戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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76話

「ん、おはよう湊」

 

「ふぁ〜、おはようデス湊」

 

日も暮れて来た頃切歌と調が起きた

 

「おはよう切歌、調所でお前ら何で俺のベットで寝てんだ?」

 

「えっとデスね「湊正直に答えて、夜病院抜け出して何処に行ってるの?」ちょっ!?調!?えっと…あはは、本当は今日の夜尾行するつもりで居たデスよ」

 

切歌が苦笑いをしてそう言う

 

「気付いてたのか」

 

「最初に気付いたのは夜に調と飲み物を買いに行った時デス」

 

「うん、湊も誘おうと思ったんだけど居なくて、次の日に寝たフリしてたら湊が窓から病室を抜け出すのが見えた。まあ切ちゃんは本当に寝ちゃったけど」

 

そうだったのか

 

「心配かけたなら悪いな、実はステラ達と近くの廃墟で模擬戦してるんだ。夜だとこの辺り誰も来ないだろ?ならある程度大きな音を立てても大丈夫かなって思ってな」

 

「どうしてデス?」

 

「何がだ?」

 

俺は切歌のいきなりの質問を直ぐに理解出来なかった

 

「どうしてそこまでして強くなろうとするデス?」

 

「私も気になる、クリスさんとの蟠りも無くなったのにどうしてまた強くなろうとするの?」

 

そう言う事か

 

「キャロルとの戦闘で錬金術の力を知って実感した。今の俺じゃいざって時にお前達を守れないって、そう思ったら居ても立っても居られなくなって俺からステラ達に頼んだんだ」

 

「それって私達の為って事デス?」

 

切歌にそう聞かれて少し考える

 

「いや…お前達だけじゃない、響や未来それにクリス達、今はいないけどマリアだって守りたい、もうあの時みたいな…セレナの時みたいな気持ちになるのは嫌なんだ」

 

切歌と調はセレナが目の前で死んだ後の数日を知って居るからなのか何とも言えない表情を浮かべる

 

「湊の気持ちはよーくにわかったデス、その上で言わせて貰うデスけど…私達は守られるだけじゃ嫌デスよ」

 

「切ちゃんの言う通りだよ湊、私達だって湊をマリアを守りたい」

 

そう言った後、切歌と調は互いに自分の両手を俺の手に乗せながら

 

「「それに私達3人が力を合わせたら勝てない相手なんて何処にも居ない(デス)よ」」

 

2人は確証を持って居るかの様にそう言い放った

 

「そうだよな…そう言や退院て明日だったよな?」

 

「確かその筈デスよ?何でも司令がバーベキューパーティーをしてくれるそうデス!」

 

バーベキューかあのおっさんどっからそんな金出て来てんだか…もしかして

 

「アリア達も参加すんのか?」

 

「うん、アリアさん達の親睦会も含めてって言ってたし」

 

成る程、金の出所が分かった本当あの人アリアの事好きだな

 

「まあ担院して初日にバーベキュー何て食う奴も珍しいだろうがな」

 

「病院食は薄味ばかりだったから楽しみ」

 

「そうデスね調!」

 

その後は切歌と調の話に付き合わされた




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