戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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196話

〜響side〜

 

「それで師匠あの子は一体」

 

本部に戻り湊君は回収したアタッシュケースの中身の確認を行うそうなので私とクリスちゃんは師匠に話を聞きに行く事にした

 

「彼女の事は俺も昨日湊君から聞いたばかりだ。名前はルナ、名付け親は湊君だそうだ。フランスの特異災害組織に所属しノイズやアルカノイズと戦って居た獣人の少女だ」

 

「司令獣人とは一体」

 

「フランスで多く目撃されているその名の通り獣の姿をした人間だ」

 

マリアさんの質問に師匠はそう答える

 

「でも獣の耳も尻尾も無かったですよ?」

 

「耳は恐らくあの深く被った帽子の下に隠れているんだろう。フランスでの通信には俺も立ち会ったがその時は耳も尻尾もあった。話を戻そう、ルナ君は君達も薄々察しては居るだろうがシンフォギアの軍事兵器化の被害者だ。被害者になった経由も全て湊君から話は聞いている。彼女は親に売買されたらしい実験の道具として」

 

私は師匠の言葉に耳を疑った。それはクリスちゃん達も一緒だった

 

「売買って…彼奴は少なくともバカやチビ2人よりも年下だろう!」

 

「ああ、俺も同じ事を思ったが…事実だ。湊君が初めて会った時はこの世の全てに打ちのめされ絶望しているようなそれは酷い表情をして居たらしい」

 

私もお父さんが家を出て行った時は辛かった悲しかった。でもあの子の辛さや悲しみは私には想像もできない

 

「湊?そう、風鳴司令アタッシュケースの中身がわかったそうです」

 

「そうか、モニターに接続する」

 

師匠の言葉でモニターにキャリーケースの中身が映し出された

 

〜響side out〜

 

「これがキャリーケースの中身だ」

 

『湊それってケチャップ?』

 

『この時期にバーベキューパーティーでもするつもりデスか?』

 

此奴らにはこれがケチャップに見えるのか

 

「これは全血清剤だ」

 

『全血清剤か、西部輸血昨今ではあまりお目に掛からなくなっている代物だな』

 

「ああ、だが俺がそれ以上に気になったのはその種類だな。RHソイル式140万人に1人の希血だと言う事がわかった。ルナどうかしたか?」

 

俺がおっさんと通信をして居ると寝て居たルナが起きて来た

 

「ご主人…これうるさい…」

 

そう言ってルナが持って来たのは発信器の端末だった

 

「後の話はマリアにデータを送るからそれを確認してくれ俺は急用が出来た」

 

『待て湊…』

 

俺はおっさんが何かを言い切る前に通信を切り向こうからの一切の通信を遮断する

 

「彼処が彼奴らのアジト」

 

「るる、間違いない昼間の2人の匂いがする」

 

俺とルナは発信器の反応から錬金術師のアジトを割り出しその付近に来ていた

 

「よし、攻め込むぞ」

 

「るる」

 

俺は通信機からレーヴァテインを取り出す

 

「悪いが容赦なくいかせて貰うぞ」

 

《翔炎斬》

 

斬撃を飛ばした先の施設が爆発した事により昼間の錬金術師の内の1人が出て来る

 

「どうしてアジトの場所が!」

 

「悪いがエルザって奴に発信器を付けさせて貰ってたんだ。早速だが死んでもらうぞ。お前にもあのエルザって錬金術師にも」

 

「そんな事はうちがさせないぜ!せめてヴァネッサが戻って来るまでは!」

 

そう言って錬金術師は腕を巨大化させて突っ込んで来る

 

「ルナお前は昼間のエルザって奴を頼む」

 

「るる「行かせないぜ!」攻撃が単調」

 

ルナはそう言って錬金術師を踏み台にして高く飛ぶ

 

「しまっ!「テメェの相手は俺だ」ぐっ!」

 

錬金術師はルナを追いかけようとするが俺の攻撃が来る為ルナを追いかけようにも追いかけられない

 

「るる、ご主人回収完了」

 

そう言ったルナは此処に来なかったエルザを連れて来た

 

「ミラアルクわたくしに構わず逃げるであります」

 

「エルザ何言って!「よそ見してて良いのか?」ちくしょー!!」

 

ミラアルクと呼ばれた錬金術師は最後の抵抗をするかの様に力任せな突進をして来た

 

「ルナも言ってたが動きが単調過ぎてつまらないな」

 

「かは!」ドンッ

 

ミラアルクは吹き飛ばされた場所にあった岩に激突し石の下敷きになる

 

「拍子抜けだな「お願いであります…わたくしはどんな事でもするであります…なのでミラアルクだけは…」ミラアルクだったか?お前にチャンスをやる。明日の19時までにお前達の輸血を行なっているRHソイル式を全て俺に渡せ。そうすれば今回は見逃し此奴も返してやろう。ただしその際に少しでも変な動きをしてみろ…此奴の命は無いと思え。行くぞルナ」

 

「るる」

 

「待ち…やがれ…」

 

俺は後ろから微かに聞こえるミラアルクの声を無視して来た道を戻った




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