戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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142話

「なあ、何処に行くんだよ?」

 

おっさんとの特訓の後暫くして俺はクリスと翼に行き先を伝えられず車に乗せられたのでクリスに行き先を聞く

 

「お前覚えてるかソーニャの事?」

 

「ソーニャ…何となく覚えてる」

 

ソーニャの事は本当に何となくしか覚えていないでも父さんや母さんよりかは確実に覚えている

 

「そうか、今からソーニャとその弟のステファンに会いに行く」

 

「俺が行く必要があるのか?」

 

「お前が居なくなったって知った後私と同じくらい心配してたからな。ソーニャに顔くらい合わせとけ」

 

「わかった」

 

クリスはバルベルデでソーニャに会っているらしいが良い形での再会とは言えないらしく複雑そうな顔をする

 

「今日の夕方の便で帰るんだ、でもその前にこの事を伝えたかった」

 

「ああ」

 

ソーニャとステファンの2人と合流し喫茶店で話をする

 

「なあソーニャ、俺は居なかったんだがバルベルデで何があったんだ?」

 

「良い湊…私が話すよ」

 

クリスがそう言って俺にバルベルデであった事を話した

 

「成る程な、お前は義足を着ける為に日本に来たのか」

 

「うん、術後の経過も良いからすぐにリハビリを始められるって」

 

「そうか」

 

ステファンの言葉にクリスはそう返す

 

「内戦のない国ってのをもう少し見て見たかったけど、姉ちゃんの帰りを待っている子達も多いからさ」

 

「彼女は雪音そして湊のご両親の意志を継ぎ、家や家族を失った子供達を支援しているそうだ」

 

「え?」

 

クリスは驚いた顔でソーニャを見てクリスが何か言おうとした時爆発が起こる

 

「取り込み中だぞ!」

 

「アルカノイズ」

 

「ソーニャお前はそいつを連れて避難しろ!」

 

俺がそう言うとソーニャは頷いてステファンの車椅子を押してその場を離れて行く

 

~Killter Ichaival tron~

 

〜Imyuteus amenohabakiri tron〜

 

〜Hellfire Chamael tron〜

 

「クリス後ろから来るぞ!」

 

「はあ!」

 

クリスへの背後からの攻撃は翼と俺で迎え撃つ

 

「雪音!湊!建物に敵を近づけさせるな逃げ遅れた人達がまだ!」

 

「「わかってる!」」

 

《紅炎華》

 

クリスの弾の軌道に合わせて攻撃をする

 

「!?ちょこまかと!」

 

クリスと俺の後ろに現れたカリオストロに攻撃をしようとしたクリスは手を止める

 

「口調程悪い子じゃないのね…片方はそうじゃないみたいだけど」

 

「はあ!」

 

腕の銃口から出る炎で剣を生成してカリオストロを攻撃する

 

「ちょこまかと鬱陶しい!」

 

《紅蓮の銃口》

 

「待て湊!そっちには!」

 

「そう逃げ遅れた人達が居る」

 

「わかってるよそれくらい」

 

俺はカリオストロに向き直り貯めた炎を一気に放出する

 

「チッ!外したか、ぐっ!」

 

「「湊!!」」

 

一瞬の隙を突かれカリオストロの攻撃を受ける

 

「嫌いじゃないけど殺しちゃお」

 

カリオストロが俺に向かって来る途中短剣が地面に突き刺さる

 

「大丈夫湊君!!」

 

「ああ、何とかな」

 

響の言葉にそう返して立ち上がる

 

「済まない暁、月読」

 

「偶には私達だって」

 

「そうデス!此処からが逆転劇デス!」

 

「そうね、逆転劇は此処からよね!!」

 

カリオストロはそう言ってあの時の空間を閉鎖するノイズ出現させる結晶を響と切歌、調と翼、俺に向かって投げる

 

「チッ!1人であのデカブツ共をやんなきゃいけねぇのかよ」

 

前はナイン達が居たから何とかなっただが今此処に居るのは俺だけ

 

「死ぬ気で行った方が良いかもな…イグナイトモジュール抜剣」

 

イグナイトモードに移行した後その呟きが聞こえていたのか大量のアルカノイズが向かって来る

 

「喰らえ!」

 

《豪炎天界》

 

アルカノイズは何とか対処出来ているが以前の様に見えないアルカノイズを発見するのは困難だ

 

「次から次にキリが無い」

 

『急げ湊君!後数十分でイグナイトモジュールの効果が切れる!』

 

「んな事言われてもよ!」

 

1人に対してノイズの数があっていないしまだあのデカブツを見つけていない

 

「仕方ない直感で行くか…そこだ!!」

 

俺が直感でデカブツに向けて攻撃を放つと運良くデカブツに当り姿が見えた

 

「居場所が分かればこっちのもんだ!」

 

《infinite flare》

 

浮遊する銃とアームドギアから同時に射出された炎がデカブツを包み込んだ後大きな爆発が起こる

 

「はぁはぁ…何とかなった…な」

 

俺はその場に仰向けに倒れ込む

 

「しっかりするデスよ湊!!」

 

「悪いな切歌」

 

「今はそんなの言いっこ無しだよ湊」

 

「残りのノイズは我々が引き受けよう」

 

俺は翼の言葉に頷き意識を失った




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