戦姫絶唱シンフォギア 〜紅蓮を纏いし装者〜   作:saint shine

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91話

「壊されたイガリマと」

 

「シュルシャガナも回収完了デス」

 

キャロルとの戦闘の翌日本部にて回収したイガリマとシュルシャガナが切歌と調の手に手渡された

 

「機能向上に加えイグナイトモジュールを組み込んでいます。それからアガートラーム、これは回収ではなくコンバーター部分を新造しました。一度神経パスを繋いで居るので身に纏える筈です」

 

故障していたセレナのアガートラームも修理が終わりマリアに手渡される

 

「それから湊さん、ステラさんからこれを渡す様にと」

 

「ありがとなエルフナイン」

 

エルフナインからステラの作ったワクチンを受け取る

 

「何デスかそれ?」

 

「ん?まあ簡単に言うとイグナイトモジュールより持続時間は短いけど一時的にイグナイトモジュールよりも強い力の得られるワクチンだな」

 

「それってキャロルちゃんと初めて戦闘になった時に使ってた?」

 

響の言葉にその時の事を知らない風鳴達からの視線が集まる

 

「ああ、外部の力をシンフォギアに吸収させて一時的にエクスドライブに近い力を得る事が出来るのがこのワクチンだ。キャロルとの初戦の時もこれを使って錬金術の力をシンフォギア に吸収した。まあ直ぐに動けなくなったがな」

 

「んー、それには暴走の可能性はあるのか?」

 

「ああ、実際俺はアメリカで暴走を起こして居る。その時はアリア達が3人がかりで止めてくれたみたいだがな」

 

「そうか、ならそれの取り入れは難しいな」

 

おっさんは可能であればこのワクチンの複製を試みようとしていたのか残念そうにそう言う

 

「貴方はそれを使って平気なの?」

 

「まだ確実とは言えないが暴走を起こしたのは初めて使った時の1回だけだ」

 

これまでに使用した回数は5回、5回中暴走を起こしたのは初めて使った時の1回だけだ

 

「それと未来さんの神獣鏡ですがまだ修繕の目処が付いていないのでもう少し待って頂きたいのですが」

 

「大丈夫だよエルフナインちゃん、ごめんね湊、もう少し待ってね」

 

未来は神獣鏡が直り次第俺のサンダルフォンを取り出すつもりなのだろうが

 

「未来、俺は今回の事が終わるまでサンダルフォンを手放すつもりはないぞ」

 

「どう言う事だ」

 

「そのままの意味だよ、サンダルフォンの存在はアルカノイズにもガリィ達にも有効なんだと思う。ガリィの奴が初めてペンダントが無いって知った時一瞬だが戸惑った表情を浮べて居た」

 

恐らくだが彼奴らやアルカノイズがシンフォギアを始めとする万物を分解するにはコアに接触し無ければならないのだろう。

 

「そう言う事か、だがそれでも俺は神獣鏡が直り次第取り除くべきだと思うが君がそう言うのならそれは止めない、何はともあれ新たな力の導入に伴い此処らで1つ特訓だ」

 

『特訓?』

 

(特訓か何をするんだ?)

 

俺は特訓の内容に疑問を抱きながらその場は解散となり帰宅した




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