戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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220話

〜翼side〜

 

「湊…」

 

「否、我が国にふさわしき神の力である」

 

私がお爺様に案内された場所には湊の姿があった

 

「ダイレクトフィードバックシステムによる精神制御は間も無く完成する。その時こそ次世代抑止力の誕生よ」

 

「しかし櫻井女史亡き今どうやって新たなシンフォギアを」

 

「シンフォギアに有らずカマエルのファウストローブよ、だがそれを作った者も今は何処ぞで果ててしまっておるがな」

 

お爺様はそう言って不敵な笑みを浮かべる

 

「お爺様あのオートスコアラーは」

 

「あれは此奴の中に眠る異物を引き摺り出す為の物よ」

 

湊の中に眠る異物…一体なんだと言うのだ

 

「それよりも翼、何故連中にとどめを刺さなんだ?」

 

「そっそれは…」

 

「まあ良い、だが迷うなその様に脆弱な心ではやがては折れてしまう。護国の為に鬼となれ、歌では世界を救えぬのだ!!」

 

「はい…」

 

お爺様の言葉に私は何も言い返せなかった

 

〜翼side out〜

 

「出しやがれ〜!!」

 

真っ暗な空間の中俺はそう叫ぶ

 

「不敬で有る。人間風情が我にその様な物言いをするでない」

 

「だまれ!!俺をこんな所に閉じ込めて俺の体を好き勝手に使いやがって!!」

 

シェムハは俺を完全に取り込むのは無理だと悟り俺を牢獄に閉じ込めて俺の人格を押し殺して居る

 

「遺憾である。これはもはや我の体」

 

「んな事があってたまるか!!俺の体は俺の物だ!!」

 

「あの…僕はどうなるんでしょうか?」

 

そこにさっきまで蚊帳の外だったアステカの杖で生まれた俺がシェムハにそう聞く

 

「貴様は異質な存在、故に出て行って貰う」

 

シェムハはそう言って手を探すとアステカの杖で生まれた俺は消えた

 

「何をした」

 

「愚問で有る。この体から出て行って貰った。ただそれだけの事」

 

「なら俺を出て行かせれば良かったんじゃねえか、その方がお前もやり易いだろう」

 

「そうかも知れぬな、だが貴様が居なくなればこの体の維持もままならぬ、故に我は貴様をこの体から追い出さぬ」

 

シェムハはそう言って俺の前から姿を消した

 

〜エルザside〜

 

「奴らが派手にやり合ってる今こそうちらのターンだぜ」

 

「どうするでありますか?」

 

ヴァネッサは部屋に入ると直ぐに何かの装置に向かう

 

「神の力の管理者権限を此方に移し替えるの私達を簡単に切り捨てた風鳴訃堂には相応の報いを受けてもらわないとね」

 

そう言うヴァネッサを他所に私は隅に置かれているオートスコアラーが気になった

 

「よしこれでダイレクトフィールドバックシステムを」

 

ヴァネッサがそう言うとシェムハが目を覚ます

 

「何を!」

 

シェムハがわたくし達に向けた光線は1つの障壁に塞がれた

 

「間に合いましたかマスター…」

 

「!!まさか…湊でありますか?」

 

「大丈夫エルザちゃん、ミラアルクちゃん」

 

わたくし達を守る障壁の元にヴァネッサが来てそう言う

 

「大丈夫であります」

 

「うちも問題ないぜ」

 

わたくし達の安全を確認したヴァネッサはほっとする

 

「ヴァネッサ様!!」

 

湊がもう一度障壁を作り出そうとしたが間に合わなかった

 

「僕がほんの一瞬隙を作ります。マスターとミラアルク様はその間に逃げて下さい!」

 

「…分かったんだぜ」

 

ミラアルクは少し間を置いてそう言う

 

「湊…」

 

「マスターを守るのはオートスコアラー即ち僕の務めです」

 

「エルザ早くするぜ!」

 

「わかっているであります」

 

わたくしは急いでミラアルクの後を追いかけた

 

〜エルザside out〜




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