戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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53話

「ふー!やっと決まったな」

 

「ああ、これで後は帰るだけだな。ん?電話?」

 

ホテルの部屋に向かおうとすると電話がかかってくる相手を確認するとステラだった

 

「何だステラ?」

 

『湊!?貴方今京都にいるのよね!?』

 

ステラが焦った様子でそう聞いてくる

 

「まあ居るがそれがどうしたんだよ?」

 

『Clover'sじゃない貴方にこんな事頼むのは間違ってるのはわかってるわ、でもお願いナインを助けて頂戴!』

 

ナインを助ける?

 

「何の事だ?ナインなら昼に会ったぞ?」

 

『さっきガングニールの反応が急に消えたの、しかも周りにノイズの反応がある状態で』

 

ノイズの反応がある状態で!?彼奴はそんなバカじゃないそれにそんな事

 

「出来る…」

 

『どうかしたの?』

 

「おいステラ!ウェル博士はそっちに居るのか!?」

 

『えっええ、異端技術の管理特区《深淵の竜宮》に監禁されているわ。どうしてそんな事を聞くの?』

 

俺はステラにAnti_LiNKERの事を話す

 

『そんな物が…少し調べてみるわ、最後にガングニールの反応が検出された座標ポイントはA-56よ。何かあれば全てアメリカが責任を取るそうよ』

 

「わかった」

 

そう言って俺は電話を切る

 

「クリス先に部屋に行っててくれ俺は用事が出来た」

 

「あたしも連れてけ、なんか厄介事なのは電話の内容を聞いてて大方理解出来た」

 

正直言って人手が多いのは助かるが

 

「お前は待っててくれ、これはアメリカから俺への依頼何だ」

 

「わかった、待ってるからちゃんと戻って来いよ」

 

「誰に言ってんだよ。行って来る」

 

俺はクリスにそう言って外に出る

 

〜Volar esperança Sandalphon tron〜

 

《雷鳥》

 

俺は鳥になった剣に乗りナインの居る座標は向かう

 

(何があったかは知らないが無事で居ろよナイン)

 

〜ナインside〜

 

「くっ!そろそろ限界か」

 

「あらもう終わりなの?アメリカのClover'sも大した事無いのね」

 

女はそう言って残念そうな顔をする

 

「へっ!テメエなんてリーダーなら瞬殺何だよ。所詮あたしは力が強いだけなんだからよ」

 

「リーダーねぇ、部下のピンチに現れない人でなしのリーダーなんて居ないも同然ね。「黙れよ」何よ事実を言ったまだじゃ無い」

 

「黙れつってんだよ!!聞こえなかったのかこのクソババア!!」

 

あたしがそう言うと相手の女に青筋がいく

 

「ババア…ですって」

 

「あたしの事はどう言おうが構わねえ!だがな!リーダーの事だけは悪く言うんじゃねえ!!リーダーは初めてあたしって存在を肯定してくれた人なんだ!!その人を悪く言うのはあたしの親父を殺したノイズより許せねえんだ!!」

 

あたしの母親は体裁の為にあたしを産んだ。それを知ったのはあたしが中学の時だった。幸い親父は私の事を大切にしてくれて居た。でも、あたしのガングニールが適合した数日後、街にノイズが出現して親父はあたしを守って死んだ。だからその後のあたしは荒れて居た。そんでもってClover'sに入ったのは良いが、ステラと上手くいかずに対立ばかりして居た。そんな時にリーダーが来た。リーダーはあたしが歓楽街に行く事を止めた。闇雲に力を振るうあたしに闘い方を教えてくれた。あたしと言う存在を肯定してくれた。だからあたしはリーダーをバカにする奴は許せない。

 

「は!そんな状態で何が出来ると言うの?貴方は今から死ぬの、恨むなら無能な貴方のリーダーを恨みなさい「誰が無能だって?」誰だ!!」

 

その声はあたしの聞き慣れた声だった

 

「リーダー…」

 

「おう!遅くなってわりーな」

 

そこに居たのは笑って立つリーダーだった

 

〜ナインside out〜




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