戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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148話

ステラ達がリディアンに転校生して来て数日が経った

 

「調君は翼のリードでも合わせられずか」

 

本部のトレーニングルームで切歌と響、調と翼のユニゾンの特訓が行われているのだが調と翼のペアで調が翼に合わせられていない

 

「仕方ない、おっさん俺が出る」

 

「ん?エルフナイン君の話では君のカマエルはまだメンテナンスの途中だと聞いているが?」

 

「俺には別のがあるからな」

 

俺はおっさんにそう言って調達の居るトレーニングルームに入る

 

「苦戦してるみたいだな調」

 

「微力ながらお手伝いさせて頂きますよ」

 

「湊…それに緒川さん?」

 

俺が中に入って調と話していると隣には緒川が居た

 

「その技前は飛騨南郡の流れを汲んでいる力を合わせなければ緒川さんは影すら捉えられないぞ」

 

「湊も来たって事は完全聖遺物を使うの?」

 

「ああ、これだけ言っとくが…単独で何とか出来るほど俺もレーヴァテインも甘くはないぞ」

 

俺はレーヴァテインを構えてそう言う

 

「それが血塗られた魔剣…レーヴァテイン」

 

「どっちにする緒川?」

 

「そうですね…では僕は翼さんを湊さんは調さんをお願いします」

 

そう言って緒川は翼に向き合う

 

「ん…」

 

「来いよ調」

 

《γ式 卍火車》

 

俺のその言葉を合図に調がツインテール部分を伸縮可能なアームとして扱い2枚の巨大鋸を投擲し俺に向かって来る

 

「はあ!」

 

俺はレーヴァテインを使ってその攻撃を弾き一気に調と距離を詰める

 

「くっ!これなら!!」

 

《α式 百輪廻》

 

「一手遅い」

 

《炎帝》

 

俺はレーヴァテインを地面に突き立て地面から炎の壁を作り出し調の攻撃を防ぐ

 

「どうしたもう手が尽きたのか?」

 

「まだ!」

 

《非常Σ式 禁月輪》

 

距離を取ったにもかかわらず自分から距離を詰めて来る調普段ならこんな事はしないだろうが今は自分だけ上手くいっていない事に焦っているので自ら自分の不利になる状況を作り出している

 

「はあ!」

 

「ぐあっ!」ドンッ

 

レーヴァテインはその円状の刃を砕き調をビルまで吹き飛ばす

 

「うっ…」

 

調は何とか立ち上がるが既にフラフラな状態だ

 

「まだ続けるか調?」

 

「まだ続ける!」

 

《裏γ式 滅多卍切》

 

さっきは2枚だった巨大鋸を4枚に増やし再度突進して来る

 

「最初から思ってたんだけどよ…視野が狭過ぎんだよ」

 

「くっ!やあ!!」

 

《α式 百輪廻》

 

調は最早ヤケになり最後の抵抗として複数の歯車を飛ばす

 

「ダメデス調!今そっちに飛ばすのは!!」

 

「うっ!」

 

複数の歯車の内の1つが翼と戦闘をして居た緒川を切り裂くが

 

「ど偉い事故デス…は!」

 

緒川からは血は出ずその代わりに煙が出て緒川は丸太に変わった

 

「思わず空蟬を使ってしまいました」

 

緒川は調の後ろでそう言う

 

「力はあります。あとはその使い方です」

 

「今のは使い方を間違ったな」

 

俺と緒川がそう言うと調は地面に膝を付く

 

「調ちゃん!」

 

「調大丈夫デスか!」

 

「うん、大丈夫だよ切ちゃん」

 

「良かったデス」

 

そう言って話す調の事を翼は何処か難しい顔をして見ていた




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