戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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126話

あれから数日、俺は検査入院からは退院したがおっさんは俺をノイズと戦闘させるつもりはないらしく松城の避難誘導の協力を任された

 

「婆さん避難指示が出てる筈だろ?」

 

避難し遅れた人が居ないか探していると籠を背負ったお婆さんが居た

 

「そうじゃね、けどトマトの最後の収穫時期を迎えていてね」

 

「…なあそのトマトの収穫が終わったら此処から避難してくれるか?」

 

「そのつもりじゃよ、どうかしたのかい?」

 

「俺も手伝う、1人より2人でした方が早く終わるからな」

 

「ありがとうね、なら向こうのトマトをお願いしようかね」

 

俺は婆さんが指さした方のトマトの収穫をしに行った

 

「婆さん、向こうの終わったぞ」

 

「ありがとうね。やっぱり若い子が居るのと居ないのとじゃ偉く違うね」

 

「にしても色も形も良い物ばかりだな…」

 

トマトの収穫をしているとふとそんな言葉が出て来た。実際に色と言い形と言いスーパーで売っている物とは比べ物にならないくらい良い物ばかりだ

 

「切ちゃん前!」

 

聞き覚えのある声が聞こえた後見覚えのある人物が婆さんとぶつかる

 

「ごめんなさいデス!」

 

「いやいや、こっちこそすまないね」

 

「全く、ちゃんと前見ろよ切歌」

 

「何してるデスか湊?」

 

俺は切歌達に俺が婆さんと一緒に居る理由を話す

 

「それで湊はお婆さんのお手伝いを」

 

「本当に良くしてくれてるよ。あ、一つ食べるかい?」

 

「美味しそうデス!」

 

「美味しいよ、食べてごらん」

 

婆さんはそう言って切歌と調にトマトを1つずつ渡す

 

「あ〜ん…ん〜!美味しいデス!調も食べるデスよ!」

 

「いただきます」

 

そう言って調もトマトを食べる

 

「本当だ!近所のスーパーとは違う!」

 

「ほら、手伝って貰ったお礼だよ」

 

婆さんはそう言って俺にも切歌や調と同じ様にトマトを渡す

 

「それじゃあ…」

 

俺はトマトを口に運ぶ

 

「美味い」

 

「そうじゃろう、丹精込めて育てたトマトじゃからなぁ」

 

「あっあのねお母さん…「キャハーン」!!」

 

「みーつけた」

 

声のする方を向くとそこにはカリオストロが居た

 

「あらら、じゃ無い方いろいろ残念な三色団子ちゃん達か…それでも、治癒の子が居るのね」

 

「三…」

 

「色…」

 

「ぎにー!団子とはどう言う事デスか!!」

 

まあ三色団子に比べたら俺のはまだマシな方か

 

「見た感じよ怒った?でもがっかり団子三姉妹を相手にしてもねぇ。ねぇ、貴方もう1度考え直さないかしら?貴方が今直ぐ私達の味方に付くなら今回は何もせずに帰ってあげても良いわよ」

 

「何度聞かれても変わらない答えはNoだ」

 

「あら残念、それなら貴方以外の戦えるあの子達が来る前に片付けてあげちゃう!」

 

カリオストロはそう言ってアルカノイズを出現させる

 

「此処は俺が引き受けるマリアお前達は婆さんを連れて逃げろ!」

 

「わかったわ、気をつけて行くわよ切歌!調!」

 

マリアがそう言って婆さんを背負い切歌と調もそれに続いて走って行った

 

「あら、ギアを纏わないのね」

 

「ギアよりも手取り早いのがあるからな!」

 

俺はエクリプスを纏ってそう言う

 

「はあ!」

 

俺は弦をワイヤーの様に伸ばしアルカノイズを複数両断する

 

「今回は私も戦うのよ!」

 

カリオストロがそう言って青い球体飛ばすがそれは空からの攻撃に砕かれる

 

「クリス!」

 

「応援に来てやったぜ湊!」

 

ミサイルから降りたクリスがそう言って俺の隣に来る

 

「お前はアルカノイズをやれ彼奴は私がやる」

 

「ああ、なら俺は楽をさせてもらう!」

 

〜Hellfire chamael tron〜

 

エクリプスを解除してカマエルを纏いアルカノイズの相手をする

 

「此奴で最後だな」

 

最後のアルカノイズを倒してクリス達と合流するとそこにカリオストロの姿はなかった




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