戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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21話

小日向に俺の過去の事を話した翌日

 

「パパおはよう!」

 

「ああ、おはよう葉月」

 

昨日このネフィリムの名前を考る事になり、その結果俺の考えた葉月に決まった。まあこの名前にした理由は何となくなんだが

 

「取り敢えず立てないから降りろ」

 

「はーい」

 

ババ抜きの時の命令で小日向が帰るまで俺の部屋に入ってはだめだと言ったので、切歌が俺の部屋に居ることが無くなったのだが、その2日後にネフィリムが分裂して葉月が誕生したので、実質俺が静かに寝られたのは2日間だけだった。

 

「おはよう湊、葉月ちゃん」

 

「「おはよう小日向(未来お姉ちゃん)」」

 

俺と葉月が起きてしばらくすると小日向が起きて来た。(因みに切歌が切歌お姉ちゃん、調が調お姉ちゃん、マリアはマリアおばさんなのだが葉月にそう呼ばれた時のマリアの顔は引きつって居た)

 

「葉月、切歌を起こして来てくれ」

 

「わかった!」

 

俺がそう言うと葉月は切歌を起こしに行く

 

「良い子に育ってるパパさん」

 

「パパ言うな、俺も正直言ってこの歳で父親になるなんて思ってなかったんだがな」

 

15歳で父親の時点で色々とおかしいと思う、葉月が4歳〜5歳くらいなのだから俺は11歳〜12歳で父親になったと言う事になる。後俺が小日向に過去の事を話してから急に名前で呼ぶと宣言された

 

「湊、未来さんおはよう」

 

「「おはよう調(調ちゃん)」」

 

葉月が切歌を呼びに行って少しすると調が起きて来た

 

「ほら、牛乳」

 

「ありがとう湊、そう言えば切ちゃんの部屋に葉月ちゃんが入って行ってるのを見たけど」

 

「俺が頼んだんだ、切歌が居なくなったと思ったら次は葉月かしかも切歌と違って俺を起こして来るから静かに寝てられる時間が減る」

 

「子育てってそんなもんなんじゃ無いの?赤ちゃんの時は結構頻繁にミルクあげないといけないみたいだし」

 

俺もそう思うのだが、やはり睡眠を妨害されるのは嫌だ

 

「小日向お前の使ってる部屋に連れてってくれないか?」

 

「そうは言っても葉月ちゃん湊以外の人と一緒だとお昼寝すらしないよ?」

 

そう切歌や調、小日向でも試して貰ったが葉月は俺が居ないと絶対に寝ないらしい

 

「ふぁ〜、おはようデース」

 

切歌が大きなあくびをして起きて来ると葉月も戻って来た

 

「パパ!切歌お姉ちゃん起こせたよ!」

 

「助かったよ、それと危ないから向こう行ってろ」

 

「葉月ちゃんこっちでパパを待ってよ」

 

「うん!」

 

小日向に呼ばれて葉月は小日向の方に向かって走って行く

 

「葉月ちゃんは本当にパパが大好きだね」

 

「そうデスね、大変ですねパパも」

 

切歌と調はそう言って葉月を見る

 

「葉月ホットケーキが出来たから運ぶの手伝ってくれ」

 

「わかった!」

 

ホットケーキが焼けたので葉月に助っ人を頼み一緒に運ぶ。本当に葉月はよく言う事を聞いてくれている

 

「…お前らも最初からこれくらい手伝ってくれたら良かったんだけどな」

 

俺は小声でそう呟く。切歌と調は初めて会った時は俺を警戒して近づいてすら来なかった

 

(まあ今では軽口を言い合えるくらい仲良くなったがな)

 

そう思いながら切歌達が呼ぶ方に向かい歩いて行く




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