戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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236話

『湊!!』

 

「ん?気のせいか?切歌と調の声がした気がするんだが」

 

俺がシェムハに閉じ込められた牢獄に居ると何故か切歌と調の声が聞こえた気がした

 

『気のせいじゃないデスよ』

 

『私達は此処に居る』

 

少しすると牢獄の前に切歌と調が剣を持って現れる

 

「お前ら…」

 

「助けに来たデスよ」

 

「帰ろう皆の所に」

 

2人はそう言って剣で牢獄を壊す

 

「ああ、帰るか彼奴らの所に」

 

俺が切歌と調に差し伸べられた手を取ると俺の意思は浮上して行った

 

「ん…」

 

目を覚ますとテントに居た

 

「此処は…「目が覚めたか」おっさんつう事は此処はS.O.N.G.のテントって事か」

 

俺がそう言うとおっさんは頷く

 

「この揺れは」

 

「大変です司令!惑星環境の改変速度元に戻って!」

 

「状況の報告をお願いします」

 

惑星…改造速度…思い出した!

 

「何処へ行くつもりだ」

 

「決まってんだろ!彼奴らの所だ!」

 

「無茶だ、まだ体も本調子じゃないだろうに」

 

「無茶だとしても見てるだけなんて出来っかよ!」

 

俺はそう言って止めるおっさんを無視して切歌達の所に向かう

 

「さあ行くぞカマエル」

 

〜Hellfire chamael tron〜

 

俺はそう言って聖詠を行い切歌達の居るユグドラシルに向かった

 

〜翼side〜

 

「目視にて状況を確認」

 

「本部シェムハは倒れてもユグドラシルはまだ生きている」

 

『何だと!?』

 

私は伯父様にユグドラシルがまだ生きている事を伝える

 

『此方からはつい先程湊君がそちらに向かった』

 

「待って下さい伯父様!湊はまだ万全の状態では無いのでは!?」

 

『ああ、俺もそう言った。だが見てるだけは出来なかった様だ』

 

私の質問に伯父様はそう答える

 

『先行したユグドラシルをメインシャフトと仮定中枢部を破壊して惑星環境の解剖を喰い止めるのだ!』

 

「行くぞ何とかなる」

 

「クリスちゃん」

 

雪音は立花の肩に手を置きそう言う

 

「中枢を叩いて砕くそれで各地のユグドラシルも機能を停止する筈」

 

「行くわよ!」

 

私達は立花を先頭にユグドラシル内部に侵入中枢を目指し降下する

 

「洒落臭いのが端首揃えて!」

 

「だけど今のコンディションでは」

 

下降を続けて行くとシェムハの作り出した生き物が無数に存在していた

 

「もたもたしてたらこの地球は!」

 

「知らない星に作り変えられちゃうのデス!」

 

「だったらその前に中枢にたどり着けば良いだけの事!」

 

すると上空から聞き覚えのある声と見覚えのある赤いギアが急降下して行きその生き物を破壊する

 

「あのギアはまさか!」

 

「間違いないデスよ」

 

「やっぱり私達が困ってたらいつも助けに来てくれる」

 

月読がそう言うとその人物は私達に顔を向ける

 

「悪い遅くなった」

 

『湊(君)!!』

 

そこにはカマエルを纏う湊の姿があった

 

「もう大丈夫なの?」

 

「何とかな、普通に戦えるくらいにまでは回復してる」

 

立花の問いかけに湊はそう答える

 

「この先の中枢部を壊した所で他のユグドラシルのいずれかが完成機能を獲得して稼働は止められない」

 

「つまり新たなメインシャフトが完成しそれがどれだか分からなくなるのか」

 

「ああ」

 

雪音の言葉を湊は肯定する

 

『皆さん!』

 

「エルフナイン?どうかしたの?」

 

そこにエルフナインからの通信が入る

 

『その先のユグドラシルを破壊した所で新たなメインシャフトが完成する事は湊さんから聞きましたか?』

 

「ああ、今その説明を受けた所だ」

 

『そうですか、では此処がメインシャフトと仮定できる今中枢をフォニックゲインで制御し全ての薪を爆破し同時伐採するしかありません!』

 

「フォニックゲインで?だが私達は1度チフォージュ・シャトーの起動にも失敗して」

 

そう私達はチフォージュ・シャトーの起動に失敗して居る

 

『だからこそキャロルは湊さんを救おうとしたんです。七つの惑星と七つの音階、そしてそれを1つに束ねる八つ目の惑星と八つ目の音階世界を調和する音の波動こそが統一言語8人の歌が揃って踏み込める神の摂理、世界を知れと言うパパからの命題に対する僕とキャロルなりの回答です!』

 

「八つの調和」

 

(それであの時キャロルはああ言ったのか)

 

私はキャロルの言っていた事の意味を理解した

 

「私達とキャロル8人の共闘がシェムハの埒外物理を突破したのはそう言う事だったのか」

 

『はい』

 

「話は理解出来たな、あと少しで中枢部にたどり着く筈だ。準備は良いな」

 

湊の言葉に私達は頷き中枢部を目指した

 

〜翼side out〜

 

「此処が中枢部みたいだな」

 

「うん、皆信じよう胸の歌を」

 

「私も響と皆と一緒に」

 

響と未来の言葉に全員が頷き歌を歌う

 

「これが私達の」

 

『絶唱だ〜!!』

 

俺達のその言葉に反応するかの様に中央の球体が爆発する寸前に全員ユグドラシルの出口に向かって飛び立つ

 

「ぐっ!」

 

「このままじゃギアが!」

 

「待ちそうに無いのデス!」

 

全員のギアから火花が散り損傷もある本当に待ちそうにない

 

「全員残ってるフォニックゲインを俺に回せ!」

 

「何をするつもりだ!」

 

俺の突然の言葉に翼がそう聞く

 

「カマエルの最大火力を出せば何とかユグドラシルの出口までたどり着けるかも知れない!」

 

「待ちなさい!そんな事をすれば貴方は!」

 

「ああ、ただじゃ済まないだろうな。だがこのままじゃ此処で全員!」

 

俺の言葉にマリアは言葉を詰まらせる

 

「分かった…」

 

そう言ってクリスが俺の肩に手を置く

 

「クリスちゃん?」

 

「お前ももたもたしてねえで此奴にフォニックゲインを分やがれ」

 

「うっうん」

 

響に続き切歌に調に翼に未来が俺にフォニックゲインを送る

 

「マリア」

 

「わかっているわ」

 

俺がそう言うとマリアも観念して俺にフォニックゲインを送る

 

「もうこのサイズで精一杯か」

 

銃のサイズはステラ達との時の半分くらいのサイズだった

 

「全員振り落とされるんじゃねえぞ!」

 

《Chamael Megido》

 

俺はカマエルの最大火力を放つ

 

「くっ!あと…少し…」

 

ユグドラシルの出口も見えて来た所でカマエルの火力が落ちて行く

 

「踏ん張れ湊!」

 

「わかってる!おいマジかよ!」

 

そこに爆破するユグドラシルの中から人の様な何か向かって来る

 

「まさかあれは!」

 

「シェムハなのかよ!」

 

「しゃあねえ!」

 

俺はカマエルの炎をクリス達に巻きつける

 

「まさかお前!!」

 

「そら!!」

 

俺はユグドラシルの出口目掛けて響達全員を放り投げる

 

「くっ!限界か…」

 

そこでカマエルが解除され俺はシェムハと思われる人影に捕まった

 

『答えよ何故1つに溶け合う事を拒むのか?』

 

「シェムハなのか?」

 

俺がそう聞くとその女性は頷く

 

「確かにお前の言った誰もが痛みに傷つき、分かり合えぬ夜に涙しない未来、そんな未来が来れば良いかも知れないな」

 

『なら「だがな」何?』

 

「だが簡単に分かり合えないからこそ誰かを思い大切にする事が出来る。誰かを好きになる事が出来る。人は過ちを犯すもの、だけど人はその過ちから学びやり直す事も出来る」

 

『その過ちによってまた未来に悲しみ苦しむ事になってもか?』

 

「ああ、人は傷付け合いながらも自分の足で前に進んで行ける。神の知らない光で歴史を未来を作って行ける。人にはそれだけの可能性が眠っていると俺は信じている」

 

俺がそう言うとシェムハは小さく笑う

 

『ならば責務を果たせよ、お前がそして彼女達がこれからの未来を司るのだ』

 

そう言うとシェムハの姿は段々と薄れて行き遂には見えなくなった

 

「湊…湊君!!」

 

「起きるデスよ湊!!」

 

「起きて湊!!」

 

「お前らうるさい…」

 

俺は泣きながら俺を呼ぶ響達3人にそう言う

 

「湊…本当に良かったデス!!」

 

「切ちゃん大袈裟…でも…無いね」

 

切歌と調はそう言って地面に寝転がる俺に抱きつく

 

「良かった…本当に」

 

響もそう言って涙を拭う

 

「たく、またとんでも無い無茶しやがって」

 

「今回ばかりは流石に肝が冷えたわ」

 

「ああ、だが無事で何よりだ」

 

「そうですね、ほら響いつ迄もそこに居たらダメだよ」

 

未来がそう言うと響はその手を掴む

 

「私達は先に風鳴司令の所に向かうわ、湊達も早く来るのよ」

 

「ああ」

 

俺はマリアにそう返して登る太陽を眺めた




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