戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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69話

「湊君今週の土曜日空いてる?」

 

放課後になり帰ろうとすると響にそう声をかけられる

 

「土曜って事は明後日か、大丈夫だがそれがどうした?」

 

「それがレポートの提出期限1日遅れちゃって、その罰でプール掃除をする事になったんだけど「手伝って欲しいって事か?」嘘!?何でわかったの!?」

 

逆にそれ以外の事だったら何を話す事があるんだ

 

「話の流れ的にそう来ると思っただけだ。にしてもプール掃除か…人数はどれくらい集まったんだ?」

 

「えっと…未来達とクリスちゃんそれから、切歌ちゃんと調ちゃんの7人だよ」

 

「それだけ居れば充分だろ、俺はパスだ」

 

それだけのメンバーが居れば何とかなるだろうに

 

「それが…切歌ちゃんと調ちゃんの2人には湊君が行くって前提で来て貰う事になってるんだ」

 

響が苦笑いでそう言うと言うか

 

「響…俺がいつ行くなんて言った?」

 

「えーと…たはは、聞くの忘れてた」

 

此奴は本当に馬鹿なんだなと改めて理解した瞬間だった

 

「悪いが俺は行かない」

 

そう言って教室を出ようとした所を未来に止められる

 

「その代わりね、私達だけでプールを貸し切れる事になってるんだ。それに当日切歌ちゃんと調ちゃんに連れて行かれるのは湊もわかってるんじゃない?」

 

言われてみると確かに切歌と調に連れて行かれるのは明白、それなら断らず最初から承諾した方が良いのかもしれない

 

「分かった、俺も行くよ」

 

「ありがとう、それじゃあまた明日ね」

 

まだ人数を集めている響に変わって未来がそう返した

 

「それじゃあ出発デース!」

 

「おー!」

 

プール掃除当日、浮き輪を持って切歌の次にテンションの高い葉月が切歌に続いて外に出ようとする。本当の事を言うと葉月はおっさんに預けるつもりだったのだが切歌がプール掃除の後遊ぶと余計な事を言った為、急遽葉月を連れて行く事になった

 

「待てお前ら、弁当よし、飲み物よし、着替えと水着もよし、これで大丈夫だな。葉月こっちに来い」

 

「うん!」

 

俺がそう言うと葉月は浮き輪を持ったまま走って来る

 

「葉月浮き輪はもう少ししてからにしような」

 

「うん…」

 

俺がそう言うと葉月はしょんぼりして浮き輪の空気を抜く

 

「後でちゃんと膨らませてやるからな」

 

「うん!」

 

葉月は笑って頷き浮き輪をリュックに入れて背負う

 

「湊遅いデス!」

 

『切ちゃん!着替え忘れてるよ!!』

 

「本当デスか調!?今直ぐ取りに行くデス!湊待っててデス」

 

切歌はそう言うと走って部屋に戻って行った

 

「お待たせデス」

 

「お待たせ湊」

 

「全員揃ったな、じゃあ行くか」

 

俺達はリディアンに向けて出発した




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