戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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戦姫絶唱シンフォギアG編
12話


「あ!あれって!おーい!湊くーん!!」

 

翌日街を歩いて居ると立花と遭遇する

 

「なんだ立花」

 

「え?見かけたから声かけただけだよ?」

 

此奴に見つかったら1日潰れるんだろなぁ

 

「もう響いきなり走らないでよ。あれ?響の知り合い?」

 

立花を追いかけて来たのは昨日の資料に載って居た小日向未来だった

 

「ごめん未来、あ!紹介するね湊君!私の親友の小日向未来だよ!未来この子はクリスちゃんの弟の雪音湊君だよ!」

 

俺と小日向はそれぞれ立花に紹介され互いに会釈だけ交わす

 

「立花の親友か…苦労しないか?」

 

「全然だよ、それにしてもクリスの弟か…確かに雰囲気とかクリスに似てる…かも?」

 

そう思うなら直球で言えば良いのに何故疑問系?

 

「ねえ未来、今から行く喫茶店湊君も一緒で良いかな?」

 

「響が良いなら私は良いけど…雪音君は大丈夫?」

 

まあ小日向の事を知るには良い機会なのかもな

 

「大丈夫だ」

 

「良かった、それじゃあ出発!!」

 

立花はそう言って小日向と向かう予定だった喫茶店に向けて走って行く

 

「喫茶店って言われても何処か知らないんだが」

 

「響は全く、私が案内するよ雪音君」

 

「頼む小日向、それとお前やっぱ苦労してるんじゃないのか?」

 

「そんな事ないよ、だって私は響のそう言う所も合わせて好きだもん」

 

なんだ?今の此奴の好きって言葉が変に重く感じたんだが気のせいか?

 

「どうかしたの?」

 

「いや何でもない」

 

振り返りそう問いかける小日向に俺はそう返事をして小日向と共に立花の向かった喫茶店に向かう

 

「そう言えば響と雪音君ってどうやって知り合ったの?」

 

「あのね!私とノイズの戦闘中に颯爽と現れてノイズを一緒に倒したのがきっかけだったんだ」

 

立花の中での俺はそう言う扱いなのか

 

「まあ実際は立花がノイズと戦闘に横槍を入れた感じだけどな」

 

「それでもすっごい助かったんだ!ありがとう湊君!」

 

そう言って立花は俺の手を握って上下に振る

 

「うーん…は…でも…」

 

小日向が何か言って居るのかはわからないが気にしない方が良いだろう

 

「ごめん、ちょっと席外すね」

 

立花はそう言って席を立った

 

「所で雪音君は響の事どう思ってる?」

 

小日向が鋭い目つきで俺にそう聞く。なんか黒いオーラ見えるし

 

「突然なんだ小日向?」

 

「ただ単に気になっただけだよ」

 

うーん、俺が立花をどう思って居るかね

 

「そうだな、手の掛かる妹みたいな感じだな、お前は何でそんな事聞いたんだ?」

 

「実は最近響が良く話するから気になったんだごめんね変な事聞いちゃって」

 

成る程さっき好きって言葉が変に重く感じた理由ってそう言う事か

 

「小日向は本当に立花が好きなんだな」

 

「うん、だから出来れば響にはノイズとも戦って欲しく無いんだけどね」

 

寂しそうな顔をしながらそう言う小日向を見るからに此奴は嘘偽りなしの本心で言ってる事がわかる

 

「小日向少し「お待たせ!いやー、思ってたより混んでたんだ」戻ったか立花、それじゃあ俺は帰るな」

 

「うん!またね!」

 

「またね」

 

俺は立花にバレないよう小日向にメモ用紙を渡して喫茶店を出る

 

(さてどう転ぶか楽しみだな)

 

そう思いながら俺は帰宅する

 

〜未来side〜

 

「未来何見てるの?」

 

「何でもないよ響」

 

私は響にそう言って去り際に雪音君に渡されたメモを開くとそこにはアドレスと電話番号が書かれてあった

 

(どうしてこれを響に見られないように私に渡したんだろ?何か理由があるのか…それとも偶然か…悩んでも仕方ないか)

 

「未来!!」バンッ

 

「なっ何響!?」

 

響が机を叩いて大声で私の名前を呼ぶ

 

「大丈夫?ボーとしてたけど?」

 

「大丈夫だよ響」

 

そう言って私はメモ用紙をポケットに仕舞う

 

「そうだ!もう少しで翼さんのライブがあるんだって!それで翼さんに未来も来ないかって聞かれたんだけと未来一緒に行く?」

 

「勿論行くよ、それに響が行くのに私が行かない訳ないでしょ」

 

「やったー!翼さんにも伝えておくね!」

 

響はそう言うと携帯を取り出した。多分翼さんに連絡するんだと思う。それじゃあ私も

 

「あれ?未来も?」

 

「うん、ちょっと用事があって」

 

私はメモに書かれて居るアドレスを携帯に打ち込んで雪音君にメールを送る

 

「翼さんが明日チケット渡すだって」

 

「わかった、私達も出よっか」

 

「そうだね!」

 

そう言って私と響は喫茶店を出ると急に響の携帯が鳴り出した

 

「はい!師匠!」

 

『響君、直ぐ近くでノイズが出現した!速やかに対処に当たってくれ!』

 

「わかりました!ごめんね未来」

 

「気にしないで響、先に帰って待ってるから」

 

「うん!いってきます!」

 

響はそう言って走って行った

 

「メール?これって…」

 

雪音君のメールには少し協力して欲しい事がある事、そして私のメリットとして響がノイズと戦わなくて済むかも知れないと言う内容が書かれてあった。私は即座にメモ用紙に書かれて居る電話番号に電話をかける

 

「もしもし!?」

 

『なんだ小日向もう決まったのか?』

 

まるで私が電話をかけてくる事を見透かしていたかのように言う雪音君

 

「それで私は何を協力すれば良いの?」

 

『何シンフォギア神獣鏡に適合があるか見るだけだ。勿論適合が無ければ早急に解放しよう。ただし適合がある場合最後まで協力して貰う事になる。それでも良いなら3日後つまりQUEENS of MUSIC当日俺と合流しろ。じゃあな』

 

そう言って雪音君は電話を切る

 

〜未来side out〜




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