戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
今回は調ちゃんと湊の話がメインです
〜調side〜
「ん…2月16日…よし」
私は携帯の目覚ましを止めて曜日を確認してから何時なら朝食の準備に取り掛かるけど今日は違う、今日だけは私は何もしないで湊との時間を過ごす。2月16日は私の誕生日、この日だけは切ちゃんは私が湊に何をしても特に無いも言わない。でも切ちゃんの誕生日は逆に私は何も言えないからあまりやり過ぎるのは避けたい
「おはようマリア」
「おはよう調、朝食は出来てるわ。着替えてるって事は朝食を食べたら直ぐに出るのね?」
「うん、もう湊も起きてると思うし」
毎日早起きしてる湊、服を気にしない事以外特に心配も何もしてない
「ごちそうさま、いってきます」
「あまりはめを外し過ぎない様にしなさいよ。でないと切歌の誕生日に何をしでかすか分からないわよ」
「うん」
マリアに言われた事に私は頷いて外に出る。ある程度は耐えるでも恋人になって初めての誕生日だからきっと切ちゃんも許してくれるよね
「お待たせ湊」
「別に俺もさっき来た所だ、そんじゃ行くぞ「湊何か言う事ないの」言う事?ああ…似合ってる。てかそれまだ持ってんのな」
私の付けてる髪留めを見て湊がそう言う。本当にこう言うのはきちんと覚えてるんだ
「当たり前、湊から初めて貰った誕生日プレゼントだよ?私が手放すわけない」
「髪留めの1つくらい買ってやるのに」
「良いの、寧ろ髪留めはこれじゃないと落ち着かない」
「お前がそれで良いなら俺は良いけどな」
同じペース、同じ歩幅で話しながら歩く。湊ならもう少し前に歩く事も出来るだろうけど湊は自然にそしてさりげなく私のペースに合わせてくれている。私は湊の何気ない優しさに触れてる間に気になり始めてそれが次第に好きに変わっていったんだろう。でも湊
「何処に行くの?此処だよ?」
「分かってる…」
湊はわざと私達の目的地である場所の入り口を遠ざける様にして歩いて居た
「湊…私とは嫌なの?」
「別にそう言う訳じゃないんだけどな…」
そう言って湊は少し困った顔をする
「私は湊と次の段階に進みたい」
「お前頭から抜けてないか?切歌の誕生日お前何も言えないんだぞ?」
当然忘れてない、忘れてないけど私はあえて此処に向かうつもりで居る
「湊…バレなきゃ大丈夫だよ」
「あれを見てもお前はバレて居ないとそう言うのか?」
私は湊の指差す方を見るとそこには一瞬だけど金色の髪が見えた
「切ちゃん…湊入るよ」
「あれを見てまだ入る気なのか」
当然それに切ちゃんが居るなら好都合、私と切ちゃんの間に差をつける絶好のチャンス
「それで、中に入ったのは良いがどうするんだ?」
中に入ったのは良いけど、いざとなるとやっぱり切ちゃんの事が気になる。結局の所私も湊と同じで切ちゃんと湊どっちも大好きなんだ。だから
「特に何も、やっぱり私もいつかの時は切ちゃんと一緒が良い。だから今は」
そう言って私は湊をベットに押し倒す
「湊の温もりを感じる今はそれだけで私は充分幸せ」
「安い幸せだな」
「幸せはお金では買えない、それにそれを手に入る人も見つける人もほんの一握り、だから私はその幸せを十分に堪能する」
「なら好きにしろ、それと誕生日おめでとう調」
湊はそう言ってポケットから私の誕生日プレゼントを取り出し中に入ってる月をモチーフにしたネックレスを私に着ける
「ずるいよ、こんな状況でこんなプレゼントなんて渡されたら我慢出来ない」
「ちょっと待て調!一旦落ちこうな!?な!?」
「湊♪」ジュルリッ
必死に私を説得しようとする湊だけど、私の頭には湊と次の段階に進む事しか無かった
「覚悟してね?」
「お前本気で冷静になれ!飲み物でも飲んで!」
「なら湊のを飲ませて貰うね」
「違う!!そう言うのを言ったんじゃ無い!」
湊は大声でそう言ってさっきとは逆に湊が私を押し倒した
「良いよ…湊…」
「これが終わったら直ぐ出るからな」
湊の言葉に頷き私は目を瞑った
〜調side out〜
あの後俺と調はキスだけして直ぐに出た。キスの際調が舌を入れて来た時は俺も頭が真っ白になりかけてたが何とか耐え切った
「湊のヘタレ」
「何とでも言え、それにしても明日は1日潰れるだろうな切歌かもしくはマリアの説教で」
あらかじめマリアからはめを外しすぎるなとは言われているんだろうが流石にあれはアウトだろ
「大丈夫だよ、多分…」
「だと良い…いろんな意味で忘れられない誕生日になりそうだぞ調…」
「うん…そうだね湊…」
俺達の視線の先には仁王立ちする切歌の姿があり明日ではなく今日の今後の予定が全て埋まった瞬間だった
本当に色々とあったが…誕生日おめでとう調
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