戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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122話

〜翼side〜

 

「すみません伯父様」

 

「翼トレーニングルームの映像を見てみろ」

 

私は伯父様にそう言われてトレーニングルームの映像を見る

 

「湊君の動きさっきよりも確実に良くなっている。勝負には負けたが、お前との勝負は決して無駄では無かった様だ」

 

「そうですか、マリア1つ聞かせてくれ確かにパヴァリア光明結社が7年前湊を苦しめた武装組織の上層部だったがどうもそれだけでは無い気がするのだが」

 

「そうね…貴方達なら話しても良いかしら、湊と私の妹セレナの事を」

 

マリアはそう言って湊とマリアの妹であるセレナと言う人物について話し始めた

 

〜翼side out〜

 

〜マリアside〜

 

「何処から話せば良いのかしらね」

 

「そのセレナって奴と湊の会った所からで頼む」

 

「そうね…それが良いわね、クリスが湊を拒絶した後あの子は行く頭なく彷徨って倒れた所をセレナが抱えて私やマムの所に連れて来たの。その時よ、私が湊と初めて会ったのは」

 

あの時の事は聡明に覚えている。セレナが血相を変えてまだ5歳の湊を抱えて来た時は本当に驚いた。衰弱もしていたし何より呼吸も困難な状態になっていたのだから

 

「暫くして湊は元気になったわ。でも食事は取らない、何があったのか聞いても何も答えないで頷いたり首を左右に振るだけ、私やセレナ、マムにも心を開かなかった。マムも物凄く悩んでいたわ、そんな中セレナはずっと湊に語りかけていたわ、『私は貴方の敵じゃ無い』そう言ってずっと湊から話すのを待ち続けた」

 

当時の私はセレナとは違ってマムを信じていない人と関わりたく無かったからセレナの事は気にかけていたが湊の事は眼中にすら無かった

 

「湊が来て1週間くらい経った頃ね、セレナと話す湊の声が聞こえて来たの。そしてあの日どうして彼処に倒れていたのかも」

 

私がそう言うとクリスは罰が悪い顔をする

 

「湊が全部話し終わった後セレナは涙を流しながら『辛かったね、悲しかったね、でも大丈夫此処には貴方を傷付ける人は居ない』そう言ったの。湊もそれを言われて今まで溜め込んでいた感情が限界に達したのね、セレナに抱きつきながら大泣きしていたわ。そこからよ、私やマムとも少しずつ話すようになっていったのは」

 

最初は本当に挨拶だけだった。でもそれが次第に日常的な会話などもする様になっていき笑う事も少し増えた

 

「湊がカマエルを見つけたのはセレナと会う少し前に足場が崩れて偶然見つけた遺跡だったそうよ。胸に響く不思議と安心させてくれる歌を頼りにしてカマエルを見つけたそうよ」

 

「通りでカマエルが発見されたと言う情報が何処の国のデータベースにも無い訳だ」

 

私の言葉を聞いて風鳴司令は納得して頷く

 

「湊はセレナを本当の姉のように慕っていたしセレナも湊の事を本当の弟の様に大切にして、まるで本当の姉弟の様だったわ、でもそんな時間も長くは続かなかった。7年前、セレナと湊はFIS施設で行われた起動実験で暴走したネフィリムを休眠させる為にセレナは絶唱を歌い休眠を成功させたの、でもそのダメージで動けなくなった。当時湊はネフィリムの攻撃を受けて気絶していた。次に湊が目を覚ましたのはセレナが絶唱を使って動けなくなった後、私も切歌も調もマムも急いでセレナの救助に向かったわ、でもセレナを必死で助けようとするあまり湊は気づかなかった火災による瓦礫の崩落に」

 

「まさか⁉︎」

 

切歌も調も当時の事を思い出しているのか表情が優れない、そしていち早く何があったのか理解したのは翼だった

 

「翼の考えている通りよ、瓦礫の崩落に気付いたセレナは最後の力を振り絞って湊を瓦礫の落ちない所まで押し出し瓦礫の崩落に巻き込まれそして、湊や私達の目の前で命を散らしたわ」

 

「あの時の湊は良く覚えてるデス」

 

「うん、今までに無いくらい凄い落ち込んで…」

 

「そんな時よ、さらに追い討ちをかける様に英国での事があったのは…以来湊は人が変わったかの様に強さを求めた。もう2度と何も失わない為に、守りたいものを全て守る為に」

 

私はセレナと湊との間にあった事を全て翼達に話した

 

「そんな事があったなんて」

 

「ああ、その直ぐ後に英国での事…とてもでは無いが我々が何か言える事は無いな」

 

「……」

 

各自が思い思いの反応をする

 

「湊はその全てをクリス、貴方を殺す事に向けていたの」

 

「そう…だったのか…クソ、何で彼奴がそんな目にばっかり…」

 

小声で何かを呟いたクリスの握る拳は震えていた

 

「風鳴司令、お願いがあります。暫く湊の少し好きにさせてあげて下さい」

 

「私からもお願いするデス」

 

「私達はどんな事でもする。だから湊の好きにさせてあげて」

 

私だけでなく切歌と調もそう言って風鳴司令に頭を下げる

 

「良いだろう、このまま暫く様子見と行こう」

 

その言葉を聞いて喜ぶ切歌と調、私も自然と笑みが溢れた

 

〜マリアside out〜




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