戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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149話

〜調side〜

 

「埼玉県の調神社?そこに何かあるの?」

 

特訓の直後私達は車で埼玉県の調神社と言う神社に向かっている

 

『多くの神社は霊ライン上にありその神社も例外じゃありません。更に神出ずる門伝承があるとすれば』

 

「つまり指しての筋を探る事で逆転の一手を打とうとしてる訳ね」

 

「つーか、特訓の直後だってのに元気だな」

 

切ちゃんは特訓の直後でお腹が空いているのか沢山お菓子を食べている

 

「調も食べるデスか?」

 

「ありがとう切ちゃん、でも私はお腹空いてないから切ちゃんが食べて」

 

「そうデスか」

 

私がそう言うと切ちゃんはそのお菓子を自分の口に運ぶ

 

(どうして…)

 

私がそう思うのは調神社に向かう少し前の事

 

「マリア頼まれてたの出来たぞ」

 

「そう、間に合ったのね」

 

湊はそう言ってマリアに小さな時計に似た何かを渡す

 

「湊、マリアに渡した物は何デスか?」

 

「小型のホログラム通信機だ。今の所は3人分ユニゾンのペアの片方に持って貰う」

 

湊はそう言って残りの2つを取り出す

 

「1つは切歌もう1つは…」

 

私だと心の中で思っていたでも

 

「翼お前が持っていてくれ」

 

そう言って湊は翼さんに渡す

 

「月読で無くて良いのか?」

 

「俺が良いって言ってんだお前が持ってれば良い」

 

「わかった」

 

そう言って翼さんは湊から小型のホログラム通信機を受け取る

 

「湊!!」

 

「何だ調?」

 

私は湊が翼さんに渡した意図が分からず湊本人に聞きに行った

 

「どうして私じゃ無くて翼のさんなの!」

 

「どうしてって…お前が持ってても意味がないそう思ったからだ」

 

「納得「良い加減にしろ、お前が納得いくいかないかなんてどうでも良い」…」

 

私は湊の言葉を聞いて動けなくなった

 

「もう済んだか?俺も忙しいんだ」

 

「湊のバカ!!」

 

私はそう言って湊に背を向けて走った

 

「しら…調!!」

 

「何切ちゃん?」

 

「どうしたデスか調?なんか元気ない様デスけどノコギリじゃないから車酔いデスか?」

 

「ううん、何でもない」

 

私はそう言って窓の外を見るとバイクに乗る翼さんと一瞬目が合った

 

〜調side out〜

 

「ウサギさんが一杯!!」

 

「あんまりはしゃぎ過ぎたら迷子になるぞ」

 

調神社に先に着いた俺と葉月は調神社の中で切歌達の到着を待って居た

 

「ちょっとキツく言い過ぎたかもな」

 

「パパ?」

 

調が走って行く時に泣いていた時の事を考えていると葉月が下から俺の顔を覗いていた

 

「何でもない…誰だ!!」

 

「おやおや、驚かせてしまいましたか」

 

そこには1人の老人が居た

 

「話は伺っています。私は此処の宮寺です。話では女性は7人居ると聞いていたのですが」

 

「残りの6人は後から来る俺が早く来ただけだ」

 

「そうですか、所で貴方は氷川神社群と言うのをご存知ですかな?」

 

氷川神社群か

 

「確か大宮を中心とする氷川神社、中氷川神社、女氷川神社に調神社、宗像神社、越谷の久伊豆神社が鏡写しのオリオン座になってるって奴だろ?だがそれはあくまで噂だったはずだが」

 

「実はそうでも無いんですよ」

 

宮寺はそう言って寺の中に案内してくれた

 

「早速ご覧になりますか?」

 

「いや、残りが来てからで良い」

 

「そうですか、それではごゆっくりなさっていてください」

 

宮寺はそう言ってその部屋を出て行った




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