戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
「それで動かすんだが調相手してやれ」
午後になり現在演習室で小日向の模擬戦を行おうとしている
「私?切ちゃんの方が良いと思うんだけど」
「初めてシンフォギア使う小日向と使い慣れてる切歌しかも攻撃をする間合い的にも同じなんだ、どちらが有利かはわかりきってる。対して調ならまだ攻撃を避ける練習位にはなるからな」
それに切歌の場合手加減を忘れるだろうし
「よろしくね調ちゃん」
「うん、小日向さんも最初は慣れないと思うけど頑張って」
「うん」
そして調と小日向の試合が始まったが
「まさか調があんな簡単に負けるなんて予想外デス」
「聖遺物殺し何て呼ばれるだけあるな」
試合は小日向が圧倒して勝っていた。神獣鏡には聖遺物由来の力を無力化する力がある。その存在を調が忘れていた事が勝敗を分けたな
「お疲れさん、どうだ調?」
「正直驚いた初めてでこれなんだ…何!?」
突然アジトが大きく揺れた事に調が驚く
「湊大変デス!彼奴の話だと今の神獣鏡の聖詠でネフィリムが起動したみたいデス!」
「ネフィリムが起動したのか!?不味いな早急に鎮める必要があるが「雪音君私に行かせて」小日向?確かに起動させられたんだから鎮める事も出来るかもしれないが…わかった、補佐として俺も行く切歌、調お前らはネフィリムを鎮めてる部屋のシャトルを開けるようにあの医者に言っとけ!」
「「了解(デス)」」
俺がそう言うと切歌と調は彼奴に連絡を取る
「小日向ネフィリムの特性で暴食ってのがある。それは遺産物を取り込んで力を増幅させる。だからシンフォギアで挑むのは餌を与えに行ってる様なもんだ。出来る限りネフィリムとの接近は控えろ」
「わかった」
ネフィリムを鎮めている部屋に走りながら俺はネフィリムについての大まかな説明をする
「此処だ、行くぞ小日向」
「うん」
~Rei shen shou jing rei zizzl~
〜Hellfire chamael tron〜
聖詠を行いシンフォギアを纏ってから中に入る
「あれがネフィリム」
「ああ、小日向?」
俺がそう答えると同時にネフィリムに近づく小日向を俺は慌てて止める
「何してんだよお前!?」
「大丈夫だよ、それにあの子ずっと私達を見てるけど敵意はなさそうだし」
そう言えば、前回セレナと一緒にネフィリムの前に出た時は視界に入った途端襲って来たのに今回は睨み合うだけだ
「私少し試したい事があるんだけど良いかな?」
「試したい事?まあ良いが」
小日向はありがとうと言ってネフィリムとの距離を後数十センチの所まで縮める
「ネフィちゃんお座り」
「は?」
あろう事か小日向はネフィリムに犬に接する様に言葉を使う
「良い子良い子、雪音君も来てみる?可愛いよ」
ネフィリムはそれに従い本当に小日向の犬であるかの様に座り撫でられている
「そっそれじゃあ俺も」
そう言って半信半疑で小日向の言う通りネフィリムに近づく
「本当に何もしてこないな」
「そうだね」
小日向に変わり試しに俺も撫でてみたが何もしてこない。
(此奴本当に6年前のネフィリムか?なんか別の生物に見えるんだが)
俺の疑問を他所にネフィリムは撫でられて気持ち良さそうにしている
「取り敢えず…これで良いの?」
「さあ…切歌!調!これで良いのか?」
モニターに向けてそう叫ぶ。恐らくそこにはマリアとマム、それにあの医者も居るだろう
「えっと…マムもこんな事は初めてでかわからないそうデス」
そうだよな
「取り敢えずはそのまま様子見で行くそうデス」
「わかった、小日向一回出るぞ」
「うん、後でねネフィちゃん」
小日向がそう言うとネフィリムはその場に座った状態で小日向を見ていた
感想や評価お願いします
誤字や脱字の報告もあると幸いです