戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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30話

「切歌お姉ちゃんも調お姉ちゃんもおんぶ良いなぁ」

 

「おんぶ位後でしてやるから、全く泣き疲れて寝るって小学生かよ」

 

俺は葉月にあらかじめ釘を刺す。俺が調を背負い、マリアが切歌を背負った状態で葉月を連れておっさんの用意してくれたホテルの部屋に向かっている。

 

「切歌と調にとってそれだけの事だったのよ。バレない様に隠してたみたいだけど貴方も泣きたかったのよね」

 

やっぱりマリアには敵わないか

 

「当たり前だろっと着いたな…本当に此処で良いんだよなマリア?」

 

「地図によると此処で間違いないわね、一先ず入りましょ」

 

そう言ってマリアはホテルに入って行く

 

「広いな」

 

「そうね」

 

「広ーい!!ふかふか!」

 

葉月はそう言ってベットの上に寝転ぶ。おっさんの用意してくれた部屋は5人で使うには充分過ぎる部屋だった。俺とマリアは葉月にベットから降りてもらいそこに切歌と調をベットに寝かせる

 

「パパおんぶ!」

 

「わかった、後でしてやるって約束だからな。ほら、これで良いか?」

 

俺はその場で葉月を背負ってそう言う

 

「もっともっと!」

 

「お前そんなに叫んだら…」

 

切歌達が起きるだろと言おうとした時

 

「ん、ふぁ〜、此処どこデス?」

 

「マリア?湊?葉月ちゃん?」

 

案の定、切歌と調が起きてしまった

 

「お前な、次からで良いから誰か寝てる時は起こすかもしれないから出来るだけ静かにしろよ?」

 

「ごめん…なさい…」

 

「はぁ、切歌と調が起きたと思ったら今度はお前かよ」

 

謝りながら寝てしまった葉月を俺はベットの上に降ろし布団を掛ける

 

「湊なんで私達ホテルに居るデス?」

 

「湊、お腹すいた」

 

「取り敢えず、此処に居る理由はおっさんが用意してくれたって言うからそれに甘えたからだ。それとお腹すいたならどっか食べに行くか?と言うか俺とマリア、葉月もまだなんだがこの時間に寝たんじゃ葉月は明日まで起きないだろう」

 

現在の時間は19時30分を少し過ぎたくらい、この時間に寝た葉月は次の日まで起きた試しがない

 

「そうね、偶には外で食べるのも悪くないかもね。でも万が一があるから私は残るわ、最初は3人で行って来なさい」

 

それでも良いが

 

「マリアはお腹空いてないデスか?」

 

「空いてない訳じゃないけど、誰も居ない時にこの子が起きちゃって1人だったら寂しいと思うの。だから私は残るわ」

 

そう言ってマリアは葉月を撫でる

 

「わかった、なら葉月はマリアに任せる。行くぞ切歌、調」

 

「「待って(デス)湊!」」

 

俺がそう言うて部屋を出ると切歌と調は走ってそれを追いかけて来て俺の両腕に飛びついた




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