『クロックタワー3』 の続編(?)なんぞを考えてみた 作:蜜柑ブタ
弓矢での攻撃って単調だから、文章にするの大変でした。
【アリエラ編】
「私がやるわ。」
「…分かった。」
「じゃあ…、行くわよ。」
補給した聖水を、アリエラが封印にかけた。
バリーンっと、封印が壊れ、直後、空間が歪みだした。
「うぉ!」
「アジーン!」
アジーンが弾き飛ばされるように吹っ飛んでいき、アリエラの周りを渦巻くように空間が歪んだ。
『アリエラーーー!!』
「!」
渦巻く空間は、やがて学校の広場の床のようになる。
直後、聖水の瓶が輝きだし、ひとりでに浮かんで弓矢に変わる。
アリエラは、それを握り、ハンマー男に照準を合わせた。
『ヌウン!』
「負けないわよ!」
アリエラは、横へ一回転しハンマー男の攻撃を避け、矢の一撃を与える。
だがそれではダメだ。
距離を取り、力を溜めなければ。
それは、母から教わったことだ。
力を溜めることで、矢に鎖の力が付与され、敵を縛り付けることができる。
3回縛り付けると、強大な一撃を与えることが出来る。
しかし、鎖は、時間が経てば消えてしまう。そこをうまくやらないといけない。
ハンマー男は、大柄で大きく重たい武器を持っているが、とろくさくてもそれをカバーするためか、攻撃の際の衝撃が来る。
それを避けつつ、隙を見て鎖を付けなければならない。
弓矢を射るたびに、脳裏にフラッシュバックしそうな過去の記憶。
けれど、やらなければ……こちらが負けるのだ!
『グオオオ!』
やがてひとつめの鎖を付けることに成功。
そして限界まで距離を取り、2回目、そして3回目!
鎖を縛り付け終えたとき、アリエラは、天へ向かって矢を射った。
すると、天へ飛んで行った矢が魔方陣を発生させ、巨大な光の塊がハンマー男に降りかかった。
『グオオオオオオオオオオオオオオ!?』
その一撃により、ハンマー男が倒れる。
『さ、さすが、アリッサの娘ぇ…! だが、生誕祭までには、お前…を…!』
身体から黒い煙を吐き出し、苦しみ、やがて……、天へ向かって魂が破裂するように昇り、消えた。
「……生誕祭?」
アリエラは、ハンマー男が残していった謎の言葉に疑問を持った。
そして、一時的に発生していた、閉鎖空間が砕け散り、元の場所へ戻った。
「アリエラ!」
「アジーン!」
アジーンが駆け寄ってきて、二人はお互いの無事を確認した。
「よく頑張ったな。」
「なによ? 負けるとでも思ったの?」
「いや…、そんなことは…。」
「それより…、アイツ気になること言ってたわ。」
「なんだ?」
「生誕祭…がどうのって…。」
「……せいたんさい?」
「何かが生まれた時を祝うってことよね? ……何が生まれたのかしら?」
「さあな…。」
「それより……疲れたわ。」
「俺もだ。」
「あ…、朝が明けたみたいね。」
「人の気配も戻ったな……。」
やがて、元通りになった学校の寮に絹を裂くような悲鳴が聞こえた。
そういえば、同級生がハンマー男の犠牲になってた……っと思い出した二人は、どうする?って顔を合せたのだった。
その後、学校は警察の捜査が入り、一旦学級閉鎖となった。
ハンマー男が手にしているハンマーと怪力のため、犠牲になった生徒の死については、二人に疑いの目は向けられません。
次回は、ハンマー男vsアジーン編。