戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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89話

「おーい、響ー、生きてるか?」

 

ミサイルに乗りながら時々落ちそうになる響に声を掛ける

 

「なっ何とか」

 

「そうか、まだ大丈夫か」

 

〜Hellfire chamael tron〜

 

「イグナイトモジュール、抜剣」

 

俺はミサイルの上でカマエルを纏いイグナイトモードを起動させる

 

「ちょっ!?湊君!?「何だ響?」あれ?案外平気そう?」

 

平然とイグナイトモジュールを纏い返事をする俺を響が不思議そうに見る。まあ、あのクリスと風鳴を見た後じゃその考えに至るのも仕方ないか

 

「確かに暴走の破壊衝動を押さえ込むのは難しい、でもな俺にはそれを乗り越えてでも守りたい物が守りたい奴らが居る。だからそんな衝動に駆られてる暇なんか俺にはねえんだ。それに俺はカマエルを信じてる。こんな楽でなしの俺とずっと一緒に居てくれたパートナーを、お前はどうなんだ響?」

 

「私は…」

 

俺がそう聞くと黙り込んだ響はガングニールを見つめて居た

 

「響」

 

「何?「もう着くからシンフォギア纏っとかないと死ぬぞ?」先に行ってよ!!」

 

〜Balwisyall nescell gungnir tron〜

 

響は急いで聖詠を行いシンフォギアを纏う

 

「それじゃあ、響でかいの頼んだぞ」

 

「うん!うおおおお!」

 

響が叫びながらミサイルは大型ノイズに向かって行く

 

「さて、イグナイトモードの力見せて貰うぜエルフナイン!」

 

《紅蓮の銃口》

 

両腕のアームドギアを合わせ1つの銃口として熱光線をキャロルに向けて放つ

 

「チッ!厄介な奴まで来たか」

 

キャロルはそう言って攻撃を避ける

 

〜響side〜

 

「翼さん!クリスちゃん!」

 

「すまない、お陰で助かった」

 

「とんだ醜態を見せちまったけどよ、それで彼奴は誰なんだ」

 

クリスちゃんがイグナイトモードに移行した黒いカマエルを見てそう聞いてくる

 

「湊君とイグナイトモードに移行したカマエルです」

 

「なっ!?彼奴1回で成功させやがったのかよ!?」

 

クリスちゃんが驚くのも無理はない、正直私もあれには驚いた

 

「イグナイトモジュール、もう一度試してみましょう!」

 

「だが、今の私達では」

 

「未来が教えてくれたんです。自分はシンフォギアの力に救われたって、湊君が言ってたんです。暴走の破壊衝動を乗り越えてでも守りたいものが、守りたい人達が自分には居るって、私にも守りたいものが、守りたい人達が居ます!この力が本当に誰かを救う力なら、身に纏った私達の事もきっと救ってくれる筈!だから信じるんです!ダインスレイフの呪いを破るのは私達とシンフォギアだって!!」

 

私は湊君がカマエルの事を信じてると言った時もしかするとダインスレイフの呪いを破ったのは湊君だけの力じゃなくて湊君とカマエルの心の絆の強さだとそう思った

 

「何時も一緒だった天羽々斬」

 

「私を変えてくれたイチイバル」

 

「そしてガングニール!信じよう!胸の歌を!シンフォギアを!」

 

「は、このバカに乗せられたみたいでカッコつかないが、それに何時迄も弟に任せっぱなしじゃ姉として失格だかんな」

 

「もう1度行くぞ!」

 

翼さんの言葉に私とクリスちゃんも頷く

 

『イグナイトモジュール、抜剣!』

 

私達はイグナイトモードを起動させる

 

「ぐあああ!」

 

苦しい、暴走の時の破壊衝動が私をクリスちゃんを翼さんを塗り潰そうとする

 

(未来が教えてくれたんだ、力の因果を背負う覚悟を!そして湊君と同じ様に私にも守りたいものが、守りたい人達が居る!だからこの衝動に塗りつぶされてなる物か!!)

 

〜響side out〜

 

「どうやら向こうも成功させたみたいだな」

 

《豪炎天界》

 

そう言いながらも俺はキャロルに攻撃を仕掛ける

 

「その様だな」

 

キャロルは錬金術で対抗しながらそう答える

 

「此処からの敵は俺じゃなくて此奴らだ!」

 

そう言ってキャロルは建物の上に飛び複数のアルカノイズを出現させる

 

「全く、1人で突っ走りやがって」

 

「此処からは我々も力を合わせよう」

 

おっさんの話じゃアルカノイズの数は5000らしいが

 

「たかが5000!!」

 

「ああ、俺達にとっちゃ一瞬で方がつくぜ!」

 

俺達はノイズとの戦闘を開始した




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