戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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134話

「それで何で此処でお弁当を食べるデスか?」

 

「此処ってトレーニングルームだよね?」

 

「はい、少し待ってください」

 

そう言ってトレーニングルームの外から1つのフィールドを展開する

 

「どうですか?」

 

「綺麗」

 

「良い感じデス!」

 

良かった切歌さんも調さんも喜んでくれてる

 

「あれ?そう言えばトレーニングルームにこんなフィールドあったデスかね?」

 

「確かにこれまで市街地ばかりだったのに」

 

これまで市街地ばかりだったフィールドは今回花や草が生い茂っている

 

「実は、先日僕が風鳴司令に頼んで作らせて貰ったんです。少しでも皆さんに喜んで貰えればと思って」

 

「ありがとうデス!此処ならお弁当が何時もの倍美味しく食べられそうデス!」

 

「うん、それじゃあ食べよっか」

 

調さんがそう言って地面(床)に座る

 

「ん〜、美味しいデ〜ス」

 

「本当に美味しい」

 

「お口に合って良かったです」

 

そう言って一安心する。良かった美味しく出来て

 

「ん…風もあるんだ」

 

「気持ちいいデ〜ス」

 

「風が吹いた時の感覚、草や花の感触などにも拘りましたから。流石に摘む事は出来ませんが」

 

このフィールド自体は2日前に完成していたが花や草や感触などを確認もあったので本当の完成は昨日したばかりだ

 

「「ふぁ〜」」

 

切歌さんと調さんは寝転びながら2人同時にあくびをする

 

「少し休んではどうですか?」

 

「それじゃあ…」

 

「そのお言葉に甘えさせて貰うデス」

 

そう言って切歌さんと調さんは僕の膝の上に頭を置く

 

「「すぅ~、すぅ~」」

 

暫くすると切歌さんと調さんは規則正しい寝息を立て眠ってしまった

 

「どうすれば…」

 

「湊、エルフナインが呼んでいた。2人は私が預かろう」

 

そう言ってトレーニングルームに入って来たのは翼さんだった

 

「はい、ありがとうございます翼さん」

 

「何気にする事じゃ無い」

 

「それでも、ありがとうございます」

 

僕は翼さんにそう言ってから頭を下げてトレーニングルームを出てエルフナインさんの居る別のトレーニングルームに向かった

 

〜翼side〜

 

「それにしても…此処がトレーニングルームだとはな…」

 

私はそう言って辺りを見渡す

 

「「くしゅん!」」

 

2時間くらい経った頃だろうか?2つの可愛らしいクシャミが聞こえた

 

「ん…湊…?」

 

「私達寝ちゃったんデスね」

 

「済まない、私は湊では無い」

 

私がそう言うと暁と月読は目を擦り声の主を確認する

 

「ん…翼…さ…ん!?なっ何で私達翼さんに膝枕をされて居るデスか!?」

 

「ん…切ちゃんうるさい…翼さん…あれ?確か私達湊に…」

 

「ああ、湊がエルフナインに呼ばれて居たので私が交代したんだ」

 

「さいデスか」

 

「ん…私はもう少し寝れる…切ちゃんお願い…」すぅ~

 

月読はそう言って起きた暁の膝に自分の頭を乗せて再び眠りに着いた

 

「暁、私は上手く出来ていなかったのだろうか?」

 

「う〜ん、別にそう言う訳じゃ無いと思うデスよ、調の場合枕が変わると眠りが浅くなるらしいデスからそのせいだと思うデス。私は気持ち良かったですデスよ。翼さんの膝枕」

 

そうか、私が上手く出来ていなかった訳では無いのか

 

「そうか…では私は失礼する」

 

私はそう言ってトレーニングルームを後にした

 

〜翼side out〜




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