戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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145話

「よし、これでプログラム制作は終了。後はパーツを組み合わせてインストールさせたあと動作のテストをするだけだ」

 

「すみません、あまりお役に立てず」

 

その日の夕方にプログラム制作は終了したのだがパーツの組み合わせがまだ1つしか終わっていない

 

「1日で1つそれだけ出来れば上等だ。しかもお前はそれを初めて作ったんだぞ?だから役に立って無かったなんて言うなよ」

 

「湊さん…はい!」

 

俺がそう言うとエルフナインは笑って頷いた

 

「湊帰るデスよ!」

 

「ああ、またなエルフナイン」

 

「はい!また明日!」

 

切歌に呼ばれた俺はエルフナインにそう言ってラボを出てマンションには帰った

 

「ん…そう言えばユニゾンの方はどうだ?」

 

俺の部屋でマリア達と夕食を食べている時俺がそう聞くと調の手が止まる

 

「上手く行ってないんだな調」

 

「うん…切ちゃんは誰とでもちゃんと出来てる… 湊だってクリスさんとのユニゾンがある…それなのに…私だけ」

 

そこまで悩んでいたのか

 

「悪いな気づいてやれなくて」

 

「ううん…ごちそうさま、切ちゃん先に部屋に戻ってるね」

 

調はそう言って席を立つ

 

「そうデスか、あんまり思いつめちゃダメデスよ!」

 

「うん」

 

調はそう言って無理な作り笑顔を浮かべて帰って行った

 

「調お姉ちゃんお腹空いて無かったのかな?」

 

「そうかもな、葉月まだお腹空いてるなら調の分食べて良いぞ」

 

「わーい!」

 

葉月は嬉しそうに調が残した夕食を食べ始めた

 

「調が最近あまり元気が無いのはわかってたデス。でも…それがユニゾンの事だったなんて思ってなかったデスよ」

 

「そうね…でもこれは調が自分で乗り越えなきゃいけない問題。私達が手を貸したら意味がない。だから暫くは様子を見るしかないかもしれないわね」

 

「そうだな、マリアの言う通りかも知れないな」

 

「私は調が困っているのなら出来れば手伝ってあげたい所デスけどね…」

 

俺も出来れば手伝ってやりたい…だが

 

「切歌さっきも言ったが「わかってるデスよ湊」そうか、なら良いんだ」

 

「ごちそうさまデス!マリア私も先に部屋に戻ってるデス」

 

「ええ、私も湊と少し話したら直ぐに帰るわ」

 

マリアの言葉に切歌は頷いて自分の部屋に戻って行った

 

「それで小型ホログラム通信機の事なのだけど」

 

「ああ、1つは完成した。全部終わってから動作テストを行う。それが終わり次第マリアに渡す残りの2つを切歌と調の2人に渡す」

 

「思ったより早いのね?私は本当に1週間くらいかかるんじゃないかと思っていたのだけど」

 

「テストで初めてわかる不具合が起こる可能性もある。その事を考えた上で俺は1週間くらいかかるって言ったんだ」

 

「そう、わかったわ。それじゃあお休み湊、葉月」

 

「ああ、おやすみマリア」

 

「マリア叔母さんおやすみなさい!」

 

マリアはそう言って部屋に帰って行った




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