戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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151話

その夜俺は眠れないので神社の中を散歩しながら考え事をしていた

 

(神社所蔵の古文書からいくつか情報は得られた。パヴァリア光明結社が霊ラインを利用した計画を進めているとすれば、対抗手段となるのは以前キャロルとの戦闘の時に翼の話していた要石と言う霊石か)

 

「神の力…あんなのを彼奴らに使わせる訳にはいかない。だがどうすれば…」

 

考えても考えても答えは出ない

 

「やけになっても何も解決しない…神社の外に出るか」

 

神社の中だとその事ばかり考えそうなので神社から少し離れたコンビニに向かう

 

「何処に行くんだ湊」

 

神社の階段を降りた所に居た翼にそう聞かれる

 

「翼…少し出て来る夜明けまでには戻る」

 

「そうか…私も同行して良いだろうか?」

 

「別に良いぞ」

 

俺は特に断る理由がある訳でも無いので了承する

 

「ありがとう、乗れ湊」

 

翼はバイクの椅子を1人分空けてそう言う

 

「ならそうさせて貰う」

 

「ああ、しっかり捕まって居ろ湊」

 

翼はそう言ってバイクを走らせた

 

「ん?どう言うつもりだよコンビニ通り過ぎてんぞ?」

 

「ああ、わかっているお前と少し話したくてな」

 

その後数分走った先にあるファミレスで俺と翼は話をしている

 

「何だよ話したい事って」

 

「月読の件だ。彼女は心に壁を作っている。私はそう感じているのだがそれは私の思い違いだろうか?」

 

翼は確証があるかのように俺にそう聞いてくる

 

「作ってるだろうな…調は彼奴は人との接し方を知らないからな。それだけじゃ無い、切歌が誰とでも出来てる。その焦りもあって視野も狭くなって1人で強くなるしか無いそう考えているんだろうな。恐らくその壁が原因で連携によるフォニックゲインの引き上げに失敗している理由だろうな」

 

「そうか…やはり同じだ。かつて奏を失った時の私と…」

 

翼が何を言っているかはわからないが何処か自分を重ねているように見える

 

「翼わかってるかもしれないが…あまり調の事を勘違いしてやらないで欲しいんだ。彼奴の壁はただ相手を隔てるだけじゃない、相手を思っているからこその距離感なんだ。そして何よりそれは調なりの優しさなんだ。それに調自身が気付けてないだけで俺は何度もそれこそ数えきれないくらい彼奴の優しさに救われた」

 

セレナの時もそうだ俺の事を思って俺と距離を置いてくれた。切歌の時も彼奴は切歌を傷つけない為にと切歌の事を思って距離を置いた。彼奴が距離を置いた時は必ず誰かの為を思っていた。それはそう簡単に出来る事じゃ無い。相手の事を思っていたとしても距離を置く事によってその関係が壊れてしまう事だってある。調はその事をわかった上で時に俺や切歌から距離を置いている

 

「そうか、それが月読の優しさか」

 

「ああ…どうやら話すのは此処までの様だ」

 

そこにミミからのメッセージが届いた。内容はプレラーティがファウストローブを纏い新川越バイパスを北走していると言う物だった

 

「どういう事だ?」

 

「プレラーティが新川越バイパス道路を北走しているらしい」

 

「何!?伯父様翼です!」

 

翼がおっさんに連絡を取り今話した事を伝える

 

「分かりました。行くぞ湊!」

 

「わかった」

 

俺と翼は急いでファミレスを出て再びバイクに乗りプレラーティが北走している新川越バイパスに向かった

 

「「調(月読)!」」

 

「翼さん…湊」

 

「高軌道を誇るのはお前1人では無いぞ」

 

「そう言う事だ翼もう良い」

 

俺はホログラム通信機からレーヴァテインを取り出し翼のバイクから飛び降りる

 

「「湊!!」」

 

俺の突然の行動に驚く調と翼だが直ぐにその心配も消える

 

「羽がどう言う事だ「レーヴァテインは所有者を吸血鬼にするんだ此処まで言えばお前なら理解出来るだろ」吸血鬼…成る程そういう事か湊上空からの支援を頼む」

 

「ああ、わかった!」

 

翼の言葉に頷きプレラーティの上を取る

 

「何を企みどこへ向かう!」

 

「お呼びでないワケダ!!」

 

炎で翼と調を撒こうとしそれを交わされたプレラーティはガードレールを壊し隣の道路に移動する

 

「おいおい、逆走なんてすんじゃねえよ」

 

そう言ってプレラーティに向けてレーヴァテインを振るう

 

「チッ!面倒臭いワケダ!!」

 

プレラーティは防御壁を張って防ぎ切れると思ったらしいが予想以上にレーヴァテインの力が強く一瞬で防御壁が壊れる

 

「翼俺が時間を稼ぐ!その間にお前は調とのユニゾンを完成させろ!!」

 

「ああ!」

 

俺の言葉に翼はそう返し調との距離を詰める

 

「サンジェルマンに伝えなきゃならない事がある!だからこんな所で終われないワケダ!!」

 

そう言ってプレラーティは炎を俺に向けて飛ばす

 

(おかしい…今まで戦って来たが此奴はもっと冷静な奴だった筈だ。それがこの変わり様仲間同士で何かあったか)

 

「ふっ、お前はこの先暫く追って来れないワケダ」

 

プレラーティはトンネルの中に差し掛かり翼と調がそれを追う

 

「仕方ない、トンネルの出口で待ち伏せするか」

 

俺はトンネルの出口でプレラーティを待ち伏せする事にした




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