戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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20話

「小日向この後少し良いか?」

 

朝食の洗い物を終えた後洗濯物を一緒に干している小日向にそう聞く(分裂後俺はフィーに指示を出して見たがそれに従わなくなって居た。マムの会見では人型になったネフィリムの存在がフィーに俺の指示を聞かせて居たのかも知れないそうだ)

 

「良いけど、どうかしたの?」

 

「お前が俺達に協力する本当の理由を教えろ、俺が彼奴に雪音クリスにあそこまでした理由も教える」

 

そこまで言うと小日向の洗濯物を干す手が止まる

 

「うん、少し長くなるけど大丈夫かな?」

 

何処か悲しげな声で小日向がそう言う

 

「ああ、どれだけ長くなろうが構わない」

 

「ありがとうこれで洗濯物も終わりだね。それじゃあ雪音君の部屋で話そ」

 

そう言って小日向はアジトの中に入る

 

「それで、小日向お前はどうして俺達に協力したんだ?」

 

「実は…」

 

そこから小日向は俺に本当の事を教えてくれた

 

立花が2年前とあるライブイベントに参加した時にノイズが出現、それに対応したのが当時のガングニールの適合者天羽奏と天羽々斬の適合者風鳴翼の2人だった。天羽奏は逃げ遅れた立花を守っていたが、ノイズの攻撃により破損したガングニールの一部が立花の体に突き刺さった後絶唱を歌い死亡した。それから立花がガングニールに適合、融合体となった。そして俺が協力する事を頼んだ次の日偶然聞いてしまった。ガングニールの侵食が進みこのまま使い続ければ立花が死んでしまう事を

 

「そうか、立花は融合体か…二課の考えは正しい。おっさんの言う通りこのままシンフォギアを使い続ければいずれ立花は死ぬ」

 

「そんな…「だが俺は言った筈だ、立花をノイズとの闘いから遠ざけられる可能性はあると」うん、確かにそう言ってたね。それってどうすれば良いの?」

 

「神獣鏡を使う、昨日のでわかっただろ?神獣鏡の別名は聖遺物殺し、そう呼ばれる由来は神獣鏡の力である聖遺物由来の力の無効化だ。上手く使えば立花からガングニールを取り除ける可能性がある。確証は無いし実証もされていないだが、試してみる可能性は充分にある」

 

俺がそこまで説明した所で小日向はある疑問を覚えたらしい

 

「ねぇ、雪音君はどうしてそこまで詳しいの?」

 

「当然疑問に思うだろうな、俺も融合体だからだよ」

 

俺の言葉に小日向は驚く

 

「俺が4歳の頃だ、クリスとはぐれてなその時俺は誘拐されて心臓に聖遺物を埋め込まれた。誘拐した動機が本当にふざけててな偶々俺が目に止まったからだそうだ」

 

「そんな理由で…」

 

「ああ、そんな理由でだ。まあ俺を誘拐した奴らはシンフォギアが暴走した時に最初に殺したみたいだがな、その後一度目覚めた時にクリスが俺を抱えて病院に向けて必死に走っている姿が見えたが直ぐにまた気を失った。この際だから俺の方も話すか、少し話は変わるが小日向お前は唯一の家族に拒絶されたらどう思う?」

 

俺の唐突な質問に小日向は考えるが

 

「凄く悲しくて孤独なのかな?あれ?でも今そんな事聞くって事は…」

 

まあ嫌でも理解するよな

 

「ああ、俺は10年前雪音クリス彼奴に拒絶されたんだ。当時はすげー辛かったな父さんも母さんも死んでそんでもって大好きだった姉にも拒絶されて頭ん中がごちゃごちゃになってな、多分その時に俺の心が壊れちまったんだと思うたった1人の家族であり唯一の心の支えだった雪音クリス彼奴に拒絶され裏切られて心の拠り所もなくしてな」

 

そこまで言うと小日向は俺の手を握る

 

「何だよ…」

 

「雪音君気付いてないかも知れないけど…話してる時雪音君の手震えてたよ。今も凄く震えてるまるで何かを怖がってるみたいに」

 

そう言われて自分の手を見ると確かに俺の手は震えていた

 

「ごめんね雪音君、私クリスと雪音君との間にそんな事があったなんて知らなくて…本当にごめんね」

 

小日向は泣きながら謝る

 

「何でお前が泣いてんだよ、それと俺が身に纏ってるのはそのシンフォギアじゃ無い。カマエルは普通に適合して使ってる」

 

「そうなんだ、その聖遺物はまだ雪音君の心臓にあるの?」

 

「ああ、もうずっと使ってないけどな」

 

そう言って俺は心臓近くに手を当てる

 

「雪音君、私決めた響の事が終わったら次は雪音君を助ける」

 

小日向は涙を拭いながらそう言って立ち上がる

 

「まだ出来るって決まった訳じゃねえだろ。まあ試す方法はあるがな」

 

「どうすれば良いの?」

 

「簡単な事だ俺に神獣鏡を使って試してみる」

 

俺からシンフォギアの破片を取り除ければ立花のも取り除ける筈だ、だがその逆もあり得る

 

「明日試してみようかな」

 

「明日?俺は今日でも良いぞ?」

 

「明日にした方が良いと思うし、何より扉の向こうで聞いてる2人も居るしね」

 

小日向も気づいてたのか、と言うか時々話し声も聞こえて来たしそりゃ気づくか

 

「「わぁぁあ!」」バタッ

 

扉を開けると切歌と調が倒れてくる

 

「お前ら盗み聞きとは感心しないな」

 

「あはは、もしかしてバレてたデス?」

 

切歌が苦笑いを浮かべて俺にそう聞く

 

「バッチリな、小日向も気づいてたみたいだし」

 

「切ちゃんが盗み聞きしようなんて言い出すから」

 

「ちょ!それを言うなら調だって!賛成したじゃないデスか!」

 

「それはその場の雰囲気を読んでだよ」

 

切歌と調が言い合いを始める

 

「パパお話終わった?」

 

そう言ってネフィリム(名前を考えるのが面倒だった為そのままの呼ぶ事にした)が部屋に入って俺にそう聞く

 

「ああ、今終わった所だ」

 

「それじゃあ遊んで!」

 

まだ遊び足りないのか元気すぎるだろ

 

「わかった、小日向お前はどうする?」

 

「私もネフィリムちゃんと遊ぼうかな」

 

「あ!私も遊ぶデス!」

 

「私もってそう言いたいけどお昼の準備始めないとダメだからまた後で遊ぼうねネフィリム」

 

調はそう言ってネフィリムの頭に手を置いてから台所に向けて歩いて行く




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