戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
〜翼side〜
「ユニゾンだ月読!!イグナイトとのダブルブーストマニューバで捲り上げるぞ!!」
「ユニゾンは出来ません…」
私の言葉に月読はそう返す
「切ちゃんは…やれてる。誰と組んでも、でも私は切ちゃんとじゃなきゃ!人との接し方を知らない私は1人で強くなるしかないです!」
「心に壁を持っているのだな月読は」
「壁…」
私がそう言うと月読は小声でそう呟く
「私もかつて亡き友を思いこれ以上失うものかと誓った心が壁となり目を塞いだ事がある」
「天羽奏さんとの」
月読の言葉と同時にトンネルに差し掛かった
「湊が言っていたぞ月読の壁は誰かを隔てるだけの壁ではない、相手を思ってこその距離感だと」
「相手を思ってこその距離感…」
「それだけでは無い、それは月読なりの優しさなのだとそして月読が気付いていないだけで自分がその優しさに数え切れない程助けて貰ったと!」
「湊……」
月読は震えた声で湊の名前を呼ぶと腕で顔を拭う
「優しいのは私じゃ無く湊や翼さん周りの皆です。だからこうして気遣ってくれて…私は皆んなの優しさに応えたい!」
「ごちゃつくな!いい加減付き纏うのは辞めるワケダ!!」
プレラーティはトンネル内で炎を放ち私と月読はその爆風に巻き込まれる
「やるぞ月読!!」
「はい!」
「「イグナイトモジュール抜剣!!」」
イグナイトモジュールに移行した私と月詠は爆風の中トンネルの外を目指した
〜翼side out〜
「そろそろだな…」
俺がトンネルの上から見下ろしていると爆風の直後プレラーティがトンネルから出て来た
「ぐうの音も「はああ!!」何!?ぐあっ!」
プレラーティはトンネルの上からの襲撃に対応出来ず投げ出されそうになるがなんとか耐える
「くっ!忌々しいワケダ」
「そりゃどうも「「湊!!」」お前らも来たかさっきの爆風は流石にやばいと思ったんだがな」
爆風の中から翼と調が姿を現した
「湊!月読!このまま行くと住宅地に出るその前に仕留めるぞ」
「「ああ(了解)」」
翼と調がプレラーティの軌道を左右から封じる
「神の力そんな物は作らせない!」
「それは此方も同じなワケダ!!」
プレラーティはそう言ってけん玉の上に立ち水を生成する
「宴どもには激流がお似合いなワケダ!!」
「翼!調!離脱しろ!」
《翔炎斬》
無数の斬撃を飛ばしプレラーティに錬金術を使う暇を作らせない様にする
「くっ!鬱陶しいワケダ!!」
「調!翼!あの瓦礫を使え!」
俺がそう言うと調と翼はその言葉の意味を理解して瓦礫の山を駆け上がりプレラーティの上を取る
「うああ!」
プレラーティはけん玉の持ち手をぶつけ2人の軌道を変える
「駆け抜けるぞ月読!」
「はい!」
《風月ノ疾双》
翼の《騎刃ノ一閃》によるブレードを展開した状態のバイクに、後方から調の《非常Σ式 禁月輪》のホイールが変形した巨大な二輪が接続し、チャリオットとして構築、地上を疾走しプレラーティに突撃して行く
「アダムは危険だとサンジェルマンに伝えなきゃならないワケダ!!」
(アダムは危険か…俺達に有利な情報が入るかも知れないな)
俺は翼と調のユニゾンによる攻撃とぶつかるプレラーティを助けるべく攻撃がぶつかり合う中に突っ込んで行く
「サンジェルマン!サンジェルマーン!!」
「サンジェルマンに会いたいんだろ!会わせてやる!」
そう言ってプレラーティを抱え上空に飛ぶ
「お前…どうして…」
「助けたかか?勘違いするな俺達の知らない情報が聞き出せると思っただけだ」
そう言ってプレラーティを下ろす
「湊どうして…どうしてそいつを助けたの!!」
「待て月読…湊何か気がかりなる事があるんだな?」
翼の言葉に俺は頷く
「アダムは危険だとお前はそう言ったな?」
「ああ…彼奴は危険なワケダ」
俺の言葉をプレラーティは肯定する
「お前の知っている事を話せ。そうすればサンジェルマンの所までは連れて行ってやろう。ただし少しでも嘘の情報を混ぜてみろ…その場で殺す」
俺の殺気を目の当たりにしてプレラーティが少し震える
「先ずはその殺気をしまうのが先なワケダ」
「ああ」
俺はプレラーティに言われるまま殺気をしまう
「アダムは最初から私もカリオストロもそしてサンジェルマンの命も全て計画遂行の勘定に入ってたワケダ。そして彼奴はこうも言っていた人形の見た夢にこそ神の力はと恐らく彼奴は人形の見た夢にこそ神の力は宿ると言いたいワケダ」
人形の見た夢か…
「それはオートスコアラーって事で良いのか?」
「ああ、オートスコアラーティキその役割は記録された星図情報から、儀式に定められた座相で天地のオリオン座が照応するタイミングを測る事と言うワケダ。そして、神いずる門から得られる膨大なエネルギーに自身が備える恋乙女の概念を付与させることで、アダムに対して盲目的に動く、神に匹敵する兵器と至る事と言うワケダ」
プレラーティは案の定俺達の知らない情報を提供してくれた
「大方の話は理解出来た。約束だサンジェルマンの所までは連れて行ってやろう」
「その必要は無いワケダ、お前達が行けば逆にサンジェルマンを刺激しかねないワケダ「待て此奴を持って行け」これは?」
「治癒の錬金術の術式を埋め込んであるそいつを使えば一度だけお前も治癒の錬金術が使える」
プレラーティはそれを受け取ると無言で頭を下げてけん玉に乗ってサンジェルマンの元に向かって行った
「良かったのだろうか…敵を逃してしまって」
「さあな…1つ言えるのは今の彼奴の敵と俺達の最終的な敵は同じって事くらいだな」
翼の問いかけに俺はそう返す
「湊…その…バカだなんて言ってごめん…」
「気にするな…俺も悪かったんだ。悪かったな調」
「もう良い…湊が居てくれればそれで」
そう言って調は俺にぴったりと引っ付いて来る
「さて立花達も心配している事だ戻るとしよう」
「ああ「翼さーん!」その必要は無くなったな」
「そうだな、此処だ立花!!」
翼はそう言ってヘリで俺達の方に向かって来る響達に向けて手を上げた
感想や評価お願いします
誤字や脱字の報告もお願いします