戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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36話

切歌と調の2人が俺の事が好きね

 

「知ってる」

 

「え!?気づかれてたデス!?」

 

「やっぱり」

 

俺の言葉に切歌は驚くが調はあまり驚いた様子はない

 

「調は驚かないんだな?」

 

「湊の事だから気付いたとしてもどっちか決まるまで気づいてないフリするってそう思ってたから」

 

調の奴なんでそこまでわかるんだよ

 

「湊の事なら手に取るようにわかるよ」

 

「なにそれ、すげー怖いんだけど」

 

俺今口に出してないよな?本当に怖いんだけど

 

「調の言う通りだ、俺は気づいてないフリをしてた。こう言っちゃ悪いが俺はまだどっちの気持ちを受け入れるかは決まってない。正確には決めれて居ないだな、俺が調の事を受け入れたら切歌が辛い思いをする。切歌の事を受け入れたら今度は調が辛い思いをする。出来る事なら俺は切歌にも調にも辛い思いなんてして欲しく無いんだよ。それよりも怖いのは今の関係に亀裂が入る事なんだよ。俺は今のお前達との関係が居心地が良いと思ってるし、気に入ってる。ずっとこのままで良いって俺は思ってるがお前達はそうもいかないんだろ?」

 

俺がそう聞くと切歌と調は考え始める

 

「ずっとこのまま3人で…確かにそう出来るなら1番デスね」

 

「私は…私は今のままは嫌だ、私は湊とのその先の関係になりたい」

 

「私だってそうデス、でも…湊に辛い選択を迫るくらいなら…私は今のままで充分デス。私が居て、湊が居て、調が居て、マリアが居る。私はそれだけで充分幸せデス」

 

切歌…そう思うならそんな無理な作り笑いをするなよ

 

「悪い…俺がはっきりしないばっかりに」

 

俺が切歌と調どちらにも決められてない理由は誰よりも俺が1番理解している

 

「私は今の湊の答えを聞かせて欲しい。それが私じゃなくて切ちゃんだとしても私は諦めるつもりはない私には湊しか居ないそう思えるから」

 

「調…私も知りたいデス、今出せる湊の答えを」

 

「そうは言っても…」

 

(言える訳がない、切歌と調両方が好きで決められない何て、だが…)

 

「「……」」

 

真剣な表情で真っ直ぐ俺の目を見て答えを待つ切歌と調、仕方ない俺も覚悟決めるか

 

「俺はお前らのどちらも選べない。俺はお前ら両方が好きなんだ。だから1番最低な案…いや、考える中で最も最低な案だな。切歌と調2人して俺と付き合ってくれないか?」

 

俺は考えた中で1番最低な案を2人に伝える。取り敢えず殴られるくらいは覚悟しといても良いだろう

 

「そう、それが湊の答えなんだ…私は良いよ、この先に湊以上に好きになれる人なんて現れないだろうし、それにそれなら切ちゃんともずっと一緒に居られる」

 

「そうデスね、私も大丈夫デスよ湊」

 

あれ?何かすんなり受け入れてる!?俺結構本気で殴られると思ってたんだが…

 

「待て待て!!お前らは良いのか!?」

 

俺が思わずそう聞き返してしまう

 

「さっきも言った、この先湊以上に好きになれる人なんて現れないから良い」

 

「そうデスよ、それに私と調はそれくらい湊の事が大好きって事デス」

 

お前ら2人は本当に俺の予想外の反応をしてくるな

 

「それじゃあ、3人で付き合うって事で話は終わり「「待て(デス)」」何だ?」

 

話も終わったので歓迎会に戻ろうとすると切歌と調の2人に呼び止められる

 

「その…付き合ったんデスから…キスでもして欲しいデス」

 

「湊、私も切ちゃんと同じ」

 

「お前らな…まあ、あの案を受け入れてくれた訳だし…取り敢えず2人共目瞑れ」

 

俺がそう言うと切歌と調は言われた通り目を瞑った

 

(全く、今日一日でこんな関係が変わる事があるもんなんだな)

 

そう思いながら俺は未だに目を瞑り続ける切歌と調にキスをした




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