるデス、前に数百億人に1人の確率で指紋が一致するなんて話を聞いた事があるんデスけど個人で違う周波数にも同じ事って言えるデスか?」

 

『確かに指紋に関して言えばそうかも知れないが…ん?指紋…それに個人によって違う周波数…まさか!切歌君アステカの杖をこちらに持って来れないか今から上層部に『アステカの杖なら持って出て良いわよ』何!?』

 

『深淵の竜宮を管理してるのはアリアのお父さんのオーグ・ツーヴェルクなの今の湊の現状を話したら余裕で許可が取れたわ』

 

うわぁ、案外あっさり許可が出たデスね

 

「ならそうさせて貰うデス」

 

その後も司令とクリスさんの話は続居た

 

〜切歌side out〜




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