戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜 作:saint shine
「湊ちょっと良いかしら?」
「なんだマリア?」
夕食を済ませた後にマリアに呼ばれる。まぁ理由は大体わかってるけど
「QUEENS of MUSIC当日の作戦に貴方も参加するの?」
「ああ、なんせその前にソロモンの杖強奪なんて作戦があったらしいしな」
俺がそう言うとマリアは驚いた顔をして考えたが理由はすぐに理解してため息をつく
「切歌ね」
「残念調だ」
俺にその作戦があった事を伝えたのは調だ普段は切歌なのだがその時は何故か調が知らせに来た理由を聞いたら切歌より自分が頑張ったからだそうだ
「意外ねいつもなら切歌なのに」
「俺もそう思ったが今回は調が切歌より頑張ったから知らせに来たらしい。彼奴は切歌のストッパーの役割を十分すぎるくらいしてくれてんだけどな」
作戦を行う際最も先走るのは切歌だ調はそのストッパーの役割を担ってくれている
「それとニ課の司令官が接触して来たそうね」
「ああ、名前は風鳴 弦十郎はっきり言って俺は彼奴との敵対は避けたいが彼奴が、クリスがニ課に居る以上敵対するだろうな」
あのおっさんは姿を見た時からなんとなく敵に回してはいけない気がしたがそれがどうしてかは今の俺にはわからない
「それでそのソロモンの杖ってのは何が出来るんだ?」
「ソロモンの杖はノイズを呼び出し制御出来る道具と思った方が早いわね」
そう聞いた途端俺はマリアの胸ぐらを掴む
「おいマリア!テメェまさかそのノイズに一般人を襲わせる気じゃねえだろうな!」
そうなれば話が変わってくる俺とマリアはある1つの約束事をしている。それは《作戦に一般人を巻き込まない事》だQUEENS of MUSICには大勢の一般人が集まるそこにノイズなんて放ったら何人死者が出るかわかったもんじゃない
「大丈夫よ、ソロモンの杖さえあればノイズを制御できる「その杖が使えなくなったらどうするつもりなんだよ!英雄になるとか子供みてーな事ほざいてるあの医者がそれを使って俺たちを襲ってみろ!下手すりゃ俺達も危ねえんだぞ!もっと後先考えて行動しやがれ!」わかってるわよそんなの!なら他にどう言った案があるのよ!」
「んなもん普通にライブをすりゃ良いだろ!何でわざわざ敵を煽るようなことしやがる!ちょっと作戦の用紙を見せろ!」
そう言って俺はマリアから作戦の書かれているであろう紙を奪い確認する
「はぁ、マリアお前ニ課に喧嘩売る必要がどこにあんだよ」
現在俺はマリアの他に調、切歌を俺の部屋に呼び出し正座をさせた状態で事情を説明して貰っている
「それは切歌と調が言い出したのよ」
マリアがそう言ったので俺は切歌と調を見る
「えっと…私は湊に迷惑をかけてばかりだから少し湊の役に立ちたかったデス。そんな時ニ課はノイズを倒す事を専門にして居るって噂を聞いてもしかしたら湊のお姉さんが居るんじゃないかって思って調と一緒に相談してマリアに入れてもらったデス」
「私も…湊にはいつも助けてもらってばかり、それに私と切ちゃんのシンフォギアイガリマとシュルシャガナが私達の手元にあるのは湊がその2つを所有していた国を一年単位で守るって言う約束をしたから」
要は俺への恩返しのようなものだったのか
「はぁ、俺への恩返しは正直言って嬉しいよ。でもそれでお前達が変に怪我すんのは嫌なんだよわかってくれ」
俺はそう言って切歌と調の2人の頭を撫でる
「「ごめん(デス)湊」」
本当にこいつらはでもありがとな切歌、調
「マリアやっぱ俺も参加するお前らだけじゃ上手くまわんない可能性もあるしな」
「なら私からドクターにそう伝えておくわ」
マリアはそう言って俺の部屋を出る
「まぁ他にも色々と言いたい事はあるが俺が気になったのはそれくらいだ「「湊!!」」何だ2人して?」
「「足が痺れて立てない(デス)」」
大声で呼ばれたと思ったらそんな事か
「全く、お前ら最近まともに鍛錬つけてないだろ?」
「「そ…そんな事ない(デス)…」」
誤魔化すならもうちょい上手くやれないのかこいつらは
「今日はここで寝る事を許す」
「「本当(デス)!?「ただし」?」」
「明日は早朝からみっちり稽古つけてやるから覚悟しとけよ?」
俺がそう言うと調と切歌の顔から血の気が引いていく
「せ…せめて明後日から」
「そうデス!明日からは急すぎデス!」
それもそうか
「だが明日からだおい調、今の話を聞いた途端逃げようとすんな釘刺しとくが切歌お前もだぞ?」
「「横暴(デース)!!」」
「んなもん知るか!20分の正座如きで動けなくなるなんて鍛錬が足りない何よりもの証拠だ!言っとくが異論反論は一切受け付けないからな!」
「「…はい」」
2人はこの世の終わりと言わんばかりの顔をして頷く
翌日いつも以上に体が動かないので左右を確認すると切歌だけでなく調まで俺に抱きついた状態で寝ていたのでシンフォギアを起動させ2人を叩き起こしてから演習場に向かった
余談だが演習場に着くまでの間2人は涙目のまま俺をずっと睨んでいた
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