戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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戦姫絶唱シンフォギアGX編
72話


「やー!葉月も行くの!!」

 

「良い加減辞めないか葉月?そろそろ怒るぞ?」

 

俺がそう言うが葉月は一向に離す気配がない

 

「お前が高校に行けるわけないだろ!」

 

プール掃除をして2日経った月曜日、葉月の小学校が創立記念日で休みなのだが俺や切歌達は普通に学校があるから葉月は1人になる。そう知ってから葉月はおよそ人間に出せる訳が無い力(こう言う時、葉月はネフィリム何だと実感する)で俺を引っ張って学校に行かせないもしくは自分も連れて行けと駄々を兼ねている。切歌と調は巻き込む訳にいかないので先に行かせた

 

「はぁ、こんな時にアリアでも居ればな」

 

「あの、お呼びでしょうか?湊様?」

 

俺がそう呟くと聞き覚えのある声が玄関から聞こえた

 

「アリア!?」

 

「お久しぶりです湊様」

 

そう言ってお辞儀をするアリア

 

「てかまた黙って来たのか?「今回は違うわ湊」ステラ、ナインお前らも来てたのか」

 

遅れてステラとナインも来た

 

「アリアお姉ちゃん!ナイン!」

 

「お!久しぶりじゃねえか葉月!」

 

「久しぶりですね葉月」

 

アリアとナインを見つけた途端に2人の元に向かう葉月

 

「良かった、これで学校に行ける」

 

「あんた学校に通ってんのね、それと…頼まれてたこれ完成したわ、言っとくけどまた前みたいなのにはならないでよ」

 

ステラはカバンの中に手を入れLiNKERに似た物を取り出す

 

「わかってる「湊殿お送りします」ありがとうございますレイネさん」

 

俺は葉月をナイン達に任せてレイネさんの車に乗り込みリディアンに向かった

 

「それで湊君朝切歌ちゃん達と一緒じゃなかったんだね」

 

リディアンに到着した俺は1限がプールの為カバンを持ったまま更衣室に向かい今はプールサイドに座り響達と話している

 

「ああ、アリア達が来てくれなかったら遅刻確定してたな」

 

「大変でしたね、そう言えば進路についての三者面談もう直ぐですわね」

 

進路か正直言ってシンフォギアを纏ってる以上S.O.N.G.(二課が再編された時に名前がSquad of Nexus Guardiansに変わった)に就職って形になるだろうけど流石に考えた方が良いのかもな

 

「ビッキーとミナの所は誰がくるの?」

 

「うーん、私の所はおばあちゃんかな?お父さん居ないし、お母さん日曜日も働いてるし」

 

「俺の所は誰も来ないんじゃ無いか?前にも言ったけど父さんも母さんももう亡くなってるし、孤児院での母親代わりだった人も去年亡くなってるからな」

 

俺は武装組織フィーネでの事は伏せて安藤達には孤児院で育ったと言っている

 

「湊のは特殊だけど響のは良くあるみたいだよ何処も忙しいって」

 

確かに特殊だが響のフォローをする時の未来が苦笑いをして居たのは何故だ?

 

「ふーん」

 

「優しいお婆様なのかしら?」

 

「じゃないとビッキーの成績じゃ」

 

「まっ説教の1つや2「とう!」冷たっ!」

 

俺達が話して居ると響がプールに飛び込みその水しぶきがかかる

 

「そんな事より泳ごうよ!今日の夜更かしに備えてお昼寝するならちょっと疲れたくらいが良くないかな?わお!自分で言ってて驚きのアイデアだね!「心配するな昼寝なんてしてたら俺が起こしてやる」おっお手柔らかに頼むね湊君」

 

響がそう言うと安藤達もプールに入って行く

 

「…空元気の癖に…」

 

(やっぱり、無理に話題を変えたからおかしいと思ったが、これは家族絡みで何かあったんだな)

 

そんな中、小声でそう言う未来の言葉が聞こえた。

 

次の授業で案の定居眠りをした響を先生の許可を得た俺が叩き起こしたのは言うまでもない




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