戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
「それで本当にやるのかお前ら」
「ああ」
「あたしはどっちでも良いんだけどな、そっちがその気なら私は全然構わねぇぜ」
翌日俺とクリスとナインの3人は昨日の廃墟ビルに来て居る
「なあ悪い事は言わないから辞めとけってクリス」
「何だよ!お前はあたしが負けるとでも言いたいのかよ!!」
正直言ってクリスとナインが勝負したらナインが勝つだろう
「勿論、ナインが勝つって思ってるよ」
「あたしじゃねえのかよ!?」
「あはは!リーダーは相変わらずだな」
当然だ期待をさせるだけ無駄なのだから
「仕方ない、ナイン!俺とクリスでチームを組む」
「マジか!リーダーが相手してくれんのか!?やる!やるよ!!」
そう言ったナインの目は新しいおもちゃを見つけた子供のように輝いて居た
「…どう言うつもりだよ湊…」
「…彼奴1回船沈めてんだそんな奴と1対1でやりあえると思ってんのか?…」
「…嘘だろ!?…」
「…マジだよ…」
ナインに聞こえないように俺がそう言うとクリスが動揺する。そう忘れもしない俺がClover'sに加わってナインと初の共同で船に乗る貴族のご令嬢の護衛をした時、ノイズが出現した。その際ナインが振り下ろしたハンマーがノイズを貫通しそのまま船に当たり亀裂が入って沈没した。幸い怪我人は出なかっだが依頼は失敗、しかもナインだけで無く俺もナインを止められなかったので同罪とステラからの説教を受けた
「リーダー!早くやろうぜ!!あたしもう早くしたくて体のうずうずが止まんねえよ!!」
そう言ったナインはいつの間にかガングニールを纏って居た
「やるぞクリス」
「ああ」
~Killter Ichaival tron~
〜Hellfire chamael tron〜
俺達も聖詠をしてシンフォギアを纏う
「そんじゃ行くぜ!!」
ナインはそう言ってハンマーを振り上げ突っ込んで来る
「真正面から突っ込んで来るとはあたしも舐められたもんだな!」
《MEGA DETH FUGA》
クリスは固定式射出器に大型ミサイルを左右に各1基、計2基を連装し射出した
「甘えよ!」
「嘘だろ!?」
ナインは大型ミサイルのうち一つを避けもう一つはハンマーで打ち返した
「避けろクリス」
俺がそう言うとクリスは上に飛び俺は打ち返されたミサイルを破壊する
「悪いな、でもまさか打ち返して来るなんてな」
「彼奴に常識は通用しない、ありとあらゆる可能性を持った方が良いぞ」
ナインは偶に俺の予想を超える事をする今回の事にしてもミサイルを打ち返すなんて俺も思ってなかった
「話す暇なんて与えねえぜリーダー!」
「これならどうだ!」
《MEGA DETH PARTY》
「此奴も貰ってけ!」
《紅炎華》
左右の腰部アーマーを展開して、内蔵の多連装射出器から追尾式小型ミサイルを一斉に発射し俺はそれに合わせる形で上空から無数の火の矢を飛ばす
「そりゃ!」
ナインは地面にハンマーを思いっきり打ちつけ盛り上がった地面を壁にしてそれを防ぐ
「本当むちゃくちゃな事するなお前」
「へへ、これくらいしねーとリーダーには勝てねぇからな」
此処が廃墟じゃ無かったらもしかしたら被害者が出たかもしれないな
「体もあったまって来たしそろそろ本気で行くか」
《gravity bomb》
ナインは黒い球体を複数生成し俺とクリスに打つ
「クリス避けろ!」
「何だ!?ぐっ!かっ体が…重い…」
クリスは避けきれずに球体に当たる。すると球体はクリスを包み込みクリスが地面に膝をつく
「やっぱリーダーには当たんねえか、よっと!」
ナインは別の球体を生成しそれを踏み台にして高く飛ぶ
「させっか!」
俺は空中に居るナインに炎を放つがナインはそれを球体を利用し避ける
「じゃーな」ドンッ
ナインはクリスの上からハンマーを振り下ろす
「ふー、これで後はリーダーだけだな」
そう言ったナインはハンマーを両手で持って居たハンマーを右手に持ち替えハンマーが振り下ろされた場所にはギアが解除された状態のクリスが倒れて居た
「はぁ、殺してねえよな?」
「大丈夫だって、シンフォギア装者なら耐えられるように手加減はしたって」
それでもギアが解除される威力って
「痛つつ、これ結構効くな」
クリスは地面に倒れたままそう言う
「な?」
「大丈夫かどうかはさて置き、クリス行けそうか?」
「これ以上は無理そうだ悪いな」
やっぱりこれ以上の戦闘は無理か、正直言って俺とナインでは武器の相性がかなり悪い、一撃が重すぎて受け流す所じゃ無くなるから出来るだけ接近戦は避けたいが、それを抜きにしても重力球に捕まったら身動きが取りにくいし此奴との戦闘で身動きを封じられるのはかなりきつい、それがアリアが未だにナインに勝てない理由の一つだろう
「そんじゃ行くぜリーダー!」
「来いよ、ナイン!」
その言葉で戦闘が再開される
「はぁはぁ、ギブアップだリーダー」
「俺も危なかった、腕上げたなナイン」
ギリギリの所でナインのスタミナが切れギブアップした事により俺が勝ったが、正直言って俺も危ない部分が結構あった。それはそれだけナインが腕を上げて居る何よりもの証拠だ
「あの戦闘に厳しいリーダーが褒めてくれた!?」
「やっぱ今のなし」
本当に此奴はちょっと褒めると直ぐ調子に乗る
「何でだよリーダー!」
「安心しろ俺の偏見だ」
「あたしはリーダーに認めてもらいたいんだよ!」
「ならもう少し落ち着きを持て」
さっきまで少しは成長したと思ったがそれを帳消しにするくらい変わって欲しい部分が変わって居なかった為俺はナインにそう言う
「おい湊!そろそろ出ねぇと新幹線に間に合わ無くなるぞ」
「やば!もうそんな時間かよ!?」
慌てて時間を確認すると確かにそろそろ出ないと新幹線に間に合わない時間だった
「なら私も急がないとな」
「は?何でお前まで急ぐんだ?」
「何か昨日ステラから連絡があってよ、あたしの新幹線リーダーと同じ時間の奴にしたんだってよ」
ステラの奴俺に厄介者押し付けやがったな!
「なら早く出るぞ!」
「了解」
そう言ってナインは俺の後について来る。
新幹線にはなんとか間に合った
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