戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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73話

〜クリスside〜

 

「それで何であたしん家なんだ?湊の家でも良かったんじゃないか?」

 

夜集まるのは知ってた…でもあたしの部屋だなんて聞いてなかった

 

「まっ!そんなケチケチすんなよクリス」

 

「すみません、こんな時間に大勢で押しかけてしまいました」

 

「ロンドンとの時差は約8時間!」

 

「チャリティードッグフェスの中継を皆んなで楽しむにはこうするしかない訳でして、ミナの家も知らないので」

 

「わたくしまで来てしまいすみません」

 

アリア達は謝罪の意が見られるがナインに関しては開き直って居る気がするのは気のせいだと思いたい物だ

 

「どのみち湊の部屋はダメデスよ、あの葉月ちゃんまで追い出されたくらいデスから」

 

(それで葉月の奴あんないじけてんのか)

 

来てから何も食べない葉月が気になって居たがようやく理解した

 

「パパに嫌われた…」

 

「大丈夫だよ葉月ちゃん湊も嫌いになった訳じゃないから元気出して」

 

彼奴どんな風に追い出したんだよ

 

「まっ!頼れる先輩って事で!それにやっと自分の夢を追えるようになった翼さんのステージだよ?」

 

「皆んなで応援…しない訳にはいかないよな」

 

そう今日はやっと自分の夢を追えるようになった先輩のステージ皆んなで応援しない訳にはいかない

 

「そしてもう1人」

 

「マリア」

 

「歌姫のコラボユニット復活デス!!見れないなんて湊も残念デスね」

 

(見れない?どう言う事だ?)

 

あたしがそう思って居るとステージが始まった

 

〜クリスside out〜

 

「それで何かあったのか?」

 

今日は響達とマリアのステージを見る約束をして居たのだが俺はステラに引き止められて仕方なくテレビで録画をした

 

「これを見て」

 

ステラが開いたパソコンの中にはノイズと戦うアリアの動画が映し出されて居た

 

「このノイズがどうかしたのか?」

 

「ええ、このすぐ後よ」

 

ステラに言われた通り見て居ると信じられない事が起きた

 

「ギアが強制解除されてるのか!?」

 

アリアの剣がノイズの光線の様な攻撃を防いだ途端に粒子となって消えていった

 

「その通りよ、このノイズはアルカノイズと言うそうよ。そして、これを使って来るのがキャロル・マールス・ディーンハイムと言う錬金術師率いる戦闘集団よ」

 

そう言ってステラはキャロル・マールス・ディーンハイムの顔写真を見せる

 

「此奴が錬金術師か、それと日本に来た事に何の関係があるんだ?」

 

俺がそう聞くとステラは間を置いてこう言った

 

「私達が日本に来た最大の理由はこの事を貴方及びS.O.N.G.に伝える事、そしてもう一つが…近いうちにキャロル・マールス・ディーンハイム率いる戦闘集団が此処日本に来るわ、大体そうね…今日の夜くらいかしら?」

 

「はあ!?そしたら何であの2人は普通にしてんだ!?」

 

何気なく言ったステラにそう聞く

 

「知らないからよ、それにナインが何とか倒したけどアリアのギアは使えないままなのよ」

 

アリアのギアは使えないままなのか

 

「わかった、警戒しておく晩飯まだだったな、材料買って来るな」

 

「ええ、料理は任せるわ」

 

俺はアルカノイズの事と錬金術師の事を頭の片隅に入れて材料を買いに出かけた




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