戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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66話

「「おはよう湊(湊君)」」

 

「おはよう響、未来」

 

翌日登校した後学校の探索をしていると響と未来と遭遇した

 

「何してたの?」

 

「学校の探索だ、まだ保健室とか知らない場所もあるからな」

 

「本当は昨日の放課後に案内しようって思ってたんだけど湊が帰っちゃうから、まだ時間もあるし保健室の場所教えようか?」

 

「ああ、頼む」

 

俺は未来と響に保健室の場所を教えて貰い2人と教室に向かう

 

「そう言えば学校に来てから誰がと話したの?」

 

「いや、お前達が初めてだ。結構周りから視線は感じるんだが向こうも距離感が掴めてないらしい」

 

俺が探索して居る途中何度も視線を感じる事はあっても直接何かあった訳ではない

 

「湊から話しかけて場所聞こうって思わないの?」

 

「まあ何度か試そうとしたんだが…その逃げられてな…」

 

最初は俺も何度か試したが全て逃げられて話しかけるのを辞めた

 

「そう何だ…ごめんね湊」

 

「き、きっと皆んな男子とどう接したら良いのか分からないんだよだから気を強く持って湊君、次何処行こっか!?」

 

「いや、もう良い教室に戻る」

 

俺のその言葉を聞いて響は何も言わなくなり教室に着くまで誰も話さなかった

 

「それじゃあ王様ゲームを始めよー!!」

 

『おー!!』

 

「…おー…」

 

レクリエーションの王様ゲームが始まり今朝の件もあって精神的にかなりのダメージを受けた俺は机に突っ伏して居る

 

「あの立花さん、雪音君なんかぐったりしてるけど大丈夫なの?」

 

「あはは、今朝ちょっとあってね。取り敢えずグループから1人出て来てくじ引いて」

 

響がそう言うと椅子から立ち上がる音が聞こえる

 

「えっと最後に私が引いて、ほらほら何時迄もそうしてないで湊君も楽しもうよ!」

 

(俺が命令されるのに何を楽しめと言うんだ?)

 

そう思ったが確かに何時迄もこうしてる訳にはいかないので取り敢えず響に顔だけ見せる

 

「それじゃあせーの!」

 

『王様だーれだ?』

 

響の掛け声と共に全員がくじを開く

 

「あ、私だ」

 

王様は響のグループか

 

「それで命令って何だ響?お前俺に命令する事って特に無いんじゃないのか?」

 

「言われてみれば「響こっち来て」何未来ー?」

 

響が考えて居ると未来が呼ぶ

 

「わかったよ未来、湊君は私たち5人の質問に1つづつ答えて」

 

「私と響はまだ決まってないから先ずは創世達の質問に答えてあげて」

 

未来に言われた通り同じグループの安藤達の質問に答える事にした

 

「確か板場だったよな?」

 

「覚えててくれたんだ」

 

「ああ、質問の印象が強くてな何となく覚えてた」

 

始めて会った時に好きなアニメは何か何て質問する奴そんな居ないだろうしな

 

「昨日と同じ質問なら答えられないぞ、それ以前に俺はアニメを見ないからな。知り合いに勧められたのならいくつかあるが」

 

その知り合いとはもちろんアリアだ

 

「そのタイトルって何だった?」

 

「それが質問って事で良いのか?」

 

俺がそう聞くと板場は頷いた

 

「確か…CLANNADそれからけいおん後はまどマギにSAOだった気がする」

 

「うーん、その人中々良いチョイスしてますね」

 

俺にはよく分からないが板場の中では何かアリアに共感出来る物があったらしい

 

「私は安藤創世、よろしくミナ」

 

「ちょっと待て、ミナって俺の事か?」

 

流石にそれはないと思いながら安藤にそう聞く

 

「そうだけど?それで質問なんだけどさ、昨日何であんなに急いで帰ったのか気になったんだけどなんでなの?」

 

「その事か、実は妹を小学校まで迎えに行くって約束しててな、あのままだったら1時間近く待たせる事になるから急いで…ってどうかしたか安藤?」

 

俺がそう言うと安藤達を含めて響と未来以外のクラス全員が意外そうな顔をしていた

 

「いや、ミナって意外と家族思いなんだなって思って」

 

安藤がそう言うと全員が頷いた

 

「はぁ、お前らが俺をどう思ってるのかよくわかった」

 

俺はため息を吐いてそう言った

 

「それでは次は私ですね。寺島詩織と言います」

 

「よろしく寺島」

 

軽くお辞儀をする寺島にそう返す

 

「それで質問なんですけど、3回生に雪音クリス先輩が居ますけどご親族か何かですか?」

 

「俺の姉だ、ちょっと訳あって最近まで疎遠になってたがな」

 

流石に殺そうとしてた事云々は伏せて話した

 

「疎遠ですか、色々とあったんですね。ありがとうございます」

 

寺島はそう言うと安藤達と席に戻って行った

 

「後はお前らだけだぞ」

 

「それじゃあ質問、湊君誕生日っていつなの?最初あった時教える気がないって教えてくれなかったよね?」

 

そういえば言ったな

 

「11月の11日だ」

 

「へー、未来と近かったんだ」

 

「そうなのか未来?」

 

「うん、私は11月の7日だから」

 

俺の4日前か確かに近いな

 

「それで未来で最後だが何だ?」

 

「質問じゃなくてお願いでも良いかな?」

 

お願い?

 

「別に良いが何だ?」

 

「…この間のお泊まりの時のレシピ教えて…」

 

未来は響にも聞こえない声で俺にそう言う

 

「…何で誰にも聞こえない声で話すんだ?…」

 

「…皆んなは私と響が湊の家に泊まった事あるって知らないでしょ?…」

 

成る程、要するに余計な騒ぎを防ぐためか

 

「わかった」

 

「うん、ありがとう」

 

未来はそう言って席に戻って行った




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