戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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58話

「ん〜!おはよう葉月」

 

京都旅行から戻った翌日俺は久しぶりに葉月に起こされた

 

「おはようパパ!」

 

俺のお腹の上に乗ってそう言う葉月

 

「起きれないから降りてくれ」

 

俺がそう言うと葉月はベッドの上に降り俺が立ち上がると

 

「えい!」

 

「危な!?」

 

いきなり葉月が背中に飛びついて来たのでバランスを崩しそうになるが何とか持ち堪える

 

「たく危ねぇだろ、降りろ」

 

「やー!」

 

「良いから降りろ!」

 

「嫌なの!」

 

俺が何度言おうと葉月が降りないので諦めて葉月を背負って部屋を出る

 

「おっすリーダー!お!早いなちびっこ」

 

「ちびっこじゃない葉月だもん!!」

 

起きて来たナインにちびっこと言われた葉月はそれが嫌だったのかナインに自分の名前を教える

 

「そうかそうか、悪いな葉月。さーて今日の朝飯はなにかなー?目玉焼きとソーセージか、私ご飯で目玉2つ」

 

「葉月は、えっと…2つ!」

 

「お!そんなに食えるのか」

 

「食べるもん!「葉月、切歌も調も昨日の勉強で疲れてまだ寝てるんだから静かにしろ」ごめんなさい」

 

俺がそう言うと葉月は静かになった。しかし昨日もそうだがいつもより引っ付いて来るな葉月の奴、切歌も調も止めないし

 

「出来たぞ「リーダー電話なってんぞ」電話?こんな時間から誰だ?ナイン電話とってくれ「ほれ」ありがとな、もしもし?」

 

『朝早くから済まない雪音弟』

 

俺をそう呼ぶのは風鳴だけだ

 

「なんだ風鳴?」

 

『雪音から聞いたのだが私にガングニールを渡そうとして居る者が居るそうだな。そこに居るだろうか?』

 

成る程な、クリスに聞いて俺にかけて来たのか

 

「居るぞ、ナインお前に用があるらしい」

 

「あたしにか?なんだ?」

 

そう言ってナインは風鳴と電話を始めた

 

〜ナインside〜

 

「それであたしに用事ってなんだ?」

 

私は電話の相手にそう聞く

 

『ああ、お前がガングニールを私に渡したいと言っている者か?私は風鳴翼だ』

 

へー、この声の主が風鳴翼か

 

「ああ、あたしで合ってる。私はナイン・フォレスティアだ」

 

『そうか、事情は雪音から聞いている。奏のガングニールの破片がアメリカで裏取引されてたそうだな。先ずはこう言わせて貰おう。ありがとう、ナインだったか?君が止めてくれなければ奏のガングニールが悪用されていたかもしれない』

 

彼女の周りの声から電話越しで頭を下げるのがわかった

 

「謝って頭下げてるならあげてくれ、それであたしに話すって事は受け取るって事で良いのか?」

 

『いや、その逆だ。それは君が持っていてくれ、私が持っていたら無意識の内に奏を頼ってしまいそうだ。ただ頼みたい事がある、奏のガングニールを悪事には使わないでくれ』

 

「そんな事か、わかったよそれにそんな事しちまったらClover'sの名折れだ」

 

『そうか、それを聞いて安心した。長々と失礼したな』

 

風鳴はそう言って電話を切った

 

〜ナインside out〜

 

「どうだったナイン?」

 

「いやー、断られちまったよあたしが持ってろだとさ」

 

風鳴は断ったのか

 

「それと悪事には使わないでくれだとさ、Clover'sに居る時点でそんなのありえねぇのにな」

 

「お前それ言わなかっただろ?」

 

「あー、それじゃあわかる訳ないか」

 

ナインはそう言って笑う

 

「ナイン食べたよ!」

 

「へー、やるじゃねえか。よっしゃ私が食べ終わったら外で思いっきり走ろうぜ葉月!」

 

「うん!」

 

ナインはそう言うと残りを一気に食べ葉月と外に向かった

 

(彼奴いつ帰るんだ?まあ考えても仕方ないか)

 

そう思った俺は朝食を食べ始めた




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