戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
「ただい「「湊!!」」どう言うつもりだお前ら」
俺が帰るといきなり切歌と調が飛びついて来た
「どうもこうも無いデス!体は大丈夫デス!?どこも痛くないデスか!?」
どうして第一声が俺の身の安全なんだ?
「夕飯のリクエスト聞こうとして電話掛けたのに全然出ないから位置情報で確認したら海のど真ん中に居るんだもん!それに何時もならとっくに帰って来てもいい時間なのに帰って来ないんだもん!何かあったんじゃ無いかって心配もするよ!」
あー、海のど真ん中ね多分その時ニ課の潜水艦に居たからだな
「湊やっと帰って来たのね。もう大変だったのよ切歌と調が警察に届けを出そうって言って聞かなかったんだから、あと少し遅かったら引き止めるのも辞めて行かせる所だったわ」
危ねぇ、もう少し遅かったら俺警察沙汰になってたのか
「あー、悪かったな心配かけてちょっと面倒な奴に捕まってな」
「「面倒な奴(デス)?」」
「立花響、ニ課のシンフォギア装者だ」
俺の言葉に切歌と調は驚きマリアは最早呆れて物も言えないらしい
「それが海のど真ん中に居たのとどう関係するの?」
「ニ課の仮本部が潜水艦の中だからな俺が海のど真ん中に居た理由はそれだ」
「全く、貴方は厄介事を持ち込んでくれるわね。昨日は司令官と会ってその次の日にはてきの本拠地に入るなんて」
確かに改めてそう言われると厄介事以外の何者でも無いな
「悪いなマリア、ノイズの掃除を手伝ったら何故かニ課の仮本部に行く事になってな、それから…彼奴にも会った」
「そう、何もしなかったのね」
「流石に敵の本拠地で彼奴は殺さないな」
そんな事したら生きて帰れるかわからないし
「それから立花響、風鳴翼とも模擬戦をした」
「彼女じゃないの?」
「勝負は戦う前から始まってんだよ。あの2人に少しでも良い奴だと思わせておけば彼奴も少しは油断してくれるかも知れねーしな」
それに彼奴と戦ったら絶対に殺しちまう何よりQUEENS of MUSICで彼奴とクリスと戦うんだ実力がわかっちゃ面白くねぇからな
「湊なんか休み貰ってからの方が厄介事に巻き込まれてない?」
調の言葉を否定できない自分が居る実際巻き込まれてるし
「そうデス!湊明日は私と調3人で遊びに行くデス!」
「それ良いね切ちゃんそれなら湊が厄介事に巻き込まれる前に止められるし」
俺が厄介事に巻き込まれるの前提なんだな
「それから湊今日は昨日と一緒で3人で寝る事これで今回私達に心配かけた事はチャラにしてあげるどう?」
「いえ4人よ、これでも私だって心配したんだから」
調の条件にマリアが自分も追加する
「わかった、それにしても珍しいなマリアが自分から言い出す何て」
「そうね、こう言うのに私を誘ってくれて居たのはセレナだものね…!ごめんなさい湊」
「大丈夫…だ…マリア」
セレナその名前を聞いて俺だけでなく調や切歌の表情も暗くなる
「今日だよねセレナの命日」
「そうデスね」
「だな」
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ今思うとセレナが居なければ俺はマリア達と会う事も無かっただろうし俺は生きて居ないと思う。セレナが俺を見つけたのは10年前クリスに拒絶され行く当てもなく彷徨い倒れた俺をセレナが見つけてマリア達に俺を保護してくれるよう説得してくれた。そして6年前、俺と共にFIS施設で行われた起動実験で暴走したネフィリムを休眠させる為に絶唱を歌い休眠を成功させたがそのダメージで動けなくなり、発生した火災による瓦礫の崩落に巻き込まれて、俺達の目前で命を散らした。その時俺は暴走したネフィリムの攻撃を受け気絶しており目を覚ましたのはセレナが絶唱を歌い動けなくなった後、『私は動けそうにないから湊だけでも逃げて』セレナにそう言われた俺は当然断り子供ながらセレナを助けようとしたが瓦礫の崩落に気づいたセレナは最後の力を振り絞り瓦礫の落ちない所まで俺を押し出し瓦礫の崩落に巻き込また。
「あの時俺がネフィリムの攻撃で気絶さえしてなければもしかたらセレナは…」
そう言った俺の手は恐らく震えているのだろう
「「「湊」」」
3人が心配した声で俺の名前を呼ぶ
「ごめん!そんじゃあ夕飯にしよーぜ!」
「そうだね…うん、今日の夕飯はハンバーグだよ今焼くからちょっと待ってて」
調はそう言ってハンバーグを焼き始める
「本当にごめんなさい、私がセレナの事を話し始めた所為で」
「マリアのせいじゃないデス!」
「マリアが悪い訳じゃねえんだから気にすんなよ」
「ありがとう湊…切歌」
しばらくして調がハンバーグを焼き終え皿に盛った状態で持って来るが重い空気は変わらずそのまま食事を始めた
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