戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
「入っても良いかしら湊?」
「はい、大丈夫ですマリアさん」
昨日と違い多少動けるようになったので起き上がって読書をしているとマリアさんの声が聞こえたのでそう返す恐らく昨日言っていた人達を連れて来てくれたのだろう
「あの…昨日はその…」
「帰って来れませんか?貴方と話したい事なんて無いと昨日言った筈です」
そこには昨日の金髪の少女も居た
「待って、ほら切ちゃん」
「昨日は急に叩いてごめんデス、記憶喪失だって知らなくて…」
この人は僕が記憶喪失だって知らなかったんだ
「だとしたら余計に許したく無いですね、初対面の人の話も聞かずにその場の感情で人を叩く人と話したくなんてありません」
「本当にごめんデス…マリア私は外で待ってるデス」
そう言ってその少女は病室を出て行った
「それで、さっきの人を含めて全員が知り合いで良いんですか?」
「ええ、私の隣から1人ずつ名前と貴方との関係を話して貰うつもりよ」
マリアさんの隣からって事はさっき金髪だった子を引き止めた黒髪のツインテールの子か
「月読調、調で大丈夫。記憶喪失になる前もそう呼んでたし。それで私と湊の関係だよね?私と湊それとさっき病室を出て行った切ちゃんは3人で付き合ってる」
「付き合って居る…つまり恋人って事ですか?」
「うん、切ちゃんの事なんだけど…出来れば許してあげて欲しい、湊の記憶が急に無くなって気が動転しちゃって叩いちゃったんだと思うから」
恋人が急に記憶喪失になったんだから気が動転するのも確かに頷ける
「分かりました。僕も少し言い過ぎた気がします。後で僕も謝りたいので2人で話させて貰えますか?」
「うん、切ちゃんに話しておくね。マリア切ちゃんが少し心配だから先に出とくね」
そう言って調さんは病室を出て行った
「私は小日向未来って言うんだ。私の事も未来で良いよ。湊との関係か…私と湊は同じリディアン音楽院の生徒でクラスメイト。切歌ちゃんや調ちゃん達みたいに深い関係って訳じゃないけど響達が戻って来て無いから私が代わりに来たんだ」
「よろしくお願いします未来さん、それで響さん達とは一体」
「響って言うのは私の1番の親友の立花響って言う子の事だよ。他にもね、翼さんや湊のお姉さんのクリス、弦十郎さんにエルフナインちゃん今会えない中で湊と関わりが深い人達と言えばそれくらいかな?」
「えっと…未来さん僕のお姉さんのクリスさんでしたか?どうして会えないんですか?」
僕は気になった事を未来さんに聞く
「今少し忙しくてね、明後日には会えると思うよ」
「そうですか、ありがとうございます未来さん」
「うん、それじゃあマリアさん私はこれで」
「ええ、ありがとう」
「いえ、それじゃあお大事に湊」
そう言って未来さんは病室を出た
「あの…マリアさん、僕のお姉さんってどんな人何ですか?」
「明後日には会えるのよ、先にわかったら面白くないと思わない?」
「そうですね、どんな人何だろう」
僕は自分の姉の姿を思い浮かべる
「あまり期待し過ぎると会った時のギャップが酷いわよ」
「あはは…でも少し気になっちゃって」
「まあわからないでもないけどね、私もそろそろ行くわ」
マリアさんはそう言って扉に向かう
「はい、その…マリアさん…時々…時々で良いんですけど記憶喪失になる前の僕の話聞かせて貰っても良いですか?」
「ええ、それくらい大丈夫よ」
マリアさんはそう言って病室を出て行った
「失礼するデス」
暫くするとあの金髪の少女が病室に入って来た
「あの、さっきは僕も少し言いすぎました。調さんから聞きました。僕と調さんと貴方の3人で付き合っているって、突然恋人が記憶喪失になってしまったんですから動揺もしますよね。僕そうとも知らずに酷い事を言ってしまって、本当にすみません」
「大丈夫デスよ、私の方こそごめんデスよ動揺してたとはいえいきなり叩いて、名前言って無かったデスね。私は暁切歌デス、切歌で良いデスよ湊」
「はい、よろしくお願いします切歌さん」
僕がそう言うと切歌さんはホッとする
「ふ〜、良かったデスよ。このまま湊と仲直り出来なかったらどうしようかと思ってたデスよ」
「マリアさんにもお願いしたんですけど良かったら切歌さんも僕が記憶喪失になる前の事色々と教えてくれませんか?」
「おやすみ御用デス!それじゃあまた明日来るデス!」
切歌さんはそう言って病室を出て行った
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