戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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34話

「なあ、聞いてんのか!」

 

「ああ、悪い」

 

俺は一騎打ちに負けてクリスの話を聞いているが正直言って話を聞くまでもなく俺はもう此奴を殺そうなんて考えは頭から抜けている

 

「たく!お前はいつから人の話もまともに聞けなくなりやがった!」

 

「ん?そりゃ今お前の話してる内容の真実を俺が知っているからだが?あ、やば」

 

「なっ!お前!今なんて言いやがった!?」

 

クリスは顔を赤くする

 

「はぁ、正直に話すよ。俺はお前の話す内容を知っていると言うかおっさんにその資料を貰ったと言った方が正しいな」

 

おっさんから貰った資料には俺が居なくなった後クリスの身に何が起きたかが書かれてあったその原因となった事も

 

「はあ!?そんな事なんでもっと早く言わねえんだよ!?」

 

「いや、此処まで同じだと思わなくてな」

 

実際にクリスの話して居た事は全ておっさんがくれた資料に書いてあった事だった

 

「お前そんな事言うって事はまさか!?」

 

「負けたのはワザとだよ」

 

俺がそう言うとクリスはため息をつく

 

「ならさっさと負けてくれれば良かったものを」

 

「それは…負けたら負けたでやっぱ悔しいから」

 

俺はそう言うとクリスから顔をそらす

 

「その…こう言っちゃなんだが…お前は俺の事嫌いにならなかったのか?お前が捕虜生活を送る原因になったのって…俺だろ?」

 

俺を拒絶した翌日クリスは俺を探して街中を走り回ったが見つからなかった為、次の日に今度は街の外を探し始めた。そしてその数日後に南米バルベルデ共和国付近での戦争に巻き込まれその後、現地武装組織に捕えられ6年の捕虜生活を送っている。そもそもの原因は此奴なのかもしれないが、此奴が捕虜生活を送る原因になったのは俺だ。だからこそ気になった彼奴はクリスの方は俺を恨んでないのかと

 

「確かに捕虜生活を送って居た最初の頃はお前のせいでなんであたしがこんな目に遭わなくちゃいけねぇんだとは思ってたよ…」

 

クリスは当時の事を思い出して居るのか暗い顔をしながらそう言う

 

「それでも、どれだけ迷惑かけられようが、そいつのせいで酷い目にあったとしても、あたしは湊の姉ちゃんなんだ。お前を嫌いにはなれなかったよ」

 

クリスは先程とは一変して笑ってそう言う

 

「それでさ、お前さえ良かったら…昔みたいなとは言わねえ、でも…せめてまた一緒に笑ったり出来る姉弟に戻ってくれないか?」

 

クリスはそう言って俺に手を差し出す

 

「わかった、だが次同じ事したら許さないからな」

 

俺はそう言ってクリスの手を取る

 

「当たり前だろ!ん?悪いあのバカからだ。何だ?」

 

クリスはそう言って立花からの電話に出る

 

「…こんな俺を許してくれてありがとお姉ちゃん…」

 

クリスに聞こえない小さな声で俺はそう呟いた




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