戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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49話

「結構美味かったな」

 

「そうだな」

 

ホテルで夕食を済ませ部屋に戻るが会話が続かない、元々ペアチケットなので同じ部屋なのは俺もクリスも理解して居た。理解はして居たのだがいざそうなると俺は切歌達で慣れて居て大丈夫だが、クリスは慣れていない為変に意識して居る。

 

「お前そんなんて大丈夫なのかよ?明日も同じ部屋で泊まるんだぞ?」

 

「しっ仕方ねえだろ、お前はあのチビ達で慣れてるかも知んないけど、あたしは男と2人で外泊何て初めてなんだよ!それと私は寝るからな!」

 

クリスはそう言って頭まで布団を被る

 

「お前が良いならそれで良いが俺は風呂に行って来るからな」

 

俺はクリスに一言そう言って部屋を出る

 

〜クリスside〜

 

「気使わせちまったな」

 

湊が居なくなった部屋で1人あたしは布団から顔を出しそう呟く、彼奴は言葉にしてなかったが少しあたしを1人にした方が良いと思って部屋を出たんだ。その証拠に彼奴は着替えを持たずに部屋を出ている

 

「たく、昔は逆だったってのにな」

 

そう呟くとあたしの電話が鳴る

 

「なんだよおっさん」

 

電話の相手はおっさんだった

 

『クリス君、湊君は君と居るか?』

 

「いや、さっき出てったが?」

 

『やはりかクリス君、先程君達の泊まって居るホテルから2キロ先にノイズとカマエルの反応を確認した』

 

まさか彼奴!!

 

「切るからなおっさん!」

 

『待てクリス君、今ノイズとカマエルの反応が消滅した。だが湊君は未だにそこに停滞して居る』

 

何でわかるかは置いといて同じ場所に停滞してんのは気になんな

 

「あたしから連絡を取ってみる」

 

『ああ、何かあったならまた連絡をくれ』

 

おっさんのこの言葉を聞いて電話を切り湊に電話をかける

 

(頼む無事で居てくれよ)

 

『もしもし?』

 

「湊!お前無事か!?」

 

『何だよ急に?無事じゃ無かったら電話なんかにでねぇぞ』

 

それもそうだがそれなら何で

 

「おっさんからお前が同じ場所で停滞してるって聞いたから何かあったのかと思ってな」

 

『あー、心配させたならごめん、ただ子猫が居たから…ちょっとな』

 

湊がそう言うとさっきまで心配して居た自分がバカに思えて来た。はぁ、あたしの心配を返せ

 

「程々にして帰って来いよ、それとさっきは気使わせたな」

 

『了解』

 

そう言って湊は電話を切る

 

「あ?今度は誰だよ、先輩?」

 

電話の相手は先輩だった

 

『野暮遅くに済まないな雪音、伯父様から聞いたのだが雪音弟はどうだったんだ?』

 

「心配して損したよ、彼奴近くに居た子猫と遊んでやがったんだよ」

 

『そうか、子猫が無事で何よりだ、どうした暁?』

 

『クリスさん!湊は大丈夫デスか!?』

 

慌てて居るのか早口で喋る金髪のチビ

 

「彼奴子猫と遊んでただけみたいだぞ」

 

『あー、湊なら有り得そうデスね』

 

あたしがそう言うと電話越しだが納得したのが伝わって来る

 

「彼奴前にも似た事あったのか?」

 

『そうデスね、一回だけ5時間くらい戻らなかった事ならあるデスよ』

 

5時間も戻らなかったのか…なんか別の意味で心配になって来た

 

「そうか『それよりクリスさん!そろそろ私や調の事名前で呼んで欲しいデスよ!』いっ良いだろ今のままで『えー!マリアと葉月ちゃんの事は名前で呼ぶのに私と調だけ名前で呼ばないのはなんか寂しいデスよ』わかったよ!切歌これで良いのか!」

 

『ありがとうデス、それじゃあお休みデスクリスさん』

 

そう言って切歌は電話を切った。ついでに言うとあたしが起きてる間に湊は戻って来なかった

 

〜クリスside out〜




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