戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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139話

「朝か…」

 

俺が起きると周りには響達が寝ていた

 

「ん…湊…」

 

「悪い起こしちまったか調?」

 

俺がそう呼ぶと調は暫く動かなかった

 

「ううん、大丈夫どこ行くの?」

 

「顔洗ってから朝飯の準備、そういや何で俺本部に居るんだ?あの変態野郎の火の玉みたいなの受けてから今までの記憶が無いんだが…」

 

「私が説明するね」

 

俺は調の話を聞きながらシャワールームに向かう

 

「記憶喪失ねぇ」

 

「うん、その間も私や切ちゃん、マリアと葉月ちゃんと一緒に居るのが多かった」

 

そりゃそうなるよな、3人は隣同士だし葉月に至っては一緒に住んでるんだもんな

 

「そうか、悪かったな心配かけちまって」

 

そう言って俺は調の頭を撫でる

 

「ん…今は別のが欲しい」

 

「別のってやっぱあれか?」

 

「うん」

 

調はそう言って目を瞑っている間に俺はその場を後にする

 

「酷い、ちょっと期待したのに」

 

暫くすると調が後ろから追いかけて来た

 

「期待したのかよ。此処は本部だぞ?そんな事するわけないだろ」

 

「なら今日は私と切ちゃん湊の所に泊まる」

 

「はぁ、わかった夜一回だけだからな」

 

「やった」

 

調は小さくガッツポーズをしてから朝食の準備をする為に俺と一度マンションに帰った

 

「待ってろ直ぐ用意するから」

 

「うん」

 

調にリビングで待って貰い朝食の準備を始めた

 

(本部で寝てる響達にはサンドイッチで良いだろ…調にはあれで良いか)

 

メニューが決まってのでパンをトースターに入れる

 

「出来たぞ調」

 

「ありがとう湊」

 

食パンにバターを塗りながら調がお礼を言う

 

「今更だろ、礼なんていらねぇよ」

 

「それでもだよ」もぐもぐ

 

調はそう言って食パンを食べ始めた

 

「パパ?」

 

「おはよう葉月」

 

「パパ!パパ!」

 

俺がそう言うと葉月は泣きながら抱きついて来た

 

「悪いな寂しい想いさせて」

 

そう言って葉月の頭を撫でる

 

「パパ葉月もご飯」

 

「ああ、今準備してやるから待ってろ」

 

そう言って俺は葉月の分のパンをトースターに入れて葉月の相手をした

 

「そんじゃ俺はおっさん達の所に持って行くから調と葉月は切歌達に持って行ってくれ」

 

「「わかった(うん)」」

 

本部に着いて俺はおっさん達に調と葉月はサンドイッチを持って行く

 

「おーす、居るかおっさん?」

 

「おはよう湊君、俺をそう呼ぶと言う事は記憶が戻ったんだな?」

 

「ああ、後これは朝食だ時間がある時に食ってくれ」

 

「ありがたく頂こう、藤尭!友里!朝食にするぞ」

 

おっさんがそう言うと藤尭と友里はディスクを離れバスケットの中のサンドイッチに手をつける

 

「なら俺は切歌達の所に行くからな」

 

俺はそう言って司令室を出る

 

「お前ら、起きたか」

 

「おはよう湊」

 

「ほはおうでふみなほ」

 

俺が全員が寝ていた部屋に向かうと切歌と翼が起きてサンドイッチを食べていた

 

「切ちゃん行儀が悪いよ」

 

「ん…おはようデス湊」

 

「ああ、おはよう切歌、翼」

 

元に戻った事を調から聞いているのか2人は特に驚いた様子はない

 

「ふぁ〜、おはよう湊君」

 

「ん〜!おはよう湊」

 

「おはよう湊」

 

あの後暫くしてエルフナインも起き響達が最後に起きた

 

「お前らが最後だぞ、顔洗って来い」

 

俺がそう言うと3人は顔を洗いにシャワールームに向かう

 

『ちゃんと歩けよバカ』

 

『だらしないわよ立花響』

 

『クリスちゃんもマリアさんも厳しいよぉ〜』

 

外からそんな会話が聞こえた




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