戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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107話

〜弦十郎side〜

 

「おかしい」

 

「何がですか司令?」

 

「キャロルは響君達の所に居るだが、湊君は何処に居る」

 

「そう言えば、見当たりませんね」

 

何だこの胸騒ぎはまるで驚異的な何かが此方に向かって来て居る様な

 

「ぐっ!どうした!」

 

突然の大きな揺れが船内を襲う

 

「これは!?大変です司令!湊君が此処を攻撃しています!」

 

「何!?」

 

そのモニターにはエクリプスを纏った湊君が映し出されて居た

 

「胸騒ぎの原因はこれか、俺が出る!「ダメです司令!司令が居なくなればそれこそ指揮系統が麻痺になります!」くっ!どうすれば、ぐあ!」

 

考える暇は与えないか

 

「指揮は私が取るわ。貴方は止めに行きなさい。聞こえるかしら?風鳴司令に代わって暫く私が指揮を取るわ!ナイン、アリア2人は至急あの子達の補助に向かいなさい!それから風鳴司令、時間は30分これ以上は本当に指揮系統が麻痺になるわ」

 

「ステラ君、済まない恩にきる」

 

「そう思うなら手遅れになる前に絶対に彼奴を止めなさい。ナイン!アリア!イグナイトモジュールの使用を許可するわ、思う存分暴れてやりなさい!」

 

『了解(はい)』

 

「ああ!そのつもりだ!」

 

俺は急いで潜水艦の出口に向かった

 

〜弦十郎side out〜

 

「はあ!」

 

俺が本部に3度目の攻撃を仕掛けると潜水艦の中から1人の男が出て来て攻撃を止める

 

「湊君、少しばかりおいたが過ぎるんじゃないか?」

 

「マスターの命だ此処を潰せと、シンフォギアも纏えない無能は引っ込んで居ろ」

 

「無能かどうかはこの拳で教えてやろう」

 

その男は拳を握り戦闘態勢に入る

 

「来ないのか、だったらこちらから行くぞ!」

 

「忠告を無視したんだ、後悔しても遅いぞ」

 

弦で槍を生成してその男に突っ込む

 

「はあ!」

 

「はあああ!」

 

槍を男は拳で殴りつける

 

「こんな物か!まだまだガッツが足りんぞ!」

 

「調子に乗るな!」

 

俺は槍を更に強く押し込む

 

「ふっ、はああ!」

 

「ぐっ!」

 

槍を受け流した男の攻撃を避けきれないので受け身を取る

 

「受け身を取ってこれか」

 

「やるな湊君、次はもっと早く行くぞ!」

 

男は宣言通り攻撃の速度を上げて来た

 

「くっ!」

 

「どうした!どうした!君の力はそんな物か!」

 

「そんな訳が…あるか!!」

 

そう言って槍で突くが体を横にずらし簡単に交わされる

 

「一撃の破壊力は大したもんだ。だが、それだけでは俺には勝てん!」

 

「わかって居る、だから」

 

「ぐっ!」

 

「大きな一撃を待っていた」

 

俺は男の腹部を槍で突き刺すが

 

「子供が頑張って居るんだ、大人が頑張らなくてどうする!」

 

「何!?」

 

男はそう言って俺の腕を掴み放り投げる

 

「中々良い勝負だったぞ湊君」

 

(悪いマスター、此処までらしい)

 

上空に投げ出され不安定な場所で避けれるはずも無くその男の攻撃をモロに受け気を失った




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