戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
〜マリアside〜
湊が眠って暫くすると私の携帯に電話がかかって来る。相手はステラ?
「どうかしたのステラ?」
『マリア、今貴方湊と居るのよね?発熱の症状は無いかしら?』
ステラにそう言われ湊の額に手を当てると確かに熱かった
「どう言う事ステラ?湊は少し前まで私と話してたのよ?」
『昨日の空間を封鎖するアルカノイズを倒したあれ実は1度アメリカでも使っているの、その時もその翌日に発熱の症状が出ていたからもしかしたらと思ったんだけど案の定出てたみたいね。体温計は近くにあるかしら?湊の体温を知りたいわ』
ステラにそう言われて体温計で湊の熱を測る
「38.7℃かなり高いわ」
『前が38.5℃だからあまり変わらないわね。原因はフォニックスゲインの残存よ。フォニックスゲインが体に残ったままの状態でそれを体外に放湿しようとして発熱の症状が出てるの』
「私に出来る事はあるかしら?」
『むしろ誰でも出来る事よ、風邪の時と同じ水分を多く取らせて沢山汗をかかせる。そして体を冷やさなければ大丈夫よ。夏で良かったわね、前なんて冬だったから大変だったわ』
確かに季節が夏だったから汗もかきやすいし、体を冷やす心配も殆ど無い
「わかったわ、ありがとうステラ」
『別に気にする事じゃ無いわ、それじゃあ切るわね』
そう言ってステラは電話を切る
「さて、先ずは飲み物ね「マリアさん」エルフナインどうかしたの?」
私が飲み物を買いに行こうとするとエルフナインがレジ袋を持って入って来た
「その、湊さんが熱を出したとステラさんに聞いたので飲み物を買って来たんですが。ご迷惑でしたでしょうか?」
「いいえ、助かったわエルフナインありがとう。湊少し起きれるかしら?」
私がそう言うと湊は目を開ける
「ん…何だマリア…何か体が怠いんだが…」
「ステラから聞いたわ、フォニックスゲインが体に残ってそれを放湿しようと発熱してるそうね」
私がそう言うと湊は怠みの原因が何か理解する
「そう言や…あん時もこんな感覚だったっけな…マリアこれ何買ったんだ?」
「それはナインさんが体に良いとおっしゃって居たすっぽん汁だった気がします」
「て事はエルフナインが持って来てくれたのか…取り敢えずすっぽん汁は無しでそれ以外を頼む」
湊はエルフナインに悪意が無い事を知っているので苦笑いでそう言ってエルフナインにすっぽん汁を渡す
「そうですか、あの…これは僕が個人的に選んでみたんですが」
エルフナインがそう言ってレジ袋から取り出したのはスポーツドリンクだった
「それが正解よエルフナイン。第一すっぽん汁何て高価な物良く買えたわね」
「アリアさんに好きに使っても良いと言われお財布を預かっているんです」
「それを聞いて納得した。アリアの渡した財布ならすっぽん汁何て高価な物も買えるはずだ」
湊の話では彼女の父親が対ノイズ専用グループの総司令官な上に母親は資産家だと聞いている。通りですっぽん汁何て高価な物を買える訳ね
「それで…その…お口に合うかわ分かりませんが…擦り下ろしたリンゴを持って来ました。良かったら食べて下さい!!」
エルフナインが顔を真っ赤にしてリンゴの入ったタッパを渡す。この状況だけ見ると確実に誤解されそうね
「ありがとうエルフナイン…所でその渡し方誰から聞いた?」
「えっと…ナインさんがこう言った渡し方をすれば喜ぶと思うと言っていたので…」
「そうか…彼奴退院したらしばくか、またエルフナインに可笑しな事吹き込みそうだ…」
湊のふとしたその呟きはエルフナインには聴こえていなかったようでエルフナインは受け取って貰えた事にホッとしていた
〜マリアside out〜
俺はエルフナインの持って来たリンゴの擦り下ろしを食べようとしているんだが
「……」じー
「エルフナイン…食べにくいんだが…」
「すっすいません!」
そう言って頭を下げるがいざ俺が食べようとするとまたじっと見てくるさっきからこれが何度か続いている
「……」じー
「ん…」
俺はエルフナインの見ている中リンゴの擦り下ろしを食べる
「その…どうでしょうか?」
「美味い、ありがとなエルフナイン」
「良かった…」
俺がそう言うとエルフナインはホッとする
「湊、体の具合はどうかしら?」
「まだちょっと頭痛とかあるけど何とかなるくらいだ」
「そうですか、僕はそろそろ本部に戻ります。お大事に湊さん」
「ああ、じゃあなエルフナイン」
俺がそう言うとエルフナインはもう1度頭を下げて病室を出て行った
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